出発前に ―海外転出ー

1年間程度の長期の旅に出るにあたって、海外転出することにした。
自分は仕事を辞めて旅に出るが、その間、収入は無くとも支出は色々とかかってくる。そのなかでも大きなものが「国民年金」・「国民健康保険」・「住民税」。これらは年間で見ると結構な額になる。”何ヶ月以上”とはっきりと言うことはできないが、ある程度の長期間の旅に出る人は海外転出を検討したほうがいいと思う。
はじめに断っておくと、以下の記載は間違っている可能性もあるので、これから同じようなことをしようとしてる人にはあくまで参考程度にしてもらいたい。

国民年金
国民年金(会社にいたときは厚生年金)は20歳以上は強制加入だが、海外転出すると加入義務が無くなる。そして帰国して転入するまでの期間は「カラ期間」となり、年金の支払いをしてなくても受給資格期間には加算されるが、年金受給額はその分少なくなる。また、希望すれば海外にいる間も任意加入して年金を支払い続けることも可能。
自分の場合は正確な額はわからないが年間で18万円程度はかかりそう。この負担はちょっと厳しいし、その間年金を支払わなかったとしても受給額が大きく減ることはなさそうだったので、任意加入はしないことにした。
しかし、年金は色々仕組みも複雑で、その人の状況や考えによって何がベストなのか変わってくると思うので、とにかく実際に役所に行って相談するのが良い。

国民健康保険
国民健康保険(国保)は年金とは異なり海外転出すると加入できなくなる。国保でも一応、海外でかかった医療費に対応することができる(その場では自分で全額支払い、帰国後に申請して払い戻しを受ける)が、その支払額は日本で治療を受けた場合と海外で受けた場合の医療費を比較して、その低額な方で算出する。基本的に海外での医療費の方が日本より高額になるようなので、実際には国保だけで対応するのは難しい。それならさっさと海外転出してしまって、国保の保険料の分を民間の海外旅行保険に回したほうが良さそうと判断した。
ただ保険料はその人の状況によって額が変わってくるので、まず実際に役所に行って保険料を試算してもらうと良い。源泉徴収票等を持って自分の居住地の役所に行けばやってくれる。会社を退職した人は、会社で加入していた健康保険の任意継続という選択肢もあると思うので、今までの保険料(会社側の半額負担が無くなるので、給与明細に書かれた保険料×2)と試算した額を比較できる。ちなみに自分の場合は年間で20万円程度かかることがわかった。あえて海外転出をせずに海外旅行保険とプラスして保険を手厚くするという手もあるが、コストパフォーマンスが悪いと思ったので自分はそうしなかった。

住民票
これは割りとシンプル。その年の1月1日現在の居住地の住民税をその年の6月から支払う。そのため、旅行中は住民税を支払う必要があるが、来年の1月1日に日本にいなければ、来年の住民税の支払いが無くなる。
住民税は前年度の所得によって変わるのでその人によって額が変わってくるが、自分の場合はこちらもやはり18万円程度かかりそうだった。

 

書いていて改めて思ったけど、かなりの額だ。こういった諸手続きは考えるのがなかなか面倒くさいところではあるが、自分が暮らす国のシステムを少しでも勉強するいい機会だと思って、後回しにせずに早めに計画を立てたほうがいいと感じた。
また、これらはその人の状況によって変わってくるので、手間だと感じても直接役所に行って正確な話を聞いたほうが確実だし手っ取り早いと思うので、早めの行動をお勧めします。
ちなみに、海外転出の手続き自体は出国日の前後約2週間からできると聞いた。

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  1. ノベルティ屋 のコメント:

    なるほど。
    少し勉強になりました♪

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