8/7 ウルムチ5日目 (休息日) ―バザール見学―

なんだかんだで遊びまわってる。
ブログは溜まる一方だけど、一人だとここまで観光とかもしないので楽しい。

今日はバザール見学。バスで移動する前に、ウルムチに来てから毎朝通っている店で朝食兼昼食。

そこの店の子供に写真をプレゼント。

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バザール内はドライフルーツやナイフ、楽器、衣服、色々なものが売られている。

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このバザールは2009年のウイグル騒乱の現場となった場所であるらしい。今もバザール内に入るには持ち物検査が行われ(適当だったけれど)、武装した警察の装甲車が警戒に当たっている。ケイさんによると、5年たった今でも漢族はここに来るのは怖いと言う。

しかし、多くの人が殺されたこの場所は、バザール内はすこし閑散としていたものの周囲の店は活気に溢れている。エミリーは漢族だが、我々の間の会話は英語と日本語だけを使うようにして“漢族ではない観光客”をアピールしながら見て回った。

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バザール内で布や服を見て回る。
普段、漢族に対してどう接しているかはわからないけれど、こちらが日本人だとわかるととてもフレンドリー。というか日本人観光客もそこそこ訪れるらしく、慣れている。

ある店で、子供の写真を撮らせてもらって、その場でプリントしてプレゼント。みんな良い笑顔。

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↓冷えた乳性飲料を飲んでみたら、ヨーグルトの上澄みのようななんとも微妙な味だった
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↓ハミ瓜を売る青年
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バザール周辺の活気のある通りを歩いてみて、ああ、ここは中国ではない、と実感する。行きかう人々の顔、話す言葉が漢族とは明らかに異なる。漢族であるエミリーも同じような感想を持ったようだった。

自分は暴力行為をもちろん良しとはしないし、この地域の独立を支持できるほどしっかりとした考えはまだ持てていないが、そういった運動があるのも当然と思えてくる。少なくとも中国政府が今行っている事は差別であり弾圧だし、このままの政策を続けてもこの地域の状況が好転するとはまったく思えない。しかし中国政府が対応を変えるともまったく思えず、ちょっとした絶望感に襲われる。

 

バザール見学の後はケイさんの知り合いのカフェに行く。

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とてもおしゃれなカフェ。Wifiがあって、席につくと水を出してくれて、手洗いには手を拭くための紙があって。まるで日本のようなクオリティに少し感動。
ハミ瓜や葡萄を出してくれて歓迎してくれた。

今お世話になっているホストの家のネットがイマイチなのでここでネット作業をさせてもらおうと思っていたが、あいにく今日はWifiが故障中とのこと。仕方ないのでブログの下書きをしたりして過ごす。

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夜はまたしてもケイさんの知り合いの方に夕食に誘われた。ケイさんは実に友達が多い。過密スケジュールだ。自分はそれにくっついて回り、お相伴にあずかってばかり。んー、良いのだろうか。

↓火鍋という料理の一種
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この男性は、ケイさんが関わったボランティアで寄付をしてくれた時に知り合ったらしい。隣の女性となんと明日入籍すると言っていた。
日本のアニメやコスプレが大好きだそうだ。自分もアニメは大好きなので親近感がわくな~。

 
楽しく食事をしていたのだけれど、そろそろお開きという段階で酔っ払ったおっさんが話しかけてきた。どうも雰囲気が怪しいなと思っていたら、反日思想を持った人で一触即発の状態に。周りの人がかばってくれているうちに、ケイさんの指示ですぐにその場を後にする。

ケイさんは似たような状況に今まで何度もあってきたようで、多くの場合、日本人に会ったことも無いのに教育や国営放送の影響で反日思想になった人々ばかりだと言う。
自分は「反日」の現状を詳しく自分の目で見たわけではないからなんとも言えないけれど、もしそれが真実だとするとまたしても絶望感に襲われることになる。
若い人の中にはVPNの存在を知っている人も多いし、その気さえあればインターネットから海外の情報を得ることができる。そこから正しい情報を得ていれば、そういう人とはお互いの考え方と理性次第で議論が出来る。
しかし、テレビから得る情報が嘘である可能性(別にそれは中国に限ったことではない)なんかまったく考え付かないような人々、しかも最初から議論ではなくこちらを潰そうとやってくる人々にこちらの考えを聞く余地があるとは思えない。
そのような人々が多く作られてしまったこの巨大な国が、この先、どのような道を歩むのか。それは明るい未来ではないように自分には思える。

 
なんとも後味が悪い日になってしまった。
しかし、夕食に招待してくれた方たちが別れ際に優しい笑顔をむけてくれたのが救いだった。

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