このツーリストという宿はなかなか居心地が良いのだけれど、朝になるとなぜか自分の部屋だけ停電していることがある。
スーパーで朝食を買ってきて、それを食べながらタラタラと準備。出発は10時過ぎ。
市街地はわりとすんなり抜けられた。郊外からは片側二車線の綺麗な舗装の道が続く。日差しは温かいが気温は20℃程度。走る分には良いのだが、今の時期でこれだと考えると今後が怖い。
↓街外れにあったモスク
さあ、見渡す限りの草原が始まった。これから2000km以上、こんなような風景が続くのだろうか……。
日が傾き始めたので野宿に備えてビールを購入。その商店には近所のオジサン連中が集まっていて昼間からウォッカを煽っていた。例によって陽気な人たちで、コーラを勧めてくれたのでありがたく頂く。
中央アジアに来て、道行く人々がよく笑顔を向けてくれて、最初はそれがとても嬉しかった。しかし最近はそれにすら少し慣れてきて、贅沢なものだなと思っていたのだが、ここに来てまたその笑顔に救われている。
これからきっと単調な風景の中を淡々と一人で走り続けるのだと思うと、そういう優しい人々の存在がとてもありがたいものに感じてくる。
夕方には走行距離が90kmを越えて、翌日の目的地のテュルキスタンまでは残り70km程。もうここまで来れば明日はかなり楽になるのでさっさとキャンプ地を決めてしまいたかったが、なかなか良い場所が無く結局100kmを越えてしまった。
まあその結果なかなか良さそうな場所を見つけられた。道からは見えるものの距離は離れているし、周囲にススキが茂っていてテントが目立たない。ここなら落ち着いてキャンプできそうだ。
夕食を作っているときに空を見上げると今日も満天の星空。標高低くてもこれだけ見えるのだから、よっぽど周囲に光源が無いのだろう。
寝る前には気温は5℃。シムケントの手前にいたときの朝の気温だ。この調子だと翌朝はかなり冷え込みそうだ。
足跡が・・・