夜中に雨が降ったが、屋根があるおかげで何も気にする必要が無いこの素晴らしさ!
しかし標高を下げたせいか気温は高めで、今までより薄着で寝てもまだ少し暑かった。
雨で濡れはしなくても結局結露でテントが濡れてしまうのでそれを乾かして、GSの人たちに挨拶してから8時半に出発。昨日のオーナーはもう帰ってしまっていた。
しかしIzmitという町で海に出ると前方から怪しい雲が。GSで休憩していると強い向かい風が吹き出して雨も降ってきた。
ここからイスタンブールまでは100kmを切っていて一日で走れる距離ではあるが、それだと到着が夕方か夜になってしまい、時間の余裕が無いまま車の多い市街地を走ることになってしまう。しかもこの雨だ。今日はどこか手前の町で安めの宿を探して、明日余裕を持ってイスタンブール入りをすることに。
交通量の多さ、本降りの雨、強い向かい風、アップダウンの繰り返しと、海沿いの走行は辛いものだった。3時間ほど走ってロカンタで昼食を取るころにはもうレインウェアーの中も濡れていた。宿がありそうな街まではここからさらに2時間は走らなければならないことがわかると、本当にうんざりした。
↓でも朝食はアタリ。これがセットになっていて7リラ。
それほど急峻な地形ではなく海岸線にも道を造れそうなものだが、海沿いには既に工業施設が立ち並んでいるせいか、道は山を越えるようにして造られている。既に全身がじんわりと濡れていて苦痛で不快な状態なので、車と雨と風と、ついでにこの道路の設計者を呪いながら黙々と走る。
15時ごろに町に到着し、宿探し。イスタンブールに近づくにつれ宿代は高くなる。見つけた宿もトイレ・シャワー共同で40リラというものだったが、30リラまで安くしてくれたのでここで妥協する。設備は清潔だし、受付のおばちゃんもフレンドリーで明るい人だったのでまあ良いだろう。
とにかくまずシャワーを浴びて、その後に濡れた服の洗濯を済ませる。
自炊するのは面倒臭くなってしまったので、夕食はロカンタでテイクアウトして部屋で食べる。この方法はなかなか良いな。部屋なら気楽だし、ビールも一緒に飲める。
明日はいよいよイスタンブール。とうとうアジアの西の果てかぁ……。
【走行データ】
走行距離:70km
総走行距離:11599km