朝食は宿代に無料で付いてきた。お粥とマントウと漬物のようなもの。
出発は10時頃。高速に入る手前でまたしてもカーソンと再会。どうやら昨日の15時に出発して、深夜の2時頃にこの街に着いたらしい。熱中症にも懲りずに相変わらず無理をする奴だ。
この先しばらく街は無さそうなので、今日は野宿かな~なんて話していると、カーソンはガソリンスタンドの人に「この辺は狼が出る」と言われたと教えてくれた。多分テントに入っていれば危険は無いと思うので、少しワクワクする。
カーソンは今日は150km先の街まで走る気だそうだ。
↓砂漠の中に突然現れた三道岭の街。まわりに農地も何も無いので、昔からある街では無さそう。
↓トカゲ。近づいても逃げない。周りの地表に擬態して危険が去るのを待っている。
今日は登り道だが、風も日差しもそこまで強くなく、標高が上がってきたのもあって過ごしやすい。
夕方になって大きなサービスエリアに付いたので休憩。そしたらまたしてもまたしてもカーソンに追いつく。一緒に台湾から来た自転車旅行者もいた。彼はSurlyのロング・ホール・トラッカーという、長期旅行者の間ではメジャーな自転車に乗っていて、つけているパーツもこだわっているようだ。自転車のことやこの先のルートについて少し話す。
ここから50km程度進んだところに小さな村があって、そこに宿があるかもしれないと教えてくれた。じゃあ今日はとりあえずそこまで行ってみて、宿があれば入っても良いし、無ければ補給だけしてその先でキャンプしよう。
三人それぞれのペースで走り出す。ここからは下り。景色も少し変わってきて荒々しいイメージ。トルファンの盆地から吹くのか、ドライヤーのような熱い風。これはこの先が思いやられる。
↓キャンプしたら気持ち良さそうな場所がいくつか。でも今は進まねば。
19時頃に紅山口という所についた。でも村というより高速の出口にガソリンスタンドと建物が数軒建っているだけの場所。ただ宿はあったのでとりあえず様子を見てみる。
先を走っていた台湾人チャリダーもいたので一緒に宿を見て、3軒あったうちで一番マシな宿を選ぶ。部屋にはベッドのみ、シャワー無しで30元。高いなと思ったけれど、台湾人の彼が粘って交渉しても安くしてくれなかった。
荷物を置いてから2人で夕食。彼の名前はジョージ。ソフトウェアエンジニアで日本好き。明るく優しい感じの人で「この旅の次は母を連れて日本に行ってみたい」と言っていた。「石田ゆうすけ」の本を読んでいたりして、いろいろ楽しく話しながらの夕食だった。
夜、コンクリート作りの建物は昼間暖められた熱がこもってなかなか室温が下がらない。汗だくになりながら眠りに付いた。
【走行データ】
走行距離:108km
総走行距離:5129km