朝食は今日もヒンカリ。そしてチャチャ。
↓嬉しそうにチャチャを注ぐメディコ
今のところ雨は弱め。しかし今日は一日通して降水確率100%なのであまり期待は出来ない。雨が弱い隙を狙って同宿のカズヒロ君(トビリシで会ったBP)が出発していった。
こちらも今のうちに出ないと、とは思いつつもまあゆっくりと準備を進めていたら時間は昼頃。そのときにはまた雨が強くなってきてしまった。
荷造りをしているときにメディコがボトルに入れたワインを持たせてくれた。まさかの1.5リットル。でも嬉しい。
今日は出発しないカズヤさんと話したりしつつ、12時半になっても雨は弱まる気配を見せないので諦めて出発。カズヤさんとメディコが見送ってくれた。スリコとは今日は会えなくて残念だったけど、でも楽しい宿だったな。また来たい。
今日は40km程度先にある町まで行って宿を取るつもり。こんな雨の中頑張って漕ぐ気にはならないし、ましてやキャンプなんてやってられない。
さっさと着いてのんびり過ごそうと雨の中黙々と漕いでいたところ、バイク旅行者に挨拶された。道路わきに停車して「Where are you from?」と聞かれたので「I’m from Japan.」といつものやり取りをしたら、
「Me, too !」
と返ってきた。
日本人のバイク旅行者と会うのは初めてだ。北海道からサハリンに渡り、ロシア、中央アジア、カスピ海横断というルートでやってきたヒサオさんという男性。元々は奥さんと一緒に世界一周をする予定だったらしいのだが、色々あって、今は単独ユーラシア横断中。
ヤマハのセローに乗るヒサオさん。出発当初から寒さに悩まされているそうで、バイクはバイクで過酷そうな旅だ。自分も日本でバイクに乗っていたからわかるが、サーキットならともかく一般道を走るだけだと身体を動かさないから、冬のバイクは非常に寒い。手足の先は冷たくなって感覚がなくなるし、骨の髄まで冷えきってしまう。しかもこの雨だ。
しかしその分、こうやって辛さに耐えながら走っている仲間に会えた事は嬉しい。
この先のルートのことなどを話し、バトゥーミで少し休憩するというヒサオさんとは「この先でもまた会えるかもね」と言葉を交わして別れる。いやー、元気でたなー。
16時前にサムトレディアという小さな町に到着。タクシーの運転手に宿の場所を聞いて行ってみるが、小奇麗なホテルで50ラリと高い。別の場所を探して見つけた2軒目も40ラリで、しかも値切りがきかない。こんななんてことない小さな町なら旧ソ連時代のボロイ安宿でもあるだろうと思っていたのだが、あてが外れた。ここから野宿する気にはならないので、諦めてここに宿泊。
スーパーで買い物してから夕食は自炊。今日は試しにイクラを買ってみた。18ラリ。味は確かにちゃんとしたイクラだったが、日本で食べる質の高いイクラほど美味しくは無い。しかも考えてみれば18ラリ(約1200円弱)って結構高いな。
今日も無駄遣いをしてしまった。
【走行データ】
走行距離:36km
総走行距離:9791km