6/8 南京→和 (96km)

出発時、ユースホステルの外で荷物を自転車に取り付けていたら、好奇心旺盛な猫に匂いをかぎまわられた。

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今日は長江(揚子江)を渡る。大きな川だ。多分1~2kmの幅はあるんじゃないだろうか。長江を渡る道は何本かあるが、南京の南を走る道が良さそう。途中の中州までは橋で、後半はトンネルで対岸に渡る。
休息日をはさんだので調子がいい。城壁をくぐって、
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街路樹が綺麗な道を通って、
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順調に漕ぐ。
が、橋についてみると自転車禁止の標識が。ちょ、ちょっと、困るよそんなの。と思ってるとスクーターとかは普通に入っていく。これは中国的判断基準でいくと自転車もOKってことだ、と自分を納得させて橋を渡る。
ががが、中州に渡っていざトンネルというところで警備員に止められてしまった。どうやらやっぱり自転車は駄目らしい。マジか……。まあ確かに道の作りが高速道路の規格だから自転車は厳しそうですけども……。
じゃあどうすんの!? と、その警備員のオッチャンにジェスチャーで伝えると、地図上の南京の北側の橋を指し示された。ここから10km近く離れている。しかも方角で言うと今日の進行方向と反対だ。つまり10km行って、橋を渡って、10km戻ってくる、ということである。この時点で今日のやる気はもう失われてしまった。

もちろん、他にどうしようもないので、その橋に向かって走り出す。ぶつくさと文句を言いながら走るも、しかし、橋についたら驚いた。実に巨大な橋だった。日本にもつり橋だったら大きな橋があるけれど、普通の橋でこのサイズは圧倒される。自転車が止められず全体の写真が取れなかったのが残念だけど、興味ある人は調べてみてください。

長江の水量は圧倒的だった。そしてとても濁っている。まあこれは汚れというより、大地を削った色なんだろう。でも遠くが霞んでいるのは大気汚染なのかな。
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大型船も行き交う。
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橋を渡って南下する。おそらく2時間以上ロスして当初の渡河ポイントまで来たわけだ。今日はもう目標にしてた街にはたどり着けそうにないので、途中の街で宿を探すことになる。

昼食。香炸水餃とバン面(ビャン面? 手偏に半)。水餃っていうから水餃子と思ったんだけど。間違い? でも美味しかった。ビール欲しい。
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17時に和(和縣)という街に到着。今日はもう遠回りで心も身体も疲れたので、節約は考えないで適当な賓館に入った。レセプションには賑やかなオバちゃん達がいる。値切ったら少しだけまけてもらって、80元の部屋に決めてしまった。が、宿の人が外国人の宿泊に慣れてないらしく、手間取っている。中国では外国人が泊まれる宿は制限されてて、あまり安い宿には泊まれないことになっている。また、宿泊できる宿でも公安に届出をしないといけないらしい。その届出はネット化されててパスポートの情報をパソコンに打ち込めば良いようなのだが、オバちゃんもちゃんとは把握してない様子。なので、俺がパソコンの前に座らされて自分で打たされた。いや、これ見せたらいけない物なのではないだろうか? まあ良いんですけど。おかげで貴重な経験が出来た気がする。

荷物を置いて夕食を食べに外に出ようとしたら、食事中のオバちゃんたちに呼び止められた。「食え食え」って感じで蒸しパン(花巻?)と煮卵をくれた。
ロビーのソファーに座って食べろと言うのでモソモソと食べていると、オバちゃんが言葉がわからないのもお構いなしに中国語でバンバン話しかけてくる。「わからない」というジェスチャーをしても、ゆっくりと繰り返して言ってくれるんだけど、いやゆっくり繰り返されてもわからないものはわからない。
でも筆談で日本から来てヨーロッパまで行くという事だけをどうにか伝えると、親指をグッと立てられた。わかってくれて、そして応援してくれてるようだ。

適当に入った宿だったけど、なかなか楽しい展開になってよかった。

【今日のピクトさん】
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多分スクールバスの停留所ですね。この前の標識と関連している。
右の字が「車」であることは学習した。それくらいしか学習していない。

【走行データ】
走行距離:96km
総走行距離:1111km(ピンゾロ!)

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  1. ぽむぽんた のコメント:

    意外とジェスチャーって伝わるんですね。
    そして、猫は中国でも、実に猫らしい。
    ジェスチャーと猫は世界共通何でしょうか(笑)

    • shima のコメント:

      ジェスチャーじゃなく、言葉をもっと覚えろって話なんだけど、これがなかなか……。

      猫はどこに行っても猫ペースな気がするね。

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