2/16 ドゥラス→シュコドラ (118km)

 
昨日の夜はネットが激遅だったが、今朝は調子がいい。まあ今更よくなってもネット作業で出発が遅れるだけなので困るのだが。

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出発は10時。ブルガリアのソフィア出身だという宿の主人が自転車を支えたりして荷造りを手伝ってくれた。

「ブルガリアも行ってみたかったけど、今は寒そうだから」というと、「うん、その通りだ」と言われた。やはり相当寒いらしい。

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↓路地の奥にあるのでわかりにくい立地
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ルート上には高速道路もあるが、とりあえずは下道を走ってみる。

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しかし舗装が悪くペースが上がらないので高速道路を進むことに。交通量が多く舗装もあまりよくないが、路肩は広いのでいくらか走りやすい。

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小さな丘を越えると高速道路は首都のティラナへ向かうが、今回はティラナには寄らずに北上する。高速道路を下りて再び下道に。

そろそろ昼時だったが、なかなか入りやすいレストランがなくてそのまま走り続ける。道路は最初は走りやすかったが、途中から道幅が狭くなり走りにくい。交通量も多くてかなり疲れる走行だ。

そんな道を1時間ほど走ると、道は再び高速道路規格になった。自転車通行禁止の標識があったが、知ったことか。そういうのは他に自転車が通れる道を造ってから言え。

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【今日のピクトさん】

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コソボ方面を示す標識。国境ゲートのシンボルにピクトさん。
 
 
 
しかしその道も1時間足らずで終了。またしても狭い路肩の道に。向かい風は吹き出すし、風景は単調だし、交通量は相変わらず多いし、今日は疲れる日だ。

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↓漁具?
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昨夜寝るのが遅かったせいもあり、冴えない頭でぼんやりと考え事をしながら走る。

まともな昼食を食べられなかったので、15時ごろになると腹が減ってきた。商店で休憩して、パウンドケーキのようなお菓子と、目を覚ますためにエナジードリンクを購入。

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チョコレート味のお菓子を食べているとガリッと硬いものを噛んだ。おいおい異物混入かよ、と思ったら、自分の銀歯だった。取れちゃいました。

「どどどどうしよう」と焦るが、冷静になって考える。日本に帰国するまであと2~3ヶ月。その間、これを放っておいても大丈夫なものだろうか? 銀歯がただ外れただけなら、念入りに歯磨きをしていれば何とかなりそうな気もする。少なくともアルバニアの歯科に行く勇気は無いので、今は進むしかないだろうな。最悪はイタリア辺りまで行けばマトモな治療を受けられるかも。治療費や保険の適用なんかは調べる必要があるだろうが。とりあえず今夜と明日はもともと観光でシュコドラという町に滞在するつもりだったので、そこで日本の歯科に電話して対処法を聞いてみよう。国際電話になるが、Wifi環境でSkypeを使えば大した出費にはならないだろう(便利な世の中だ)。ここはあまり深刻にならず、楽天的にかまえることにした。気を取り直して走行再開。

おかげで一気に目が覚めたぜ。
 
 
 
走り出してすぐに、前から近づいてくるサイクリストに気が付いた。向こうも気が付いて路肩に止まって挨拶。

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女性二人組みで、スイス人のリンダ(www.lindabaer.com)とドイツ人のアンジェラ(www.holario.de)。二人は元々単独で旅していて、クロアチアで出会って今は一緒に走ってるそうだ。リンダは中央アジアを抜けて中国まで。アンジェラはイランを通っていくか、あるいはエジプト経由でインドへ渡るかするそうだ。最終目的地はリオデジャネイロ(だったかな)だと言う。

この先の道の情報交換したり、お互いの自転車を観察したりして話す。ヨーロッパのサイクリストはよく内装変速の自転車に乗っている。普通のMTBやロードバイクのような複数のギア間をチェーンが移動して変速するのではなく、リアハブ内に変速機が内装されたものだ。ドイツのメーカーらしく、14段変速だそうだ。ブレーキもディスク式を使っているし、ちょっと前までの長距離旅行用の自転車(MTB系のコンポ、ブレーキはVブレーキ)とはスタイルが変わりつつある。

こちらの英語は相変わらず酷いものだったが、明るい二人のおかげで楽しく会話が出来た。「良い旅を」と言葉を交わし、再び走り出す。

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二人のおかげでやる気が回復したので、残りの行程を一気に走る。英語での会話を反芻しながら(「ああ言えばよかった」「こういう言い回しもできた」とか)走っていると、気付いたらシュコドラはすぐそこ。何とか暗くなる前に到着できた。

↓町の入り口にあるシュコドラ城
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町にはモスクと教会が共存していて興味深い。丁度、イスラームの礼拝の時間らしくアザーンが流れている。

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しかしここからが大変だった。観光は明日に回すとして宿へ急ぐが、ネットで調べておいた宿が見つからない。地図にマークしておいた場所に行っても何もなく、住所を見せて人に聞いても誰もはっきりとはわからない。恐らく看板が出ていないか、細い路地の奥にでもあるのだと思うが、それにしても見つからない。散々人に聞きまわって、最後にたどり着いた小さなバー。ここでWifiを使わせてもらってネットで調べ、その店にいたお客さんがわざわざそこまで連れて行ってくれた。しかし結局、その宿と思われる建物についても鍵がかかっていて中に入れない。予約をしたわけではなく、恐らく他にも宿泊客がいなかったのだろう、どうやら今夜は営業してないようだ。電話番号もわからないので、もう今夜はここには泊まれなさそうだ。そうか、オフシーズンはこういうパターンもあるのか。

仕方ないので他の場所に行くしかない。案内してくれたおじさんに礼を言って別れ、調べておいた他の宿へ向かう。もしそこも閉まっていたらどうしようかと思ったが、町の中心部から外れたところにあるそのホテルはむしろ混んでいるようだった。一番安い12ユーロのシングルは満室で、仕方なく15ユーロのダブルの部屋へ。時間は20時過ぎで、2時間ほど宿探しをしていたことになる。こんなのは中国以来かも。今日はもうクタクタだ。

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Wifiがあると言われて通された部屋だが、電波は飛んでてもネットに繋がらず。しかしその辺の事は明日考えよう。シャワーを浴びて自炊した夕食を食べたら寝てしまった。
 
 
【今日のビール】

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【走行データ】
走行距離:118km
総走行距離:13170km
 

カテゴリー: アルバニア(Albania), ビール, ピクトさん タグ: , , パーマリンク

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