11/9 アクタウ港2日目

夜中にも人の出入りがある。待合室の床にマットを敷いて寝ていたが、フェリーに乗るトラックドライバーと思しき人たちが集まり、そのうちにどこかへ消えていく。それを何度か繰り返して夜が明けた。

朝になるとトラックドライバー以外の乗船客が数人やってきた。昨日言われた8時になっても船が出るような気配はまったくないものの、それにしても彼らはどこで情報を得てこんなにタイミングよくここに来るのだろう。
 
 
 
昼頃になってようやく職員に声をかけられて出国手続きが始まった。

出国はどこか別の建物に移動するのかと思っていたが、待合室のドアを抜けるとそこが荷物検査や手続きをする場所だった。

陸路の出入国では全くのノーチェックだった荷物も、今回は検査される。と言ってもすべての荷物をばらす必要はなく、いくつかのバッグの中身を簡単にチェックをしたら終わりだった。こんなに適当なチェックならそもそもやる必要がないと思うんだが。
 
 
 
自分は出国スタンプも何の問題もなく押されたが、バックパッカー二人組みが外国人登録の関係でトラブルになっていた。どうやら、登録自体はしたものの、出入国カードに記された滞在有効期間がビザのそれよりもなぜか短くなっていて、すでに有効期間を過ぎてしまっているらしかった。二人の知り合いに電話で通訳をしてもらってしばらくやり合っていたのだが、最悪なことに乗船できなくなってしまったようだ。

なんとも気の毒な話だが、我々にはどうすることもできない。僕とフェルナンドの二人は他の職員に促されて彼らを置いて乗船するしかなかった。

「またすぐに再会しよう」とだけ挨拶して建物を出る。
 
 
 
しかし船についてからもまた待たされることになった。自転車をクレーンで吊って積み込むと言われてしばらく待っていたのだが、結局荷物をばらして普通にタラップから乗船することに。それなら最初からそう言ってくれ。

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【今日のピクトさん】

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今日も色々と酷い目に遭っているピクトさん。やはりこういう大きな機械が動く現場は狙い目だな。
 
 
 
自転車を置いて固定していると喜ばしい情報。さっきのバックパッカー二人組みがなんとか問題をクリアして乗船できることになったそうだ。詳しい事はわからないが、アクタウのイミグレーション・ポリスへ行って何とかしたらしい。

↓写りたがりのアゼリー(アゼルバイジャン人)
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↓とにかく写真を撮れとうるさい
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左から、スペイン人サイクリストのフェルナンド、イングランドのショーン、図太い神経のアゼリー、オランダのシリーン。
 
 
 
このフェリーはそもそも貨物がメインで、客は余ったスペースに乗せるおまけ程度のもの。それにしては120ドルは高い気がするが、部屋はそこそこ綺麗で、5ベッドのドミトリー。我々旅行者4人組で1つの部屋を使わせてくれることになった。

一応食堂があったので、言えば何か食べさせてくれるのかもしれないが、未確認。自分で持ち込んだ食料で夕食をとり、本を読んだり日記を書いたりして過ごす。
 
 
 
と、ここまで書いたが船は未だ出港していない。恐らくまだ荷物の積み込みをしているのであろう。

出向したのはもうすぐ日付が変わろうかという時間。外に出てみると、さっきは何もなかったデッキに大型トラックが満載されている。

↓昼間は空だったが
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↓夜は満車
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ノック無しで部屋に入ってきたり人のコーラを勝手に漁ったりと何かと図々しいこのアゼリー。こちらは既にウンザリし始めている。

そんなに写真に撮って欲しいなら、もう少しくらいニコッとしろよ!

↓この愛想の無い表情の数々をご覧ください
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旅行代理店から電話があったのが2日前の朝で、その時点では恐らくは「明日の夜」(つまり昨日の夜)に出港するだろうといわれた。その情報も不確かなものではあるものの、彼らもこのフェリーの運行が不正確であることを知った上で、ある程度遅れることを考慮してその時間を教えてくれた。実際に港に着いてすぐに職員に聞いた時点では「多分23時ごろ」と言われた。

それにもかかわらずその情報より24時間も遅れる、なんとこれは不正確なことか。本当にここの職員たちはちゃんと仕事をしているのだろうかと疑ってしまう。海運の世界ってこういうものなのか?
 
 
 
さて、ともかく船は動き出したのだが、果たしてアゼルバイジャンの地を踏むのはいつになるのだろう。運行だけで言えば24時間程度でバクーに着くはずだが、ネットの情報だと着いてからもまた船の入港待ちがあるらしい。

南コーカサスの地はまだまだ遠い。

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  1. ズミ のコメント:

    I’m here!

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