いつもより早い5時に起床。日の出と共に調理開始。
今日も頑張って漕ぐ、が、作戦変更。5日以内(つまり明日)にアルマティにたどり着くのは到底無理そうだったので、今日はその手前の町まで行って、明日は自転車を宿に置いてバスか何かでアルマティへ行って外国人登録をする。
ここから80~90km、アルマティからは120kmのところにチリクというそこそこ大きそうな町があって、そこならバスなりタクシーなりに乗れそうだったので、今日はそこを目指すことになった。
これでなんとかなりそうだったが、到着が早いに越した事は無いのでちゃっちゃかと準備を進める。しかしここでトラブル発生。
ケイさんの自転車のフロントキャリアが折れていた。
日東さん!
とりあえずは針金で固定。アルマティかビシュケクで溶接する必要がある。実はケイさんの自転車はスポークも折れてたりして満身創痍だ。
道から200mくらいは離れているのに誰に見せるつもりか謎のプレートがあって、しかも弾痕のような穴が無数に空いていた。不気味だ。
緩やかな登り道。幸いにして風は無い。人の生活の気配がまったく無い道が続く。
しばらく走るとイングランドから来たサイクリストのカップルと出会った。キルギスから来た彼らは入国時に外国人登録を済ませることが出来たそうだ。いいなぁ。
道の分岐点にぽつんとバス停が。いったい誰が使うのか。
山のふもとにも時々家らしき建物がある。
午後になって小さな村に着く。ここで昼食。
商店の人たちがフレンドリーだったので写真を撮ってプリントしたらペットボトルのジュースをもらった。ほんとにみんな優しい。
【今日のピクトさん】
やっぱり後頭部が伸びている。
町を過ぎると道は谷に入る。下り坂になったが、谷を抜ける風が向かい風。
谷を抜けると丘陵地帯になり、木も増えてきた。人の生活の気配がしてくる。
【今日のピクトさん2】
全力疾走の子供。
チリクの町までも下り坂が続き後半は楽に到着。今日も念のため外国人登録が出来ないか試してみる。
人に道を聞きオヴィールまでたどり着いて、なんとか出来そうな雰囲気でパスポートを提出するところまで入ったが、いざ担当官が来てみると結局ダメ。やっぱりアルマティでないと出来ないらしい。もうバスでアルマティに行くしかないな。
そうなったら安心して自転車を置ける宿を探す必要がある。といっても恐らくはたいした選択肢は無く、またしても人に聞きながら宿を探す。その途中で出会った英語が少し話せる若い男性が宿まで案内してくれて、そのうえ宿での通訳までしてくれた。その宿はトイレ・シャワー・Wifi付きだが5000テンゲと少し高かった(いや、カザフの相場にしたら高くは無いのかもしれない)が、もうそこに決めてしまった。
夕食は近所の店で。夜になって商店も閉まってしまい、唯一開いている店に入ったらさっきの案内してくれた兄さんがウェイターをやっている店だった。
肉がゴロゴロと入ったスープ。味は意外とあっさり。米のほうも薄く味がついている(バター?)。
アルマティまでのバスとタクシーがあることは確認できた。土曜はオヴィールが午前中しか開いていないようなので、明日は早めに出発しよう。
【走行データ】
走行距離:92km
総走行距離:6768km