10/22 ジョサルイ→バイコヌール近辺で野宿 (95km)

7時だとまだ真っ暗。朝は電気と水道が使えない(昨夜も発電機を回して電気をつけていた)ので、キャンプ用のランタンと昨日のうちに溜めておいた水でインスタントラーメンの朝食。

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10時ごろに準備を終えて宿を出ようとするが雨が降り出してしまった。一瞬、延泊しようかと迷うが、それでもやはり進むことにする。レインウェアとシューズカバーとゴム手袋のフル装備で出発。
 
 
 
町を出る頃には本降りになってきた。気温は低め。早くも靴に水が染み始めてきた。

シューズカバーはmont-bellの少し前の型のサイクリング・シューズカバーを使っているのだが、靴の上面を覆う生地の防水性がイマイチだ。しかしもちろん、無いよりは全然マシ。丸一日雨の中を走るとさすがに全体に染みてくるものの、びちゃびちゃに濡れてしまうことは無い。これは不快感の低減というだけでなく、これからの時期は足を冷やさないためにも重要な要素だ。
 
 
 
進行方向には雲が薄くて明るくなっている箇所があるが、雲と自転車の速度が同じくらいなようでなかなか追いつかない。

走っているとパトカーに呼び止められた。カザフではよく警察に停められる。日本人の旅行者とわかればすぐに開放してくれるのだが、それでも面倒臭い。中央アジアの警察は悪名高いので気をつけなければ。
 
 
 
12時前にサービスエリアのようなところに着いた。少し早いが休憩がてら昼食にする。ポロフが800テンゲ(パンとコーヒー付き)もしたが、午後の走行のモチベーション維持のためにはちゃんと温かい食事を取っておかないと。

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再出発する頃には雨脚は弱まってきた。その後、降ったりやんだりの天気に。

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気温は6℃程度だがカッパを着込んでいるおかげでそれほど寒くない。特にこのゴム手袋がなかなか良い感じ。着脱が面倒臭かったり蒸れたりという欠点はあるものの、やはり完全防水なのはありがたい。耐久性に不安は残るが、高いものでもないので予備を買っておけば問題ないだろう。
 
 
 
夕方近くなってまたしてもパトカーに止められた。さっきの人たちだ。今度はパスポートもチェックされ非常に面倒臭い。しかもどうも賄賂を要求してきてるらしい(言葉がわからないのではっきりとはわからないけれど、「プレゼントをくれ」という言い方をしていた)。本当に中央アジアの警察は腐った奴らだな。

しかしこちらも気弱な態度にならずに、英語で強い語調で話していると向こうも諦めて、パスポートもすぐに返してくれた。まったく。
 
 
 
17時ごろにバイコヌールの近くに到着。ここは宇宙関連の基地があることで有名だが、ロシアの租借地となっていて外国人は町には入れないらしい。まあそれならそれで街の入り口まででも行ってみたいと思っていたのだが、もう時間が遅くなってしまった。街は本道から4kmほど離れているし、ゲートで追い返されたとしてそのときにパスポートのチェックでも受けることになったら面倒臭い。キャンプ地を探さないといけないことを考えるとここはスルーする方が無難そうだ。

残念だが遠景だけ撮って出発。

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今日も見晴らしの良い草原(というか荒野というか)が続き、キャンプできそうなところがなかなか見つからないが、10kmほど走ったら並走する線路を越えて続く脇道があったのでそこに入ってみることにする。

今日はあの雲の切れ目を追いかけての走行だったが、結局追いつけなかった。
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振り返ると切れ目の無い曇り空。この調子だと明日も天気は悪そうだ。
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線路の手前側に良さそうな場所があったが、念のため線路の向こう側も確認。自転車を止めて歩いてキャンプ地選定をしているといつの間にか自転車が馬に囲まれていた。ちょ、ちょっと!

↓興味津々な馬たち
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結局、線路の手前側の微妙な起伏の陰でキャンプ。車道からは見えないし、線路からも多少離れているので問題ないだろう。

テントを張り終えるとまた雨が降り出した。雨の中のキャンプは憂鬱だ。というか雨の中の撤収が面倒臭い。
 
 
 
この辺は乾燥地帯のはずなのでこんなに雨が降るとは思わなかった。今思えば昨日はイージーな一日だった。今日は寒いだけでなく雨、休憩してると手足はかじかんでくるし、一度濡れてしまうと乾かずずっと不快なまま。変化の無い退屈な道をこんな辛い思いをして走る意味があるのだろうか?
 
 
 
【走行データ】
走行距離:95km
総走行距離:8632km

カテゴリー: カザフスタン(Kazakhstan) タグ: , , , , パーマリンク

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