天気は曇り。出発は9時半。
この「TJ+」というホステルは落ち着いた雰囲気でよかった(まあオフシーズンだからかもしれないが)。部屋の中にポットと冷蔵庫あり。コンロはなかったかな? でも簡単な食事は出来る。
街を抜けると追い風。曇ってはいるが雨が降りそうな気配は無い。
すぐ上の山まで雪が積もっている。この先、トルコの内陸部へ行くのに2000m級の峠を越える必要があるのだが、だんだん不安になってきた。
↓とんでもないところまで家を建てているな
快調に進んで11時ごろに国境へ。順番待ちのトラックの行列を抜かしてゲートへ。
ゲートの手前にある両替所で両替を済ませる。130グルジアラリ→146トルコリラ。
さてさて、グルジア出国だ。グルジア料理をあまり試せなかったのは心残りだが、まあここならバックパッカーとして再訪する事もあるかもしれない。とにかく今は進むのだ。
グルジア側の職員はパスポートを1ページずつ丹念にチェックしていたが、特に問題なくスタンプを押される。
50m程度の短い緩衝地帯を抜けてトルコ側のゲートへ。こちらはパスポートを見せて10秒後くらいにはスタンプを押された。あっけないな~。今までで最短。
いよいよやってきたトルコ。アジアの西端の大国、人も自然も食べ物も楽しみにしている国だ。イスタンブールまでの長い道のり、気候に心配は残るが、とにかく始まった。
↓イスラム圏に戻ってきた
トルコ側は道幅が広く舗装も綺麗。朝からの追い風にも助けられて良いペースで進む。
しかし、どこかで昼食を食べたいと思っても、通り過ぎる町の店は反対車線に集まっていて(こちら側の車線は海側で土地があまり無いので)タイミングを逃してしまった。
仕方ないので道端でパンとサラミをかじる。ついでにスリコ家産ワインも。
15時ごろにクタイシの近くで会ったヒサオさんと再会! バトゥーミでは別の宿に泊まってしまったので、ここで会えて良かった。
色々話していて、ヒサオさんが「防寒ソックスいる?」と聞いてきた。なんでもロシアで買った毛糸の靴下が良い調子なので、日本から持ってきたほとんど使っていない防寒ソックスを譲ってくれるそうだ。これはありがたい。僕もクタイシで毛糸の靴下を買ったが、それはキャンプ用で自転車のペダリングにはあまり向かなさそうだった。ヒサオさんがくれたソックスはウェットスーツみたいな質感で、足の裏に滑り止めもついているなかなか高機能そうな物。
ヒサオさん、ありがとうございます!
しばらく色々と話している途中でヒサオさんに時間を聞かれ、ここでやっとトルコ時間に直していないことに気付く。そうだそうだ、グルジアとトルコの時差は2時間だから今はまだ13時。
このトルコ時間(というかイスタンブール時間)がなかなかやっかいで、グルジアでは18時位までは何とか明るかったものの、トルコに入った途端に16時には暗くなってしまうという状況になる。そうなると走行可能時間がガッツリと減ってしまうので、出来るだけ時計に表示される時間に縛られず太陽の動きに合わせて行動する必要があるのだが、これが意外と難しい。
だって今まで6時か7時に起きる習慣だったのに、いきなり4時(という表示の時)に起きるというのは精神的に厳しい。もちろんその分早く寝れば睡眠時間は確保できるが、やはりどうしても時計を基準にして生活してしまう。
閑話休題。この後のルートとかを少し話してから出発。ヒサオさんとはひょっとしたらトラブゾンでも会えるかもしれないが、やはりバイクと自転車のスピードは違うので微妙なところ。でも「またどこか出会いたいね」と話して別れる。
2輪仲間と会えたことでテンション上がり、後半もガシガシとペダルを漕ぐ。
通り過ぎる町は綺麗に開発されていて、グルジアより明らかに発展しているようだ。
夕方頃に総走行距離が10000kmに到達。いやー、走ったなー。
暗くなるころにチャイェリという町に到着。メインストリートと思われるところを走ってホテルを探すが見つからないので、近くにいた人に聞いて回る。英語は相変わらず通じず言葉はわからないが、みんな明るくフレンドリーで親切だ。一人が近くのホテルまで連れて行ってくれた。
しかしそこは75リラ(訳4000円)と高いので、別の場所を探す。そうしたら良い感じに寂れて安そうなホテルを見つけた。トイレ・シャワー共同、Wifiつきで25リラ。まあこんなものだろう。しかし部屋が4階にあり、狭い階段を荷物を持って上り下りするのに疲れた。4階の部屋なんて久しぶりだ。
楽しみにしていたトルコ料理を堪能すべく、夕食をとりに出る。しかしなかなか良い店が見つけられず、結局パッとしない夕食に。
ビールを買って帰ろうとしたが、どこに行ってもビールが売っていない。そこそこの大きさのスーパーにも置いていない。なんてことだ!
トルコ東部はイスラム色が若干強いと聞いていたが、その関係だろうか?
結局ビールは見つけられず、炭酸飲料とドネル・ケバブを買って帰る。
しかしまあ、宿探しのときも夕食をとった店もみんなフレンドリーだった。こちらが笑顔を向ければ、向こうも自然と笑顔を返してくれる。なかなか良い出だしじゃないか。
【走行データ】
走行距離:114km
総走行距離:10023km
グルジア内走行距離:497km
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