昨日はラクゥやチプロの飲み比べをやっていたら少し飲みすぎてしまったようだ。ブログを書いて歯を磨いてから寝たのは確かだが、細かいところの記憶がない。なにやってんだか。
今日も良い天気。夜明けと共に準備を始める。
気温はあまり低くなく、テントの結露もない。ちゃちゃっとテントをたたんでしまう。9時出発。
今日は峠越え。最初は田舎道を少しずつ登っていく。道幅は狭いが、交通量が少ないので問題ない。
ゲレンデで会いましょう。
途中から斜度が急になり、300mほどまで一気に登る。
坂の途中にあった小さな村を過ぎ、さらに登り進めていると、小さな教会があった。周囲には家があるわけでもなく、なぜこんなところに建てられたのかまったくの謎。
中には誰もいなかったが、ロウソクには火が灯されているし、箒が置いてあってしっかりと手入れされているようだ。誰が何のためにこんなところにある教会に来るのかはわからないが、確かな人の気配を感じる場所だった。
しばらくすると斜度が比較的緩やかになった。しかし向かい風が強く、なかなかペースが上がらない。ペダルを踏む足に力が入らなくなってきたので、昼食代わりにお菓子を食べて休憩。
この時点で標高はまだ500m程度。先は長いので考え事をしながらえっちらおっちらと登る。
700mほどまで登ったところで大きめの村が現れた。レストランがあったが、さっきお菓子を食べてしまったのでスルー。
こんな辺鄙なところにある村にもホテルがある。誰がわざわざこんな所に泊まるんだろうと思っていたら、近くにビザンティンの遺跡があるらしい看板があったので、それを目当てにやってきた観光客向けなのかもしれない。
グーグルマップの等高線を見て予想していた通り、峠は開けて緩やかな地形。
14時半頃に1000mを少し越えて頂上に到着。峠の向こう側には平地が見える。
気温はそれほど低くないが、風に当たると体が冷えるので寒さ対策をしてから下り始める。3~400mを一気に下り、その先は緩やかな下り道の高原地帯。
ギリシャといえば太陽と海と古代遺跡ばかり連想してしまうが、それらとはまったく別のものがここでは見られる。雪を頂いた山、長閑な高原、農業と酪農。
峠を下りてからは向かい風もなくなり快調に走れる道になったが、写真を撮りながらだとなかなか進まない。
自転車を止めると、周りは驚くほど静か。
高原地帯からさらに標高を下げて、16時を過ぎてからElassonaという小さな町に着く。町の人にスーパーの場所を聞いて、食料の補充を済ませる。町を出るときにGSに寄って調理用のガソリンも補充。
スポーツ施設があるようだ。
買い物をしていたら日没が迫ってきてしまったので、急いでキャンプ地探し。先ほどの高原よりも人口密度が高い感じでなかなか良い場所がないが、道から離れた山のふもと辺りはキャンプ出来そう。自転車を置いて下見をする。
ここは見晴らしが良く、人に見つかる可能性も低かったが、テントを張るには少し斜面が急だ。しかもここまで自転車を上げてくるのが大変そう。
散々迷った挙句、結局道路沿いにあったオリーブ畑でキャンプすることに。オリーブの木は葉が低い位置にあるから人目を避けるには都合が良い。ここは道路からは少し見えてしまうが、意識して探そうと思わなければ見つからなさそうなので大丈夫だろう。山に月が登る頃になってようやくキャンプ地決定。
今日もいつも通りのスープスパゲッティを食べ(マンネリだなぁ……)、日記を書いて一日が終わる。今日は良く登ったな。
メテオラ観光の拠点の町・カランバカまではあと80kmくらいだろうか。恐らくは明日に到着できるが、途中に小さな峠があるはずなのでまだなんとも言えない。
【走行データ】
走行距離:70km
総走行距離:12541km