8/31 清水河4日目 ―中国を旅してきて―

今日も引きこもりDay。そして食い溜めDay。

朝食は豆乳と油条と包子とピンズ(?)。

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昼食は牛肉麺。牛肉麺も非常に美味しい。安くて、そこそこの量がある。中国の人たちは結構朝から牛肉麺を食べていて最初は驚いたけれど、今となっては自分にとっても定番の朝食だ。

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夕食は前から気になっていた丸子汤。牛肉のスライスと香ばしく揚げてある肉団子、高野豆腐のようなもの、ほうれん草、春雨、それらがあっさりとしたスープに入っている。

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さて、いよいよ中国最後の夜となるかと思っていたが、ビザの件で在日カザフ大使館のサイトを見ていたら、カザフの憲法記念日が8/30日で、その振り替えで9/1が休みになると書いてあった。え、てことは国境も閉まっちゃうの?

いや、大使館は日本の休日に合わせて振り替えてるだけで、きっと国境は土日が休みで明日は開いてるはずだ。そう信じたい。

まあどちらにしろこればっかりは行ってみないとわからないので、明日は予定通り出発しよう。

 
 
中国、結局3ヶ月かかった。当初の予定ではカシュガルまで行って3ヶ月と見込んでいた。でも実際には3ヶ月までかから無さそうだった(トルファンまで2ヶ月、その先も3週間くらいで出国できそうだった)けれど、そこからルートを変更。そこでケイさんとユキさんに出会った。

そこからはのんびりとした、でもその分濃厚な進み方になった。カシュガルまでよりコルガスのほうが近いはずだけど結果的には3ヶ月。長かったな。

 
 
中国を旅しての印象、それは「世界第二位の経済大国になったとは言っても、まだまだ発展途上国なんだな」というもの。

確かに大都市の生活はかなり便利になっていて、日本から来てもそれほど不自由なく暮らせそうだ。
でもそれは急激に「物」が増えてきてるだけで、基本的なところが疎かになってる。インフラの安定感、というか信頼性が低い。道を歩けばマンホールの蓋が開いたままになってたりね。

そしてなにより人の意識がまだまだ先進国のそれに追いついていないように感じた。自分が偉そうに言うのもなんだけど、でもいたるところで平気でゴミを捨てたり、小さな子供に街中の路上で大便をさせたり、いつでもツバを吐いたり、信号無視したり、街中で10秒に一回クラクションを鳴らしたり、路上での譲り合いの精神が皆無だったり。そういうのって成長した社会とはとてもいえない。

また彼らは外の世界を知らな過ぎるのではないかと感じた。
中国のメディアは信用できないし、ネットの情報も制限されている。そんな閉じたネットワークの中で、中国版フェイスブックの「人人網」や中国版ツイッターの「ウェイボー」で中国人同士とだけで繋がっている。
彼らは外の世界と繋がることができず、自分たちが得ている情報がコントロールされたものかもしれないという発想なんて生まれてこないのではないだろうか。

そんな、国民を徹底的にコントロールしようとする独裁国家を見ていると、中国の将来が絶望的なものに思えてならないのだ。

でも、中国の若い人たち(特に都市部の大学生)の中にはそんな現状をしっかり認識している人もいるように感じた。たいした交流をしたわけではないが、旅の途中に出会った彼らはVPNの存在も知っていて積極的に情報を得ているようだったし、とても勉強熱心な印象を受けた。学生というくくりで見れば英語話者は日本より圧倒的に多かった。彼らが政治監視と批判を強めていけば中国は変わって行くかもしれない。
 
色々と書いたけれど、これが今の中国に対する感想。間違いや勘違いもあるかもしれないけれど、これが自分の現時点での考え。

しかしまあ、基本的には中国は楽しかった。“反日”という点で嫌な思いをすることもあったけれど、それでも出会った人の95%は僕が日本人だとわかっても敵対心を出す事は無かったと思う。ほとんどの人は自転車で旅をしている若い日本人に対してフレンドリーだったし、そのうちの一部は熱烈に歓迎し、応援してくれた。彼らと出会うことでどんなに退屈な町でも思い出の地になった。

 
 
中国を旅しての教訓、それは「中国人という一括りで物事を捉えない」ということ。
もちろん国家や民族によって「傾向」というものはあるだろうが、それをイメージとしてもって人と接するのは注意を要する。中国人だからって全員が反日ではないし、日本人だからって全員が反中ではない。何人であろうと悪い人もいれば良い人もいる。こんな当然なことが、旅をして色々な出会いをしていると忘れがちになってきてしまう。嫌な人と会うと、中国そのものが嫌いになってしまいそうになる。

でもまずは、人と接するときはそんなイメージを捨てて冷静に相手を見なければいけない。イメージを持って感情的になると歩み寄ることが難しくなる。

 
 
初めて踏んだ海外の大地、それが中国。ここでかなり鍛えられた気がするな。

さあ、次の国ではどんな驚きが待っているのでしょう。
 
 

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