8/27 サリム湖野宿2泊目 (55km)

やはり朝は寒い。テント内10℃。
でも外の景色は素晴らしいものだった。

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サリム湖は1泊で通り抜けるつもりだったが、二人は連泊する気満々。まあ食料もあるからそれも良いか。

暖かい麺で体を温めてから準備。連泊するにしてもここだと湖岸からは離れてるし、近くに昨日の小屋もあるので、どこか別の落ち着ける場所を探す。

日が高くなっても風が強くて肌寒い。昼近くなって出発。

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道の分岐点にはゲートがあった。どうやらこの辺は自然保護区かなにかのようで、昨日の小屋もその職員の詰め所だったようだ。

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景色はとても綺麗で夢見心地で走っていたのだが、観光客の乗った車からゴミを捨てられて幻滅する。こんなに自然が美しいところなのに、中国は平気でこういうことをする人が多い。

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ビーチがあったので自転車を止めて湖に入る。風だけでここまで波が高くなるのかと驚くほどで、そのせいで水も濁ってはいるが、水質自体は良さそうだ。

冷たい水で顔を洗う。

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さっきのゲートの職員に聞いたらどこかに商店があるらしいのだが、そんな気配はまったく無い。見渡す限り何も無い。

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結局、湖の南側を走る高速まで来てしまった。ここには観光施設があったのだが、工事中で商店は開いていない。
3人で話し合って、今日はやはりもう少し進むことにした。ここまでの場所もキャンプをしたら気持ち良さそうだったが、なにせ遮るものが何も無いので道路から丸見え。それだとあまり落ち着かない。

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途中に魚を売っている店があった。と言っても生ではなく干物だ。マス系のようだったが、よくはわからない。

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羊の群れと馬と駱駝と。引越し?

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湖の東側を南下してるときは良かったのだが、高速に乗って西進し始めると向かい風。湖の西側に小さな村があるようなのでそこで買出しが出来ると見込んでいるのだが、湖は広大で目指す村は遠い。

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今までの道でもポツポツとユルタが見えていたが、19時を過ぎた頃に不自然にユルタが密集しているところがあった。どうやら観光用のものらしい。ここから高速はトンネルに入るので湖岸の道にそれてキャンプ地を探すが、まずは買出しを済ませる。地図に載っていた村のようなものはどうやらここのことらしい。土産物屋もあってそこそこ賑わっているが、客引きも多くてあまり良い雰囲気ではない。

ビールを買い足して自転車に積んでいるとオジさんがからんで来た。どうやら日本嫌いらしく、しつこくからんでくる。観光地の雰囲気にうんざり気味になっていたのに、より一層嫌な印象をもってそこを後にする。

別に反日思想を持っていたってかまわない。俺自身、決して今の日本政府を支持しているわけでもないし、ましてや国営テレビ局で日本軍を悪役にした映画を毎日流しているような国で育ってきた人が反日思想になるのもある意味仕方ないことだ。
でもだからといって、わざわざ自分の国までやってきた旅人に対してそれをぶつけて何になる? こっちは、言ってみれば好きで中国にやってきたのに、それをぶつけてお互いにとって何のメリットがある? そういう人と一人でも会うだけで折角の思い出が台無しになるのだ。好きだったものが嫌いになってしまうかもしれないのだ。

 
 
気分を台無しにされたけれど、とにかく野宿場所を探さなくてはならない。

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人が多い騒がしい一帯を離れて湖の西岸を進み始めるが、どこも観光用のユルタがあって敷地は鉄線で仕切られている。これはしばらく進まないと落ち着いてキャンプできそうに無かったので自転車を漕ぎ続けるが、すぐにゲートが現れた。恐らく自然保護区の入場ゲートで、そのまま通り過ぎようとしたら職員に止められた。入場料は70元/人だそうだ。

70元!
ふざけるなと叫びたいところだったが、叫んでもどうにもならない。まあ保護区の維持管理のためであれば金を取るのも仕方ないかもしれないが、野宿をするためだけにそんな金を払うのは馬鹿らしい。

引き返して、道沿いにある宿泊用のユルタの値段を聞くが高い。敷地内にテントを張らせてもらうだけでも50元/人だったりして泊まる気にならない。
日が暮れてきたがまだ明るいので湖を離れて進もうかと話しているときに、馬に乗った若い女性が現れた。この人も観光用ユルタの管理人だったのだが、話を聞いてみると50元払えば3人分のテントを張らせてもらえるという。それならまだ我慢できる金額だし、敷地内だったら安全は確保できるからここに泊まることにした。まあキャンプ場に来たと思うことにしよう。

 
 
今日はのんびりするつもりだったが、なんだかんだで結構走ってしまった。やはり観光地は苦手だな。
疲れてはいたけど、星の写真はしっかり撮って就寝。

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【走行データ】
走行距離:55km
総走行距離:6404km

カテゴリー: 中国(China) パーマリンク

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