3/18 林の中でキャンプ→Montova (75km)

 
あまり冷え込まなかったからか結露は意外と少ない。しかし案の定、ナメクジが何匹もテントに張り付いている。嫌な朝だ。それらを木の棒で弾き飛ばしてから朝食の準備。

日が昇ってからは、やはり日差しを避けるのかナメクジは少なくなった。テント撤収のときもグランドシートの裏はそれほど酷いことにはなっていない。とは言いつつもなんだかんだ時間をとられて10時前に出発。

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不快な朝だったが、それよりも昨日の夜から喉が痛い。風邪の引き始めのようなので、気温は高いが首周りを冷やさないように薄手のネックウォーマーをして走行。

キャンプ地は町のすぐ近くだった。小さな町だが、それでもやたら立派な鐘楼がある。

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少し走るとMontagnanaという町に着く。ここも町の規模は小さいが、立派な城壁に囲まれている。地図で見ると600m×400m位の方形のコンパクトにまとまった町で、中に入ってみると落ち着いていて良い雰囲気。

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そこからしばらく農地に囲まれた道を走ると、またすぐに次の町に着く。Legnagoという町ではおじさんに話しかけられた。イタリア語なのではっきりとはわからなかったが、単語とジェスチャーで、彼の友達も自転車旅行者で世界を旅したそうだ。チベットやアフリカにも行ったらしいので、なかなかのつわもの。「Obes Grandiniていう人だからネットで検索して!」とのこと。

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昼食は今日もスーパーで購入。サンドイッチ(1ユーロ)を3パック。

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サンドイッチだけじゃ足りないかもと思ったが、意外に満腹になったところで午後の走行開始。しかし今度は睡魔に襲われたので道路わきのベンチに横になって少しだけ昼寝をする。

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イタリアに入ってからは時々自転車専用道を見かけるようになった。道幅が狭く、区間も途切れ途切れなので荷物満載の自転車だと逆に走りにくいが、ここは比較的区間が長く、休憩所もあってよかった。
 
 
 
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16時ごろにMantovaという町に着く。ここは三方を古い人造湖に囲まれた歴史のある町。ガイドブックを眺めていたら目に止まって、落ち着いた雰囲気のようだったので寄ってみることにした。

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この町には安宿がないが、そのなかで一番安いB&Bをネットで調べておいたのでそこにいく。しかし辿り着いてみても宿の人が不在らしく、ブザーを鳴らしても出てこない。

仕方ないので他の宿を探すが、オフシーズンだからかやはり営業してなかったり、もしくは高くて泊まれなかったり。

泊まれる宿が無いのでは仕方ないので観光は諦めてキャンプにしようと思ったが、一応最後に、始めに行ったB&Bにもう一度行ってみることにした。そうしたら宿の人が丁度戻ってきたところでここに泊まることにする。トイレ・シャワー共同の部屋が37ユーロで、少し安くしてもらって33ユーロ(高いなぁ)。

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予定外に時間をとられてしまったので急いで観光に出る。とはいっても観光というか散策。

町に入るときに見えたSant.Andrea教会。柱の部分に装飾として彫刻の絵が描かれているのが面白かった。なぜ本物の彫刻にしなかったのかはわからないが(手間がかかるから?)、非常に立体感のある絵で、薄暗い教会内では最初は絵だとわからなかったくらいだ。

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その後も街の中心の広場周辺をプラプラと歩く。広場の石畳は小さい丸石が敷き詰められていて歩きにくい。

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夕食に安そうなレストランを探したのだが見つからず、今日も諦めて自炊することにする。スーパーで買い物してから宿へ戻る。夕食はスーパーで買ったインスタントリゾット(お湯に入れて煮込むだけ)。それとビール。

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ヴェネチアは思ったほど感動しなかったけれど、イタリアの地方の小さな街は気に入った。有名でもなんでもない小さな街でも古い町並みが残っていて、「築何世紀ですか?」というような建物に当然のように人が暮らし続けている。そしてどの街にも不釣合いなほどの大きな教会があったりする。本当はそういう街をもっとゆっくりと見られればいいのだけれど。
 
 
 
【走行データ】
走行距離:75km
総走行距離:14539km
 

カテゴリー: イタリア(Italy), ビール タグ: , , パーマリンク

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