夜中は案の定寒かったのだが、それよりも高山病のような症状が出て大変だった。
最初はなんとも無かったのだが、真っ暗な中トイレに行ってから異常に早い動悸と息苦しさと、頭痛、軽い吐き気が襲ってきた。それからは意識的に深く呼吸して水分も積極的に取るようにしたのだが、結局朝になっても頭痛は残ったままだった。幸い、症状自体は軽いものだったのでよかった。
他の人はなんとも無かったのだが、風邪気味のくせに調子に乗ってウォッカも飲んでしまったからか。他にも体質とかも影響するかもしれないが、以後気をつけよう。
朝食を食べて、10時ごろには帰路につく。綺麗な景色だけれどとにかく寒い。
↓ユルタから道に戻るまでは、湖岸の轍を行く
行きと同じ道を戻る。二度目に見る景色だし帰りは写真は撮らなくて良いかなと思ったけれど、とんでもない。二度目であろうとなんであろうと、綺麗なものは綺麗。行きと同様、雄大な景色に圧倒されながら山を降りる。
↓毛長牛。ヤクなのか? 運転手のおっちゃんは「トポズ」(Topoz?)と呼んでいた。
これは自転車で走りたいと思った。もちろんこの道はかなり過酷なものだろうけれど、自分の足でここまでたどりついて、車という身を守る壁が無い状態でこの景色を見たとき、自分はどう感じるのだろう。
昼頃にコチクルへ戻ってきた。ここからアヤ.Kさんは別行動でナリンという町まで行ってみるそうだ。我々3人はタクシーを見つけてビシュケクへ戻る。今回は1人200ソム。
このタクシーの運転手はこちらが日本人とわかるとわざわざ日本の曲が入ったCDをかけてくれた。なかなかサービス精神に溢れる。
さくらGHに戻り一息ついてから、夕食は3人でウズベク料理のレストランへ。休日の日本のレストランのように混雑した店で人気店らしい。
今回のコチクル湖ツアー、予想以上に楽しめた。わざわざタクシーを使って遠出するような事は一人では絶対無かっただろうから、この小旅行を企画してくれたアヤ.Kさんと同行した二人に感謝だ。こういう風に自分の意図しないイベントに巻き込んでくれる仲間ができるのも、こういった旅人が集まる宿の魅力かもしれない。