6時に起きてまだ暗いなか朝食を作り始める。チェックアウトが9時なので早めに準備しなくては。
次の目的地はシムケント。シムケントはカザフで3番目に大きな街(多分)でここからは200km程。順調に進めば2日でつける距離だ。
↓タラズの町でチームジャージを来てロードに乗った集団に追い抜かれた
見覚えのあるジャージ。そういえばツール・ド・フランスとかでよく聞く「チーム・アスタナ」って、ひょっとしてカザフのチーム? 色はカザフの国旗と同じ水色だし、「アスタナ」はカザフの首都の名だ。今度ちゃんと調べてみよう。
崩壊しつつある橋を通過
休息日明けなのにあまり調子が出ない。でもまあこういう事は間々あるので焦らず、しかし手を抜かずに走る。
道路工事の兄ちゃんたち。出稼ぎでウクライナから来ている人もいるそうだ。
雲行きが怪しい。雨は降り出さないが、ずっと雨雲に追いかけられているようだ。
シムケントまでの行程には緩やかな山、というか丘があるはずだ。あれがそうか。
この丘を越えたら下りになると思っていたが、しばらくは比較的平坦な高原を進むことになるらしい。
午後になって雨が降り始めた。しかも斜め前から強い向かい風がふいている。これはなかなか最悪な状況だ。斜め前からの風というのは漕ぐのが辛いだけでなく横風で煽られるのでハンドルを押さえつける上半身にも負担がかかる。そのうえ雨が降っていて寒いのだからもうやっていられない。しかし進む以外に選択肢は無い、ぶつくさと悪態をつきながら漕ぐ。
この雨で初めてゴム手袋を使用してみた。使い出すのが遅くてもともと着けていたグローブが少し濡れた状態だったが、これはなかなか悪くないかもしれない。手が濡れてしまうと体全体の冷えに繋がるし、何しろ不快だ。特に野宿が続いたり悪天候が続く場合には、できるだけ衣服を濡らさない状態に保つことは意外と重要だ。
17時頃になって雨がやんでくれた。しかし向かい風の影響で予定していたより進めていない。
18時になって小さな村への分岐点があって、その村まで行けば買出しができるかもしれなかったが、暗くなる前にテントを張っておきたかったので村までは行かずにキャンプ。刈り取りの終わった畑の中にテントを張った。
夕食にいつものスープスパゲッティを作っているとまたぱらぱらと雨が降り出した。今のところ風はやんでいるが、明日の天気はどうなるだろう。今日はあまり進めなかったので、天気が味方についてくれないと明日中にシムケントに着く事は難しそうになってきた。
【走行データ】
走行距離:81km
総走行距離:7768km