12/11 山間でキャンプ→Zaraの先でキャンプ (61km)

5時前に起きて準備を進めて7時出発を目指すが、日が出るのが6時過ぎで、しかも谷間なのでその後もしばらくは日が差さず、暗く寒い中でテントをたたむ気にもならず、結果、2度寝する。

朝露と、外気温との温度差でテントの内側に出来る結露でフライシートの両面が濡れるのだが、あまり日の差さない環境なので一向に乾く気配がない。諦めて濡れたテントをバッグにしまって、8時に出発。起きたときは気温は5℃だったが、出発前には3℃まで下がっていた。空は明るくなっても、直接日が当たらないと気温は下がり続けるらしい。

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緩やかな斜度の坂を登る。脚への負荷はそれほどでもなくペースも悪くないが、やはりそれなりに汗をかく。それが休憩時には冷えて寒い。

1時間に200m程を登るペースで進む。

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こんな山の中で数軒の家があるだけの集落でも、ちゃんとモスクがある。

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標高1700mくらいから斜度が急になる。峠の頂上は2000m程度のはずなので、最後の300mを一気に登る。

ここで試しにサドルの高さを10mm程上げてみた。以前からペダルを漕ぐときにクランクの下死点で膝の曲がりが少し余る気がしていたのでサドルの高さを調整しようと思っていたのだが、毎回忘れてしまっていた。

今回、高さを調整してみたら悪くない感じ。上り坂で今までと同じ力加減で漕いでも1~2km/h速く進める。まあ単純に休憩後だったから体力が回復して速くなっただけかもしれないが、少なくともサドルを上げたことによるデメリットは感じていないのでこれでしばらく様子を見てみよう。

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頂上に到着、2010m。得に展望が開けるわけでもなく、下り坂に備えて防寒対策をして峠を降りる。

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この先のZaraという町まで600mほど下るはずだが、途中にいくつか上り坂がある。急峻な地形なので単純に川沿いに道を作ることが出来ず、その結果、迂回路が多少の上りになる、という理屈はわかるのだが、自転車をこいでる身からするとこれが結構腹立たしい。標高下げるはずなのになんでペダルを漕がなきゃなんねぇんだ!

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Zaraの町でビールを買い(キャンプに備えて。これがあるとないとじゃ、キャンプに対するモチベーションが段違いだ。て、この言い訳まえもしたかな?)、ロカンタでケバブを食べる。肉は少しパサついていたが、良い意味で羊臭さが残っていたし、ナンのようなパンも美味しかった。でも10リラは結構高いな。

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町外れに学校があるらしく、大勢の下校する生徒とすれ違う。「ハロー」と声をかけてくれる子もいるのだが、時々「ニーハオ」と言われることがある。オイお前、ちょっと待て。

中国人と日本人は住んでる場所も違うし、それぞれ独自の文化を持っていて、一緒くたに語られるべきものではないが、彼らはとりあえず見た目で判断してそう呼びかけてくる。それの何が嫌かと言うと、そこに明らかな差別意識を感じ取れることだ。

とくに地方のあまり大きくない町だとそういうような人は多い気がする。大都市であれば外国人観光客になれているし、田舎の小さな村であれば、珍しい外国人に対しては怪訝な表情か、あるいは素朴な笑顔を向けてくれる。しかしその中間となると、あまり経験や正しい知識が無いのに、自分が住む街や自分自身に対するプライドの裏返しとして誰かを見下すということがあるのではないか、と妄想してしまう。

マトモな大人にはそういうことをする人はあまりいないように思うが、子供(あるいは20代前半を含む若年層)というものは、一人でいるときはかわいいものの、複数人でいると途端に集団意識が働いて「悪ふざけ」が過ぎることがある、と感じる。

それを笑って受け流すような器量の大きさは、残念ながら自分にはまだ無いので、毎回内心で悪態をつきまくっているのだ。
  
そんなわけで、ただ自転車をこいでるだけでも一喜一憂を繰り返しているのだが、まあどこの国に行っても優しい人もいれば不愉快な人もいるものだ。

とにかく今の自分はビールを仕入れ、しかも野宿場所に恵まれた気持ちの良い丘陵地帯を走っているので、そんなことでめげたりはしない。
 
 
 
なんですかこの野宿天国は!

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日没が迫っていて、少し脇道にそれればいくらでも良いキャンプ地がありそうだったが、少し先にある湖を目指して走る。高台に上って湖が見えたところで、これ以上進むと道路から隠れられる場所が無さそうに思えたので、この辺でキャンプすることにする。

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テントを張る前に夕日を眺める。これは明日の朝日も楽しみだ。

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トラクターで耕した跡のある牧草地だか畑だかの中にテントを張る。日が落ちてからグングンと気温が下がっていて、これは明日の朝は相当寒そうだ。

明日にはスィヴァス(Sivas)という町に着く。そこで休息日にするか、もう少し進むかはまだ決めていないが、とりあえずそこの雰囲気を見てから決めようと思う。
 
 
 
【今日のビール】

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EFES。言わずと知れた(?)トルコのビール。同じピルスナーでもパッケージにいくつか種類があるが、味の違いはよくわからない。

特別美味しいというわけではないが、昨日もEFES、今日もEFES、そしてきっと明日もEFES。
 
 
 
【走行データ】
走行距離:61km
総走行距離:10501km
 

カテゴリー: トルコ(Turkey), ビール タグ: , , , , パーマリンク

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