ホストの男性とそのお母さんは出勤。妹さんがまだ出勤まで時間があったので朝食につれてってもらう。包子と豆腐脳というスープ。とろみのあるスープの中に絹ごし豆腐のような柔らかい豆腐が入っている。
駐輪場に自転車を取りにいく。夜中に悪戯されてないか心配だったけれど、特に問題は無さそう。と思ったら何か違和感。
パンクしとる!
まさかホントに三人連続でパンクするとは……。
今度はフロントに細い針金が刺さっていた。あの強靭なシュワルベのタイヤがこんなものでパンクしてしまうなんて。
でもまあ出発のときにわかってよかった。空荷の状態でチューブ交換を済ませてから、荷物を積んで出発。ホストの男性がいったん戻ってきてくれて国道まで案内してくれた。
ウルムチを過ぎてから緑が増えた。水が豊かなのかどこも農地や林になっている。
昼時に街に着いたが、人混みを避けて町外れで食事をしようと話して走っていたら、そのまま街が終わってしまった。よくあるパターンだ。日本と違って街の境が比較的はっきりしているから、それを過ぎるともう何もなくなる。
午後はあまりに暑いので日陰で休憩。
近くに程好い棒が見つけたので、アーミーナイフのノコギリで長さを調整して自転車のスタンド(3代目)を作成。
手持ちの食料で空腹を紛らわせてから昼寝。昨夜は睡眠が不十分だったので、硬い地面の上でもすぐに眠りに落ちてしまう。
2時間ほど休憩してから出発。時間は17時でまだまだ暑い時間だけれど、あまりゆっくりしていても今日の目的地につけなくなってしまう。
↓道路沿いの緑化用のホースから出る水ではしゃぐ男二人(ユキさん撮影)
↓種が上部に片寄り過ぎ。というか他の二人はそもそも種が入っていなかった
まっすぐな道が続く。
結構登りがあってしんどい。
今日は奎屯の郊外に住むケイさんの友達の家に泊めてもらう。なんでも、何もない田舎に住んでるとかで、中国の田舎暮らしが経験できるかもしれない。
21時過ぎに街に到着。空腹がそろそろ限界の状態で今日のホスト、ココさんと合流。ココさんは25歳の女性で、子供たちに英語を教えているそうだ。
ココさんの教え子とそのお父さんが一緒に来ていて、彼の車に荷物を積み込む。当初はココさんの友人の家に自転車を置かせてもらう予定だったが、色々と都合が悪くなり、別の知人が勤める学習塾に置かせてもらうことになった。空腹と疲労でフラフラの状態だったけれど何とか自転車を置き、車で移動する前に隣の商店でビールを飲む。一日走って、最後にドタバタと街中を移動した後のビールは格別だった。
さて、そこから車でココさんの家に向かう。40km程の移動。ココさんの家に着いたのはもうすぐ日が変わるという時間帯。それでも一緒に住むココさんのお母さんと弟さんが食事を用意して迎えてくれた。どれも美味しく満腹。
何もない田舎と聞いていたけれど、実際は結構普通の町だった。ここは「130団」という名で、人民軍が開拓した町らしい。地図を見ると、周囲には同じように番号を振られた町がいくつもある。
確かに、一度町を出てしまえば何も無い場所だ。農地こそ広がっているものの、それは井戸を掘って農地を耕して積極的に開拓した結果。昔から原住民(この辺はカザフ系?)が住んでいた所ではないのだろう。
さて、ここでも数泊する予定。最近ほとんど前に進んでないが、まあいいか。
【走行データ】
走行距離:102km
総走行距離:5856km