8/24 ボルタラ→野宿 (69km) ―やっぱりいつでも米をたけるように炊飯器は持ち歩かないとね―

昨日も寝たのは遅い時間だったので今日は9時に起床。出発準備と部屋の掃除をする。そういえば、自分は結局最後までホストに会えなかったな。

そしてもうひとつやることが。昨日、モグさんたちが炊飯器を忘れて行ったので、それを届けなくてはならない。さて、自転車でどうやって運ぶかと頭を悩ませたものの……、

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ケイさんにロープを借りてシンプルに荷物に吊り下げた。これでいつでも(電源さえあれば)簡単に米がたけるね!

 

出発は12時ごろ。モグさんの友達が勤めている酒屋へ出発の挨拶に行くと、なんとお土産を準備して待っていてくれた。チーズや色々な料理、そして昨日買ったスキットルに白酒まで入れてくれた。優しいなぁ……。

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モグさんたちに見送られ、町を出る前にこの前行った自転車屋にも顔を出す。ウイグル人の店長に挨拶して、さあ出発。

↓ウイグル人の店主
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今日はこれから温泉という町の方向に進む。その町には名前の通り温泉があって、しかもボルタラのホストの別宅があり、また泊めてもらう予定だった。しかし我々の到着が遅れてタイミングが合わなくなってしまい、大学生のホストは通っている大学がある西安に帰ってしまったらしい。

温泉の街はここから国境までのルートから20kmほど外れているので、そうなると温泉に行く意味があまりなくなってしまった。しかし、公共浴場があって温泉に入れる可能性もあるので、とりあえず今日は道の様子を見て(今日一日では温泉には着けないので)、その後に判断しようということに。

↓町外れはウイグル族が多く住む地域だった
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↓ポプラ並木が続く。車が多くて落ち着いて走れない。
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↓途中のウイグル族の商店で買った手作りアイス(1元)。ミルク味で美味しい。
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アイスを食べてるときにウイグル族の老人がやって来て、日本人だとわかると少しおどけた感じで大げさに驚いてくれた。おじいちゃんカワイイな。

漢族でもフレンドリーな人は沢山いるけれど、ウイグル族のフレンドリーさはまた少し違う印象だ。細かい仕草を見ていると、やはり異なる文化だなと感じる。

道は緩やかなのぼり。国境までの道の途中には赛里木湖(サリム、もしくはサイラム)という湖があり、そこの標高は2000m以上。ボルタラの町が500mくらいだったので、結構標高をあげることになる。中国最後の難関といったところだ。

 

16時ごろに遅い昼食。ペットボトル弁当。
ケイさんのアイデアで、ペットボトルの側面を切って蓋になるようにして、昨日の残り物をつめてきた。それとモグさんたちからもらった食料で結構豪華な食事。

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↓ウズラの卵、きくらげの炒め物、にんにくの漬物、辛い牛肉の何か等々
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ボルタラに来るまでは綿花畑が延々と続いていたけれど、今日はトウモロコシ畑が続く。

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↓時間は20時過ぎだが、北京時間での20時なので実際はまだ夕方
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↓雲がとても綺麗だったので、空を眺めながら自転車を漕ぐ
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もうすぐで温泉方面とサリム湖方面の分岐点に着く。そこには小さな町があるようなのでそこで宿を探そうかと思っていたが、ケイさんが気持ちの良い野宿場所を見つけた。トウモロコシ畑とひまわり畑にはさまれ、刈り取りの終わった麦畑で、道路との間には林があるので車には気付かれないだろう。

町まではたいした距離ではないので進んでも良かったが、実際に宿があるかはわからないし、それならまだ明るいうちにテントを張ってしまったほうが確実かもしれない。そんなわけで、今日は見晴らしの良い畑に侵入してキャンプすることにした。

でもビールは欲しいよねということで、テントを張っている間にケイさんが空荷の自転車で町まで買いに行ってくれた。

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インスタントラーメンと、まだまだ残っているモグさんたちが持たせてくれた食材で夕食。この辺は標高1000m位で、8月も後半になってきたのもあってか少し肌寒い。山の上はそろそろ秋になってしまうだろうな。
 

夕食を終えるとあたりはもう真っ暗。そして明日は新月。これは星を見るには絶好だ。灯りを消して夜空を見上げると満天の星空。天の川もうっすらと見える。

おお~、これが見たかったんだよ!
これを撮るために持って来たと言っても過言ではない三脚を久しぶりに取り出して撮影を始める。

実際には肉眼で見ると写真より星の数は少ないが、それでも素晴らしい星空。

↓f=4.5 SS=124秒 ISO=1600
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それにしても星の撮影難しいな。シャッタースピードが2分位だともう星が動いてしまう。でもシャッタースピードを稼ごうと思ってISOを上げたり絞りを開けたりするとノイズが増えたりキレの無い写真になってしまう。

↓f=3.5 SS=61秒 ISO=3200
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長時間露光で星が流れた写真も撮ってみたけど、今度は明るすぎた。

↓撮影後にRAW現像で調整(f=4 SS=842秒(14分) ISO1600)
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↓f=3.5 SS=50 ISO=3200
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しかし、走行後に色々試行錯誤するのは時間もかかるし疲れるし寒いので適当に切り上げる。あと気になるのは、露出が終わった後にカメラ内で処理が行われてるのか、結構長い時間操作不能になる。デジカメだとこういうものなのか? 下手したら露出時間と同じだけ処理に時間をとられてる気がする。

ともあれ、念願だった満天の星空が見られて非常に満足した一日だった。

 
【走行データ】
走行距離:69km
総走行距離:6249km
 

カテゴリー: 中国(China) パーマリンク

8/24 ボルタラ→野宿 (69km) ―やっぱりいつでも米をたけるように炊飯器は持ち歩かないとね― への5件のフィードバック

  1. crow1 のコメント:

    おゝ、やっと撮れたか満天星。三脚の出番ができてよかった。Good Job!

  2. ノベルティ屋 のコメント:

    満点の星空いいですね!!!
    楽しそうな旅でなによりです。
    東京も朝晩はすこーーし肌寒いかな?って思うような気候になりました。
    身体に気をつけて楽しい旅を続けてくだされー

    • shima のコメント:

      どうもどうも。
      こちらも今現在いるビシュケクは朝晩が寒くて、普通にフリースとか着てます。
      ちょっと風邪気味だったので、今のうちに完治させなくては……。

  3. ピンバック: 9/11 野宿→ビシュケク (81km) ―キルギス入国― | ちょっとユーラシア横断してくる

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