昨日はあんなに良い天気だったのに、朝になると曇り。
しかし昨夜は酷かった夜露は朝になると乾いていて、結露も無くテントはカラカラ。テントの撤収が楽になるのでこれは嬉しい。とは言いつつも撤収が楽な分ダラダラと過ごし、結局9時過ぎに出発。
このオリーブ畑の木は少し不思議な生え方をしていた。根元から枝分かれしたのか数本の木が円形に集まって生えていて、その中心は枯れてしまった親の木なのか切り株が残っている。
走り出してすぐに雨粒が落ちてきたが、すぐにやむ。今のところまだ本降りになる気配は無いが、先を急いだほうが良さそう。今日は60km先のザダルという町まで行って宿を取り、明日は休息日の予定。
朝はそれほど冷え込まなかったが、そこからあまり気温が上がらず肌寒い。緩やかなアップダウンが続き、周囲は低木が茂った森林地帯。
途中から追い風が強くなってきたので、ペースを上げて黙々と漕ぐ。
昼頃に小さな町を通過し、そこのパン屋でパンを買って軽く昼食に。海辺のベンチに座って食べてると風が寒い。進行方向の雲行きも怪しくなってきた。
14時前にザダルの郊外に到着するころには雨が降りだした。ここで一軒のアパルトマンApartmanに入ってみる。トイレ・シャワー・Wifi付きのダブルの部屋が22ユーロと悪くは無いのだが、ここからだと旧市街までは3km程離れていて、観光するには少し不便そう。とりあえず保留にして旧市街方面で宿を探す。
しかしこれがなかなか見つからない。ドゥブロヴニクではあんなにあった（住宅街の細い通りの両側に貸し部屋の看板を掲げた家が並んでた）のに、ここは集合住宅も多くてあまりそういう雰囲気ではない。旧市街に入ってみてもそれほどの数は無く、どこもアパートの一般家庭の一室を貸しているような感じだ（どこも閉まっていたので実際には中の様子はわからないが）。よく探せばいいところもあるかもしれないが、雨が強くなってきたので諦めて最初の宿にすることにした。
ここでローマから来た自転車旅行中の男性に会った。彼は自転車を旧市街の外に置いて歩いて観光しているようだ。ローマを出発し、目的地はパレスチナだそうだ。前に会ったフランス人のチャリダーもパレスチナに行くと言っていたような。意外とメジャーな目的地なのかもしれない。
最初のApartmanに戻ると、明るい宿の主人が笑いながら迎えてくれた。ここで値段交渉をして、2泊で40ユーロにしてもらう。
ここはキッチンも付いているが、もっと高い部屋に泊まった客用だから使っちゃダメ、と大変わかりやすくもシビアな説明を頂いた。残念。
ここで、コンセントの変換プラグをトロギルの宿に忘れてきたことに気付いた。なんてことだ。
変換プラグはもう一つ持っているのでとりあえずはなんとかなったが、もしこれも失くしてしまったら電子機器（カメラ、PC、スマホ等々）の充電が出来なくなってしまう。ヨーロッパのプラグ形状を日本のAタイプに変換するなんてヨーロッパに住む人にとっては需要が無いわけで、そんなものが簡単に手に入るとは思えない。こんな小さな製品が旅の生命線になるとは。（まあ色々と小細工をすればどうにかなりそうではあるけど）
今日中に旧市街の観光をしてしまおうかと思っていたが、雨と風が強まってきたので明日に回すことに。スーパーで買い物をして自炊をし、ノンビリと過ごす。
ただ、久しぶりに買ってみた安いワイン（特別美味しくはなかった）を飲んだら酔いが回ってしまい、そのまま寝てしまった。
【走行データ】
走行距離：67km
総走行距離：13883km
