日の出が遅くなったものだ。7時に起きてもまだ日が昇っていない。まあアスタナ時間を適用するにはかなり西に来たせいもあるだろうが。そういえばカザフ国内でも時差があったはずだが、その境界はどこなのだろう?
朝の気温は1.5℃。恐らく未明は0℃位まで下がったのだろう、外においてあったペットボトルの水が凍っていた。テントにも霜が降りている。
10月の、しかも標高200m程度でこれなのだから、大陸性気候というものは恐ろしい。今のところ日が昇れば気温はぐんぐんと上がり、日中は20℃以上になる。しかしそれもいつまで続くことやら。きっとこれから北に向かうにしたがって寒さは厳しいものになっていくだろう。
暖かくなるのを待って10:30に出発。
この調子だと10000kmはカザフ内で迎えることになりそうだが、それもこの寒さ次第だろう。あまりにも気温が下がってキャンプが厳しくなってきたらヒッチハイクか列車で移動することも考えられるため、そうなったときは記念すべき10000kmはカスピ海以降に持ち越しだ。
↓看板の距離表示がとんでもないことになっている
今日も果てしなく続く草原、荒野。早くもこの景色に飽きはじめている。いつまでたっても変わらない景色。走りながら瞑想するにはもってこいかもしれない。
しかしまあ、予想していた向かい風が今のところほとんど無いのが助かった。風向きは西風ではあるものの、微風と呼べるレベルだ。
それにしても今日は疲れる。昨日少し頑張りすぎたかもしれない(といっても昨日もせいぜい100kmちょいなのだが)。
昼過ぎに町に差し掛かったので店でラグマンを食べる。カザフの料理はあまり選択肢が無くてラグマンばかり食べているが、今日のラグマンはなかなか美味しかった。麺は少し太すぎるものの、茹で置きしてあるようなヘナヘナの麺ではなかったし、スープも美味しかった。
この店を出るときに客の男性に英語で話しかけられて、その人が1ℓのコーラをおごってくれた。出発のときも「My friend」と呼んでくれる。カザフの人たちは何でここまで優しいのだろうか。
いや、優しいというか、なんと言ったらいいのだろう。親日であるというのも勿論あるだろうが、旅人をもてなす文化でもあるのか。あるいは、自分が凄いと思った物事に対して素直に賞賛し、またそれを行動としてカタチにする、そういう人が多いのかもしれない。
因みに僕は、カザフ(キルギスも)においてはおじさん・おばさんが大好きである。彼・彼女らは時として子供よりも無邪気でお茶目な仕草を見せてくれる。
この辺には綿花畑が多い。中国を走っていたときには青々としていた綿花も、今では収穫の時期。時々、収穫した綿を山積みにしたトラクターが通り過ぎ、道端にはこぼれた綿が沢山落ちている。
あまりに疲れるので少し昼寝したりしつつ進み、それでも16時前にはテュルキスタンに到着。このテュルキスタンでは観光のために2泊したいので宿探しは妥協できない。
町の入り口にあった1軒目の宿がさっそく条件が良かったものの、念のため市街地の宿もあたってみる。宿が少ない印象のカザフにしては珍しく、このテュルキスタンには選択肢が多い。中心に近い宿でも安い場所もあったし、多少値が上がるもののWifiが付いている宿もあった。
しかし結局、1軒目の宿が一番良かった。1時間ほど宿探しをしたのちに戻ってきてチェックイン。トイレ・シャワー共同だけど2000テンゲでそこそこ綺麗な部屋。宿の下の階にはネットカフェがあるし、すぐ近くにスーパーもあるので便利だ。
夕食はピルマン。キルギスのタラスで食べたのと同じものだが、スープはこちらの方が好み。ハーブが多く使ってあって独特の美味しさ。
共同シャワーはお湯が出なくてこの宿は失敗だったかと思ったけれど、別の空き部屋のシャワーを使わせてくれた。
さて最近あまり進んでないけれど、明日は観光です。
【走行データ】
走行距離:69km
総走行距離:8060km
お疲れ様!
サクラGHで自転車談義したタケシです
元気に旅続けていますね(^-^)
私もヒルクライム初めました~
カザフスタン制覇して下さいね!
おお~、どうもです!
ヒルクライムって、キルギスの山をですか?
いいですね、僕も本当はもっとキルギスの山を堪能したかった。
楽しんでください!
いえいえ、キルギスの山(4000m級~)なんて、とてもとても。
近所の筑波山ですよ。。(800m)
クロスバイクでは重いので、ロードを買い足しました(笑)。
トゥルキスタンの世界遺産は私も行きましたよ。
シムケントからの日帰りであわただしかったですが、
一緒にイスラムの礼拝に入れてもらったりして楽しめましたよ!
おお、すみません、何か勘違いしていました(笑
いや~、800mだって一気に登るとなると結構大変ですよね。
礼拝に入れてもらったんですね!
いいな~、僕は勇気が出ずに飛び込めませんでした(笑