6/9 和→合肥 (130km)

今日は合肥という街まで走るが、結構距離がありそうなので早めに準備した。でもなんだかんだしてたら結局9時。

和の街はルートから少し外れたところにあったので、まず元のルートに戻る。しかし、あと少しというところで道路が工事で閉鎖。おやおや、昨日と似た流れだぞ？　しかし幸い、未舗装ながらも自転車が通れる迂回路があった。普段は国道や省道などの主要な道を通るが、たまにこうして畑や田んぼの中を通る道を走るとまた違った雰囲気だ。天気も気持ち良いし、とても長閑。

元のルートに戻ってからは順調に進む。途中、走りながらもなぜか睡魔に襲われるが、周りに誰もいないのを良いことに声を出して歌いながら走ったら目が覚めた。
昼頃に大きめの町に着いたので昼食処を探しつつ走っていたら、中国人の自転車旅行者に声をかけられた。英語が通じたので併走しながら話していると、彼も合肥に行くらしい。それがわかると、彼の中ではもう一緒に走ることに決まったようだった。昼食もまだだったし、おそらく走行ペースも違うので（彼は短期の旅で、荷物が少なく軽量）、出来れば遠慮したいなと思ったものの、しかし丁重にお断りできるような語学力を持ち合わせていなかった。

まあ仕方ないかと思いつつ、休憩はマイペースに取りながら進む。巣湖という街を過ぎてから工事中の区間が現れ始める。道路を造り直してるんだけど、工事中の箇所は未舗装で、これがなかなか酷い悪路。舗装を剥がしただけだったらここまで悪くはならないと思うのだが、とにかくデコボコガタガタで土埃も凄い。二人で「酷い道だ」と言い合いながら進む。

↓この写真はまだ全然マシな方

おそらく午後の行程の半分は未舗装だったんじゃないかと思う。しかし多分、彼もペースを俺に合わせてくれて、反対に俺も少し速めのペースで走ったので、結果的には予定より早く合肥の街に入ることが出来た。

ここからは宿を探さないといけないのでもう別れようと思ったが、彼と、この街に住む彼のガールフレンドとの夕食に誘われた。明日以降のルートを考えなければいけなかったけれど、宿探しも手伝ってくれたので、ここで断るのはさすがに失礼と思って夕食に行くことに。とりあえず宿（今日も賓館）に荷物を置いてからすぐに出かける。彼のガールフレンドと合流して近くの店へ。何品か注文して、ビールで乾杯。お互いのこととか、旅のことを話しながら楽しく食事をすることができた。料理も、一人のときだと簡単なものになってしまうけど、複数人だとちょっと豪華なものを何品か頼めるので良い。四川料理の何か（なんなのかはよくわからない）や、卵とトマトの炒め物なんかを食べ、結局、ここは二人がご馳走してくれた。自分で払うつもりでいたからビールとか遠慮せずに飲んじゃったけど、大丈夫だったかな……。
でも、彼が「君は僕にとって最初の外国人の友達だよ」と言ってくれたのは嬉しかった。

最後に宿まで送ってくれて、そこでお別れ。
今日はとても疲れたけど、でもこれぞ旅の醍醐味というものを中国に来て始めて味わえた気がする。

【走行データ】
走行距離：130km
総走行距離：1241km