昨日の夜からパラパラと雨が降っていて、今朝もまだ続いている。
今日は60km先のゲンジェという町まで行って宿を取るつもりなのであまり焦る必要は無い。というか雨の中の撤収をする気がなかなか起きなくて、しばらくダラダラと過ごす。それでも何とか重い腰を上げて10時には準備を整えた。
パッと見はなかなか良さそうなキャンプ地だが、地面は大変良く耕されており柔らかいがデコボコ、しかも粘りつく土質で厄介だ。
ここからがさらに大変だった。この土が雪ダルマ式にタイヤにくっついてしまい、それが泥除けとの隙間に詰まってタイヤをロックさせてしまう。その土を木の枝で落としたり無理矢理自転車を押して歩いていたら、道に戻るまでの農道の数百メートルを抜けるのに30分以上を費やしてしまった。なので走り出したのは結局11時近く。
↓靴もこんなん
幸い、雨の勢いは弱い。もうさっさと町に着いて宿に入ってしまいたいので黙々と漕ぐ。
河の近くを通ると魚売りが道路沿いに立っている。鯉の仲間(ハクレンみたいな感じだった)と、シロギスに似た魚(でも淡水魚だろう)を売っていた。
道は緩やかな登り。今朝のキャンプ地は海抜20m程度だったが、いつの間にか200mまで上がっている。どうりで、追い風のわりに速度が乗らないはずだ。
スピード出しすぎるとこうなる。
泥だらけになった靴とバッグを井戸水で洗う。
16時頃にゲンジェの町に到着。ここはアゼルバイジャン第二の都市。したがって小奇麗に開発されてしまっていて、安宿が無さそう。
人に聞きながらホテルを探す。タクシー運転手に聞くと、みんな親切に教えてくれる。
町の中心部にある「ゲンジェ・ホテル」は60マナトだったので却下。でもその近くでホテルの場所を聞いたら、集まってきた人たちのうちの英語が少し出来る一人が、車で案内するから付いて来いと言ってくれた。
いざその車についていきたどり着いた場所は、見た目からして高そうだったので一度はスルーしたホテル。しかし実際に値段を聞いてみると30マナトと意外に安かった。まあ30マナトと言ったら4500円くらいだから普段の予算からしたら激高なのだが、バクーでドミトリーが16マナトだったことを考えるとこの値段はアゼルの相場からしたら悪くないほうだろう。ここ数日キャンプが続いて節約できたし、これ以上安い宿を探すのは大変そうなのでここに決める。Wifiも一応飛んでいるようだ。
案内してくれた人は部屋を決めるまで通訳をしてくれて、最後は「じゃあね!」と爽やかに去っていった。優しいなぁ。
濡れたままだったテントを広げて乾かし、久しぶりのシャワーを浴びる。30マナト出しただけはある、さすがにシャワーは勢いも温度も文句なし。
近所の八百屋とスーパーで食材を買い足して、夕食は部屋で自炊。
さあ、明日の天気はどうかな。
【走行データ】
走行距離:70km
総走行距離:9280km