7/24 哈密の手前70kmのドライブイン→哈密(Hami) (77km)

思いのほか爆睡。
道の近くでうるさいのだが、よっぽど疲れていたのか、それともどこでも寝られるようなタフさを身につけたのか。

こんなとこで寝てました。

s-CIMG0723

駐車場から丸見えなので考えてみればあまり安全とはいえないけれど、建物の中にしたってろくにドアも付いていないから似たようなものだったろう。
 

さて、時間をつぶさなくては。カーソンが回復したとしても、いつ戻ってくるかはわからない。できれば今夜は別の場所で寝たいと思うが、とにかく今は別のことをする。

朝食にクッキーを食べていたら、同じく朝食を食べていた店の人や隣の整備工場の人が揚げパンのようなものを分けてくれた。ボスの柄はあまり良くないけれど(失礼)、他の人はみな優しい。

荒野に出てトイレを済ませ(道路から見えづらい窪地が狙い目)、パソコンを引っ張り出してブログの下書きをする。しかしあまり集中はできない。

 
11時ごろにボスの車に乗ってカーソンが戻ってきた。どうやら元気そうで、しかも哈密まで走るという。心配ではあるが、ゆっくりと走り10kmごとに休憩すると決める。
店の人からマントウとスイカを頂いて、それを食べてから出発。

店のボス
 s-CIMG0725

 
走り始めるとやはり暑い。しかし風は穏やかだ。街が近づいてきたからかドライブインの数も増えて休憩はしやすい。冷たい飲み物を買いながら走る。

ドライブインにあった謎のサッカーボール
s-CIMG0726

やたら楽しそうにごみを捨てる人(^q^)/゜
s-CIMG0730

昨日から見えていた雪山。
s-IMGP6037

最初に見えたときとても高い位置に見え、しかも雪が無い低いところが空の色と同じだったので雲かと思った。

s-IMGP6044

 
14時過ぎに遅めの昼食。店にはかわいい子犬がいてしばし戯れる。

s-CIMG0735

店の人も明るいおばちゃん。よく冷えたスイカをサービスしてくれた。つい最近、中国人の女性の自転車旅行者が通ったらしく、それもあっていろいろ良くしてくれた。
カーソンとおばちゃんは結構長い時間話していて、出発は16時頃。ここでまたしてもカーソンの自転車のタイヤがパンク。リムが割れてるのが悪さしているのかもしれない。

それにしても、今朝の店のボスもここのおばちゃんも、カシュガル(これから行く予定の中国の西の果ての街。キルギスに向かうには通る必要がある。)は危ないという。ウイグル人と漢族の関係は一触即発状態ということらしい。ただ、この情報もどの程度信頼できるかわからない。できればトルファンのユースホステル辺りで西から来た旅行者と情報が交換できれば良いのだが。
二人ともウルムチ(ウイグル自治区の省都。カザフスタンへ行くカーソンはここを通る)は軍がいるから安全だと言う。でも自分がもしテロリストだったら軍や警察を狙って攻撃するような気がするけど。

s-IMGP6045

 
哈密の手前で今夜の宿について話す。二人とも明日は休む予定なので同じ部屋をシェアすることになった。一人でのんびりリラックスしたい気持ちはあったが、まあその方が安いし、たまには良いだろう。

18時過ぎに哈密の街に入る。街の入り口では銃を持った武装警察が検問をしている。ガソリンスタンドはテロを警戒してか警備員が立ち、敷地内にはドライバーだけしか入れないようになっている。宿の入り口にはヘルメットと盾(ライオットシールド?)が準備してある。カーソンはこれなら安全だと言う。確かに治安維持に力が入れられているが、それは裏返せば危険があるという事だし、テロリストにとっての攻撃対象が街中にいるということでもある。少し嫌な感じだ。

しかし、それ以外は通常の街の風景だ。ピリピリした雰囲気は感じられない。そして「ウイグル人の町」といった雰囲気も感じられない。どこにでもあるような中国の街。

 
宿探しをするが「外国人は駄目」と断られ、数軒まわったあとに泊まれそうな賓館を見つけた。受付をしている最中に宿の人にこの辺の特産品「ハミ瓜」をもらった。自転車旅ということでサービスしてくれたのだろう。宿の人が食べていたものも少し分けてもらってその場で食べたが、冷えているのもあってとても美味しい。ラグビーボール型で見た目はメロン、味は日本のメロンほど甘くは無いが走った後にはこれくらいが丁度良いかもしれない。食感は少し硬めで、スイカとリンゴの間くらいのシャリシャリ感。

受付を済ませ荷物を部屋に運んで一息ついていると宿の人がやってきた。どうやらやっぱり外国人は駄目と言うことらしい。今さらかよ、と思うが仕方ない。別のところを探す。やはりウイグル自治区内は公安がかなり厳しく取り締まっているらしく、夜に宿を見回ってくることも多いみたいだ。

その後すぐに別の外国人OKの宿を見つけたものの、カーソンはまた少し気分が悪くなってきてしまった。冷たいシャワーを浴びてしばらく休憩。面倒なことに付き合わせてしまって申し訳なく思う。

 
夕食は米の麺(名前忘れた)。ビールを飲みたかったが、カーソンがまだ本調子ではなかったので今夜はやめておく。
宿に戻ってネットにつないだり洗濯をしたりしていたら2時ちかくになってしまった。寝なければ。

いやはや、それにしても色々あった移動だったな。

 
【走行データ】
走行距離:77km
総走行距離:4935km

カテゴリー: 中国(China) パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です