1/30 エーゲ海の岸辺→Volvi湖でキャンプ (77km)

 
今日は冷え込みが緩い。また湿度も低く、テントがまったく結露していない。これは助かる。テントを拭いたり乾かしたりする手間をかけずに済み、9時過ぎに出発。

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↓こんな感じの脇道を進んだところでキャンプしていた
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今日も追い風が吹いていて、しばらくは快調に進む。次の大きな町、テッサロニキまでは120kmほど。条件がよければ今日中に着ける距離ではある。今はまだ雨は降っていないが、この先どうなるか分からないので出来れば今日中に到着したい。しかし終盤には登りもあるし、実際のところ今日中につけるかは微妙だ。

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良い感じの海岸が続くが、

うーん、

季節がなぁ……。
 
 
 
オリーブ畑が広がり、所々で剪定をしているのを見かける。

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↓ギリシャに入って落書きをよく見かけるようになった。治安の面ではあまりよろしくない傾向。
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↓桜っぽい木の農園が時々ある
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大きな川を渡ったところでライオンの像があった。やたら犬がなついてくる。

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なにやら紀元前4世紀に造られたものを復元したらしい。(後で調べてみたら、この辺にはアンフィポリスという古代都市があったそうだ)
 
 
 
この辺りから風向き(というか進行方向)が変わって追い風ではなくなりペースが落ちる。しかし道は平坦で走りやすい。

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リゾートの雰囲気を感じさせる道が続くが、オフシーズンなのでどこもひっそりしている。

昼頃に小さな町に着くが、どこも安くは無さそうなレストランばかりで入りづらい。メインストリートの外れに小さな店を見つけたので、ここで昼食。チーズ入りのパイと、フラッペ。3ユーロなり。

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このギリシャのフラッペはインスタントコーヒーをシェーカーで泡立てた飲み物で、ギリシャ名物のようなものだが、味はただの薄いインスタントコーヒーだった。ていうか最後に水道水入れてたし。
ちゃんとした店で飲めば美味しいのかもしれない。
 
 
 
午後の走行を始めて町を抜けたところで、マツダの赤いRX-8に乗った男性に話しかけられた。彼もサイクリストらしく、以前、ドイツからギリシャまで1ヶ月かけて走ったことがあるそうだ。

その彼がこの先の道路状況を教えてくれた。ここから10km程先に湖があり、道は北岸と南岸に分かれる。そこは北岸を行くルートの方が交通量が少なくオススメだと言う。彼も自転車のトレーニングをするときによく使う道らしい。

地図で見てテッサロニキまでショートカットできそうだと思っていた道があるのだが、聞いてみたらその道は山越えだからオススメしないとのこと。これはありがたい情報をもらった。

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お礼を言って彼と別れてから、道は海沿いを離れて内陸に向かう。川に沿って上流に向かうが、道は極々緩やかな登り。

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しばらくして分岐点に着き、先ほどの男性の助言通り湖の北側を進む。確かに交通量が少なく、また景色も開けて気持ちのいい道。

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ここまで来てもテッサロニキまでの残り距離は60kmくらい。日没後も走れば今日中に到着出来なくもないが、なんだか急ぐのも馬鹿らしくなってきたので、今日は無理をせずにどこかでキャンプすることにする。明日雨が降ってしまうと面倒だが、時間を気にしながら走るのはやはり楽しくない。

そうと決まると途端にのんびりとした気持ちになり、景色も平和に見えてくる。

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時々こういうものが落ちていて景色が平和なものに見えなくなるときもある。

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猟区なのか、本当にゴロゴロと散弾銃の薬莢が落ちていて、実際に猟銃を持った人も見かけた。人間は狩らないでね。
 
 
 
天気さえよければな……。まあこういう雲も嫌いでは無いけど。

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交通事故の犠牲者を弔うためと思われるミニチュア教会。事故多発地点なのか、同乗者ということなのか。

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明日のことを考えれば今日中に出来るだけ距離を稼ぐのも手だが、せっかく景色が綺麗なのだから明るいうちにテントを張って、昨日買ったワインでも飲みながらゆっくりしよう。

湖の西端に近づいてきたところで良さそうな場所を発見。周囲の状況を観察して問題無さそうなことを確認してからテントを張る。

しかしここで犬になつかれてしまって、いつまでたっても去ろうとしない。まだ子供で遊び盛りなのだろう、テントを張ってる最中もちょっかいを出してくる。可愛い事は可愛いのだが、狂犬病の危険もゼロでは無いので、ちょっと厄介だ。最初は吠え掛かってきたので静めるために敵でないことを示して撫でてやったのだが、余計なことだったらしい。

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首輪をしているから飼われているのだと思うのだが。

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優雅なキャンプ生活のはずが、「遊んで!遊んで!」という犬の視線をやり過ごしながらワインを飲む。落ち着かない。

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こんな姿を見せられたら俺に成す術は無い。

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結局その犬は夕食を食べ終わって日記を書いている今もまだいる。テントの入り口を閉め切って構わないようにしているのに、そばで寝転んで帰る気配がない。

まさかこのまま朝までいる気だろうか?
 
 
 
【走行データ】
走行距離:77km
総走行距離:12330km
 

カテゴリー: ギリシャ(Greece) タグ: , , パーマリンク

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