6/17 叶→汝州 (103km) ―胃にダメージを負う―

麻雀牌と共に目が覚める。

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この宿はネットが快適。しかもVPNで東京のサーバーを経由しているので、ネット経由のラジオ(Radikoというサイト)で東京のFMを聴きながら出発準備。すごい世の中になったもんだ。

順調に準備したものの、スマホの充電が上手くできていなくて、充電が終わるまでブログの下書き等をして過ごす。まあスマホが無くても何とかなるんだけど、街中なんかだとGarminのGPS(eTrex20)よりは反応が早いスマホの地図のほうが使い勝手が良い。ついでにこれから通る街についてネットで調べてみたところ、平頂山市は日本軍による虐殺の「平頂山事件」とはまた別の街らしい。「平頂山」という名前の由来についてはよくわからなかった。

因みにスマホはソフトバンクで契約したものをそのまま持ってきている。旅の間は無料Wifiスポットでのネットと、地図(GPS)の役割を持たせている。毎月の契約費がかかるから恐らく高コストな使い方だとは思うんだけど、緊急時用に電話は欲しかったし、SIMフリーの端末で各国でSIMカードを買うというのも面倒臭そうだったので、そのまま持ってきてしまった。基本料や端末代等々で約¥4000/月。

↓叶の街には昔ながらの建物が残っていた
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昨日、結構な距離を走ったのでそれなりに疲れはあるものの、巡航速度に乗ってしまえば問題なく進む。しかし、今日は丘陵地帯でアップダウンがあり、登りが辛い。叶の街を抜けて平頂山の街に入ったものの、「平頂山」というような山は見えない。中心地からは離れたところにあるのか、あるいは別の由来の名なのか。

↓平頂山にあった発電所。巨大な建物を見るとHDRで撮ってみたくなる。
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この発電所の発電形式はわからないけど、中国では今ものすごい勢いで石炭を燃やしていると聞く。

 
ちょうど昼時だったので飯屋を探していると「小四川」という名の店が。今回の旅では四川省は通らないけど、でも麻婆豆腐は食べたい! と思っていたので入ってみた。でもどうやら一人で食事に来るような店ではない。数人で賑やかに晩餐を食すような店だ。落ち着かない感じで、それでも期待に胸膨らませて待っていると麻婆豆腐(12元)がやってきた。しかし、いざやってきたものを一口食べてみると、あまりの辛さにむせてしまった。いや、これは冗談じゃなく危険な辛さだ。四川料理が辛いのは知っていたが、ここまでとは思わなかった。豆腐は木綿(中国でもこういうくくりなのかはわからないけど)で肉は入っていないようで、恐らく多数の醤が使われてて、豆板醤で赤くなった油に漬かっていて、唐辛子の粉末がかかっている(残念ながら写真は撮らせてもらえなかった)。しかもやはり一人で頼むものではなさそうで、量が多い。もう汗だか涙だかわからない何かを滝のように流しながら、これは何かの試練かと思いながら食べる。味は悪くないけど、これは間違いなく胃がやられるぞ!

何とか食べきり会計を済ます。店の人も見かねてか、クーラーの前を指差して「涼んでけば」と言うようなジェスチャーをしたが、まず必要なのは冷たい飲み物だった。近くの超市(スーパーとかコンビニみたいなもの)に駆け込んで、飲み物とアイスを買った。身体と舌を冷却しなければ。

いやー、しかし、思った以上に辛かったし、思った以上に豆腐だけだったな。どこもそうなんだろうか? 人それぞれ好みはあるだろうけど、今のところ日本で食べる麻婆豆腐の方が美味しいと思ってしまう。まあ日本人好みの味付けにしてあるだろうからある意味当然なんだろうけど。他の店の麻婆豆腐も試してみたいと思いつつ、なかなか勇気が出ないな……。

今日の目的地は汝州という街。午後も最初はアップダウンが続く。やはり胃が痛い。特に登りで立ち漕ぎをするとシンドイ。しかし後半になって緩やかな登りが続く道になる。追い風にも助けられてじわじわと標高をあげる。今日の周りの景色は乾燥している。林に生える草も少し種類が違う。そんなに急激に変化することも無いだろうとは思いつつ、でもなんとなく西のほうに来たんだなと感じる。

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夕方に大きな河を越えて汝州の街に入る。中心から外れたところにあった旅館に入ってみる。値段を聞いてみるとなんと15元! 今までで最安値だ。というか、これはこれからの中国でも最安値になるんじゃないか? 部屋を見てみると、ほぼベッドだけの部屋(それでもテレビはある)。驚いたことにWifiが飛んでいる。これがインターネットの時代というものか。

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トイレ・シャワーは共同で汚いけれど、でも明日走ったら休養日にする予定だし、今日は寝られれば良いかと思ってここに決める。そこまで筆談でやり取りしていたんだけど、パスポートを見せてやっと外国人とわかったらしい。宿の親子と思われる二人が話していて、ここで断られるかと思ったけれど、なんとか泊めてくれることになった。自転車の方を指さしていたから、「わざわざ来たんだし」みたいなことを言ってくれたのかもしれない。

 
夕食は刀削麺。油泼面と書いてあって、なんだかよくわからないまま頼んだら、これまた少し辛かった。そして量が多い。食べきれずに残してしまいました。ごめんなさい。

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今日はもうさっさと寝てしまおう。登り基調なのに良く走った。しかし、扇風機だけの部屋ではなかなか室温が下がらず暑い。隣の部屋のテレビの音がクリアに聞こえるせいか、それとも今までに無い安宿で不安だったせいか、あまりしっかりとは眠れない夜だった。

【今日のピクトさん】
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車とピクトさんを結ぶ赤い点線を見るからに、跳ね飛ばされた直後らしい。今日もピクトさんは世界のどこかで身体を張っている。

【走行データ】
走行距離:103km
総走行距離:1927km

カテゴリー: ピクトさん, 中国(China) パーマリンク

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  1. ぽむぽんた のコメント:

    四川料理は水煮とかいて書いてあっても辛いそうですから、気を付けた方が良いですよ~

    • shima のコメント:

      恐ろしや……
      しかもメニューに写真なんか無いことのほうが多いので、博打感覚です。
      ま、それも楽しみの一つではあるんですが。

  2. chi のコメント:

    辛いですか?と聞いて、辛くないよ、と言われても、辛いと心得る。四川料理とメキシコ料理を食べる時は注意が必要です。

    • shima のコメント:

      な、なるほど。
      しかしあの辛さもそのうち慣れてくるのでしょうか……?

      数ヶ月単位じゃ無理か。

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