3時ごろに例のアゼリーに起こされる。なんと不愉快な目覚めだろう。
船の中で入国手続き。船の食堂にパソコンとカメラが入ったアタッシュケースを持った入国審査官がやってきて、そこでパスポートを渡し顔写真を撮られたら終了。下船してからフェルナンドは形だけの荷物検査を受けたが、それでもう面倒臭くなったのかこちらは何もチェックされず。
港にはアクタウのような待合室は無く、真っ暗な中、外に放り出される。
港のゲートを出たところにATMがあって国際キャッシュカードが使えたので、ここで現金(AZN:アゼルバイジャン・ニュー・マナト)を引き出しておく。
移動するにはまだ早いので、BP二人組みとフェルナンドと共に近くのパン屋の前で時間を潰す。
6時ごろになってバスが動き出したのでBP二人組みは移動開始。フェルナンドも3日間しかないトランジットビザでここからイランを目指すというので、今から早速走り出す。
皆さんまたどこか出会いましょう。
左からシリーン、ショーン、フェルナンド
バクーの市街地まではフェルナンドと一緒に走る。近代的な高層ビルが増えてきて、その間を走るときの空の狭さに東京を思い出す。フェラーリのディーラーにグッチの店。BMWのパトカーに白バイ。先進国だ。
中心地についてからフェルナンドとお別れ。こちらは今日はバクーに泊まって少し観光する。
とは言ってもまだかなり時間が早いので、海沿いの公園で時間を潰す。
↓今までは見る事が無かった「犬の散歩」。これって裕福さの証だと思う。
公園のベンチに座ってぼーっとしてると結構話しかけられる。しかも皆英語で話しかけてくる。これも今までの中央アジアとは少し違うところだ。といってもアゼルバイジャンはバクーとそれ以外の地方での格差が大きいと聞くので、英語の通用度はあまり期待できないだろう。
話しかけてきたうちの一人に自転車店で働いているという青年がいて、その人から数件の自転車店情報をもらった。チェーンオイルを買いたいので、時間があれば行ってみよう。
10時ごろになって宿へ移動。
旧市街にあるCaspian Hostel。ここはバクーで唯一の安宿と言われている(まあ探せば他にもあるんだろうけど)。ここはドミトリーが16マナト(1マナトがざっくり150円くらいとして、約2400円)で、はっきり言って高いのだが、オイルマネーで潤うアゼルバイジャン(特にバクー)ではこれも仕方ない。
宿自体は、数件の住居に囲まれた中庭のようなスペースに面していて、静かで落ち着いた雰囲気。部屋もドミトリーの1室のみのようだ。到着したときは宿の主人が部屋の外で胡桃の殻割りに精を出していて、なんとも平和な空気が流れていた。
部屋に入ると先客が1人。日本人で寿司職人(!)のトシヤさん。なんでも「国境無きスシ団」を名乗っていて、今回はここバクーに新しい日本食の店を出店するための準備で来ているそうだ。なんとも面白い人と出会うことが出来た。
旧市街内の近くの店でピティ(5マナト)とビール(1マナト)。値段はやはり高め。
このピティは羊とジャガイモとヒヨコ豆を小さな壷で煮込んだ料理で、これをちぎったパンの上にかけて食べる。羊の臭さがしっかり残っていて(苦手な人もいそうだが)、肉もやわらかく美味しい。
夕方になってから旧市街を散策する。この旧市街は城壁で囲まれており、昔からの街並みが保存されている。また城壁の外も帝政ロシア時代に作られた新市街に囲まれている。
世界遺産にも登録されている旧市街はヨーロッパを思わせる街並みで、観光地ではあるものの生活感も感じられてなかなか良い雰囲気。散歩をするにも程好い規模で、結構気に入ってしまった。
散歩してみて気付いたが、石畳の道と石造りの建物に囲まれていると音が良く響く。
夜になってから近くの商店で買い物を済ませる。この店で日本人BP3人組と遭遇。かれらも同じホステルに泊まっているそうだ。
宿に戻って自炊。物価が高いから出来るだけ節約しないとね。
本来ならこの物価の高さゆえにさっさと移動してしまいたいバクーだが、意外にも旧市街を気に入ってしまった。せっかくだから明日もぶらぶらと散歩してみようと思う。
【今日のビール】
正直に言うと値段も味も忘れてしまった。でも安くは無い事は確か。
アゼルバイジャンもイスラームの国だが、アルコールは相変わらず簡単に買える事がわかって一安心。さささ酒が切れるとてててて手のふる震えががが。
タケシです。おつかれ~。
アゼルついたみたいですね。写真の多さからも気に入っている雰囲気が感じられます。
あ、タイトルページの写真(自転車)もグッドですよ~。
こちらも寒い中(12月下旬)、まだ訓練しています(今日は50キロほど走りました)。
もう、今頃はトルコかな? 陰ながら応援してますよ~。
ありがとうございます!
日本も寒いですからね~。肌寒いくらいならまだしも、冬の寒さとなると服装の調整が厄介ですよね~。
お察しの通り今はトルコで、実はもうイスタンブールまで到着しています。
トルコの内陸部は思ったほどは寒くなくて、それこそ日本の関東平野部と同じくらいの寒さでしょうか。
ちゃんと見てくれている人がいるというのは嬉しいものですね。
このブログも細々とやっているものだから、時々、投稿を書きながらも独り言を言っているだけのような気分になることもありますが。
ありがとうございます、頑張ります!