朝起きて、8時ごろに外に朝食をとりに出るが、この時間だとあまり店が開いていない。ウイグル時間なのかな。
ブログを書いたりしてから11時に出発。まだこの先で二人に合流する予定だけど、一時だけの一人旅再開。
この先、少し寄り道をして博乐(Bortala)という街へ行き、そこでまた地元の人の家に泊めてもらう予定。博乐までは3日間くらいはかかるだろうか。とりあえずはその途中の精河という街を目指す。
天気は曇りだが雨が降りそうな気配は無い。これなら気温もあまり上がらなくて走るには都合が良い。
アップダウンと少しの向かい風。そのせいか、あるいは昨日遅くまで起きていてあまり寝てないせいか、なんだか今日は脚が重い。
しばらくは高速と並走する一般道を走っていたが、途中から未舗装路に変わってしまったので高速道路に侵入。
ていうか、道が高速道路しかないというのがそもそもおかしい。ここも恐らくもともとあった国道を潰して高速道路にしたのだろうが、それなら側道をしっかり造れよと思う。地元の人にとっても不便だろうに、そんなことまったく考慮に入れていないようだ。
14時頃に小さな町に到着。商店が並んでいてサービスエリアのようになっている。宿も数軒あるから、ケイさんとユキさんは昨夜はここに泊まったのかも。
昼食後、走り出すと周囲は荒野になった。ここしばらくは農地が広がる風景の中を走ってきたから、荒野は久しぶりだ。進行方向には見渡す限り何も無くてどっと疲れが出る。ああ、これはもう黙々と漕ぎ続けるしかない……。
出発のときは「下り道のはずだし、ひょっとしたら精河の街まで着けちゃうんじゃね?」と甘い考えを持っていたが、高速道路の標識を見ると全然たどり着けそうに無い。地図で見積もってた距離より遠かったようだ。
18時を過ぎた頃に托托という小さな町への分岐点に到着。走行距離は100km、さて、今夜はどうするか。このまま進んで野宿でも良いけれど、この先も高速道路が続くとなると道路脇の有刺鉄線に阻まれて野宿場所を探すのが大変そうだ。
ガソリンスタンドの人に尋ねてみたら、托托にも宿があるらしい。町までの道は急勾配の下り坂で、もし宿泊拒否にあってこの町に泊まれなかったらまたここを上るのかと思うと行くのを躊躇してしまったが、まあとりあえず行ってみよう。
町には招待所と旅館が数軒あった。一軒目の招待所は100元と予想以上に高かったが、二軒目の旅館はネットありで60元だったのでここに決定。部屋は狭いけど自転車は持ち込めたし、エアコンも付いてて上等でしょ。宿の若い女の子(学生のアルバイト?)も日本人とわかってもフレンドリーだったし、パスポートも提示しなくて済んで楽だ。あとは夜中に公安が来ないことを祈るのみ。
この部屋にはシャワーが無いので宿の下にあるシャワー屋へ行く。宿泊者は無料だそうだ。話には聞いていたけれど、シャワー屋に行くのは初めてだ。
中は、まああまり清潔とはいえないけれど、特別不潔というわけでもなく。お湯は少しぬるかったものの結構快適にシャワーをあびられた。
夕食は麻婆豆腐。四川系の店ではなかったので、なんともオリジナリティーのあるマーボーだった。味はそこそこ。
夜になってケイさんと連絡を取る。精河の町までは60km程度、そこから博乐までは100km以下のようなので、明日は精河に泊まることにしたほうが良さそうだ。
明日の距離が短いとわかるとまたダラダラと過ごしてしまい、この日も結局、夜遅くまでおきていた。
【走行データ】
走行距離:104km
総走行距離:5996km