起きてからもベッドの中でボーっと「このまま寝ていたい」と考えつつ、いやいや、テントや寝袋を干したり洗濯物を片付けたりとやる事は色々とある。昨日買っておいたパンとハムで朝食を済ませてさあ動くか、というところで断水。
あれ、アンカラさん? 首都?
どうやらこの辺いったいが断水中らしい。受付に聞いたら10時ごろには回復すると言っていたので、たまたま水道工事のタイミングにかぶってしまったのかもしれない。水が戻らないと洗濯もできないのでブログを書いたりテントを干したり。そのまま昼頃まで作業してから、食事と観光をしに外出。
今日はアンカラ城と近くのバザールを見てみたいので、そこまでの道中にあるロカンタで昼食。
ハンバーグのような挽肉の団子とジャガイモのトマト煮。8リラとそこそこのお値段だが、味もボリュームも文句なし。一緒にサラダも付いてきて、結構しっかりとした食事を取れた。
アンカラ城は小高い丘の上にある。
この坂を見たとき、もう宿へ引き返そうかと思った。
城壁をくぐり、観光客向けのホテルや土産物屋を通り過ぎて城の上へ登ると、
そこからはアンカラの町を一望できる。おお、これはなかなか……。
遠くまで見渡せる澄んだ空気、日が当たると暖かいが、空気は鋭角的な寒さをはらみ、冬だなぁと思う。
城壁に囲まれた地区は意外にも素朴な街並み(というか集落)が残っていて、散策が楽しい。
ボロボロの家も多いけれど、荒んだ雰囲気は感じられない。どこからともなく子供の声が聞こえ、家の煙突からは煙が出ている。ちゃんとした生活感が漂っている。
ブログの更新が全く進んでいないことを思い出して足早にもうひとつの目的地のバザールに行くが、着いたら着いたで時間のことなんて忘れてしまう。とても活気のあるバザールで、買い物客も多い。野宿に備えてここで食材を補充しておく。
[youtube=http://youtu.be/zYZgtlUK21I]
宿に戻ったのは結局16時半、もう日没だ。夕食は簡単にドネルケバブ(5リラ)を買ってきて済ませる。このドネルケバブが当りだった。実を言うと、トルコに入ってからあまり美味しいドネルケバブに出会っていない。旅人の間でも「ドネルは本場トルコよりも他の国で食べるものの方が美味しい」とよく言われていて、実際僕自身もカザフスタン(しかも東部のアルマティ)で食べたドネルのほうが美味しいと思っていたが、今日食べたのは美味しかった。鶏肉がパサついていないし、一緒に入っている野菜やソースの量が良かった。でも5リラってあまり安くは無いよな。
そして今日もなぜかケバブ屋でアフガニスタン人に間違われる。なぜ?
今日は結局ブログが進められなかったが、まあいいか。
旅人の間ではあまり見所が無い事でお馴染みの首都・アンカラ。でも意外に楽しめた休日だった。