6/28 宝鸡→? (87km)

朝食を買いに外へ出ると、夜中に雨が降ったらしく道が濡れている。どんよりとした曇り空。時折、パラパラと雨粒が落ちてくる。
雨の走行は嫌だな。しかもこれから2日間は山間部の走行で登り道。雨ってだけでも気力・体力共に消耗しやすいのに、その状態での登りは最悪だ。
今日は休みにすることも考えたけど、天気予報を見ると午後にかけて回復傾向のようだ。それなら一応行ってみますか。

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気温は低め。ただ、湿度が高いのか少し蒸す。
街外れに毛沢東の銅像が立っていた。道のど真ん中に立っていて、交差点でもないのにその周りをロータリー状に道が作ってある。実際のところ、共産党の支持率ってどうなっているのだろうか。

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「今日は大半が川沿いの道だから、峠のような急な坂は無いはず」と思っていたら、街を出た途端に峠道に。どうやら道を間違えて、国道の旧道側に入ってしまったらしい。地図で確認すると少し前に通り過ぎた、直角に分岐していた道の方が正解だったらしい。高速道路の案内しかなかったから高速の入り口だと思っていたけど、今思えば同じように通り過ぎそうになっていた車が何台も慌ててそちらの道に曲がっていってたな。国道なんだから標識くらいしっかり作って欲しいものだ。
仕方ないのでそのまま進んで峠を越え、山を迂回して走る国道に合流。無駄に体力を使ってしまった。そして登りでは汗をかくが、下りになると気温が低めなのもあってすぐに身体が冷えてしまう。これは下りに入る前にしっかり汗をふき取らないと、あまり身体によく無さそうだ。

しかし天気は悪いものの、雨に濡れた森の匂いがするなか走るのは悪くない。日本を思い出す。

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その後にも緩やかな坂の峠を上り、長いトンネルを抜ける。トンネルに入る前にテールランプを点けたが、入ってみると照明が全く無く真っ暗。慌ててライト(前照灯)を点けるが、電池が切れていたようで点かない。おいおいマジか、と思ったものの、フラッシュライトも付けていたのでそれで何とか乗り切る。
このトンネルは全長が多分1~2kmはありそうな長いもので、車が通らないと手元も見えないような暗闇。普段は強気な運転の中国人ドライバーもさすがに安全運転で、追い抜かれるときも余裕を持って追い抜いてくれるので車はあまり怖くなかった。しかしこれだけ暗いと進んでいても速度間が全く無い。少し不思議な感覚だ。

↓別のトンネルで撮影
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この頃は雨が降ったり止んだり。レインウェアーを着なくても何とか乗り切れる。そろそろ昼食を、と思ってもなかなか店が無い。13時ごろにやっと見つけた店に入って聞いてみるも、料理は出してないらしく、商店でカップラーメンを示された。山間だからかぼったくられてるのか、5元と高めだが、この先に店がある保証も無いので仕方なくカップラーメンの昼食。でもここの店の人たちは色々話しかけてきて、筆談で話せて楽しかった。

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昼食後、少し走ると雨が強くなり始める。国道と並走する高速の高架下で雨宿りをしていると、車が止まって若い男性が下りてきた。ニコニコしながら話しかけてきて、中国語がわからないというと、英語が少し話せたのでしばし会話。彼も自転車が好きらしく、ヨーロッパを目指しているというととても驚いていた。慌てて車から地図を持ってきて、その地図でルートを説明したり、一緒に写真を撮ったり。とても嬉しそうに話す姿が印象的だった。こちらも嬉しくなってくる。
ただ、新疆ウイグル自治区は気をつけたほうが良いと言われた。確かに事件が相次いでいるけど、やはり漢族の人たちもそれは認識してるのか。中国国内でどのような報道がされてるのかわからなかったから、実際にこうやって忠告されると心配も出てくる。まいったなぁ……。

↓暗くなってしまったけれど……
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雨は強くなってきてしまったけれど、嬉しい出会いがあったので元気に進む。昨日の疲れが出るかと思ったが、思いのほか脚もよく動く。走り出してすぐに甘粛省に入る。

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休憩をはさみつつ進み、夕方までに何軒かの宿を見つけるが、もう少し進む。地図で目星をつけていた「三岔」という街まで。
17時ごろにそれらしい所に到着したが、街と言うほどの規模ではない。道沿いにトラック運転手向けと思われる宿が並んでいたので何軒か当たってみたものの、やってなかったり、おばあさん一人しかいなくて上手く意思疎通ができなかったり。三軒目でなんとか泊まれた。

↓ベッドが四つ!
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20元と安いものの、ドアの上の窓ガラスが外れていたり、鍵が外から閉められなかったり(中からは一応かかる)。ベッドのシーツも多分前に誰かが泊まった時のまま。トイレは宿の外にあるボットントイレ。んー、この前の15元の宿を考えると、これで20元は高い気もしてきた。しかし他に選択肢も無いので諦めるしかない。

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周囲には飲食店があるわけでもないので、近くの商店でインスタントラーメンを買ってきて部屋で調理。食後に共用のシャワーを浴びに行く。こんなとこでもちゃんとお湯が出る、が、むしろ火傷しそうなほど熱いお湯が出て、しかも調整できない。仕方ないから手拭いを濡らして身体を拭くだけで済ます。キャンプ生活だったらまだ諦めがつくけれど、宿に泊まってコレだと残念感が溜まっていく。
しかしまあ、そういう宿に当たる日もある。

さあ、今日は早く寝てしまおう。明日は晴れると良いな。
 

【走行データ】
走行距離:87km
総走行距離:2805km

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6/28 宝鸡→? (87km) への0件のフィードバック

  1. ぽむぽんた のコメント:

    いよいよ、3,000㎞の大台が見えてきましたね。
    日本なら横断してお釣がくる程でしょうか。

    • shima のコメント:

      なんだかんだ結構走ってますね。
      でもやっと中国の中間ってところでしょうか。
      まだまだこれからです。

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