そうそう、この宿は朝食付きで昨日は食べたのだが、結構時間がかかって出てきたのがトーストとゆで卵とジャム類だけでボリュームが全然足りない。なので今日は部屋でインスタントラーメン。
今日はなぜかイマイチやる気が出ないが、ぼちぼち準備して10時に出発。
町を出るまでに斜面に造られたトンネルの入り口をいくつか見つけた。これはやはりシェルターということなのだろうか。
アルバニアはオスマントルコの影響でムスリムが多いようだが、それ以外にも正教徒やカトリックもいるらしい。しかし最近では無宗教者も増えてきているそうだ(今日も情報源は相変わらずのWikipediaですが)。
しばらくは広い谷の中を進む。
途中にあった池はかなりの湧水量があるらしく、透き通った綺麗な水が大きな川となって流れ出していた。
アルバニアに入ってから、再び羊の群れを良く見るようになった。
昼頃にTapelenaという町に着く。ここはアリ・パシャの生まれた町だそうだ。
ここで食事が出来る店を探すが、なんとなくどこも入りそびれてしまったので商店でお菓子だけ購入。
ここにいた子供の写真を撮ったら、近くにいた大人達が「こっちのおばちゃんのことも撮れ!」という。懐かしいノリだ。
↓これで40レク(約40円)だから安い
午後は一旦川から離れて小さな峠を越える。
周りは農地ばかりでキャンプできそうな場所が無い。まだ時間に余裕はあるが、このままの環境が続くと少し困ったことになる。
キャンプさせてもらえそうなGSもあったが、まだ日が高かったので先に進む。しかしこれが失敗だった。
全然キャンプ地を見つけられないまま日没が迫る。GSも無い。徐々に焦りが出てくる。
何箇所か自転車から降りて確認したけれど、どこも道路から見えてしまってイマイチ。そうこうしてるうちに完全に暗くなってしまった。
こうなるとキャンプ地探しは困難になる。次の町までは少し距離があるが、こうなったら宿を取ることを考えて進もう。
途中でGSを見つけたが、そこで聞いてみたら1km先にホテルがあると言う。そのGSでキャンプさせてもらえないか聞いてもよかったのだが、もう疲れてしまったからこのままホテルに泊まってしまいたい。
とりあえずその教えてもらったホテルに行ってみたら、外観からしてリゾートの高そうなホテルで、値段を聞きに行く気すら起きない。
もう諦めて、やはり少し先の町まで走ることに。
結局20時近くなってからその町に着き、宿探しをする。1軒目のホテルは高かったが、2軒目は1500レクというので、ここにする。トイレ・シャワーつきで、Wifiもロビーであれば使える。
そういえばここでもホテルの従業員は英語を使える人が多いし、先ほどのGSでも英語話者がいた。ギリシャで会った欧米人サイクリストは「アルバニアは英語がほとんど通じない」と言っていたが、それは多分西欧諸国と比較してのことなのだろう。思うに、欧米人は英語に頼りすぎな気がする(そういう自分も人の事はいえないけれど)。中国や中央アジアは英語が通じないのが当然だったのに、ずいぶんと環境が変わったものだ。
もうクタクタに疲れてしまって、自炊はせずに近所でギロピタを2個とビールを買ってきて夕食に。
部屋も寒いので、今日はさっさと寝てしまおう。
【走行データ】
走行距離:119km
総走行距離:12968km