4/4 アルル2日目

 
昨夜のドミトリーは、同じく自転車旅行中のおじさんと僕だけの2人だった。そのおじさんと朝食の時に少し話す。彼はこれが4度目になるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅の途中だそうで、自転車ではこれが初めてらしい。

おじさんによるとこのイースター期間中はフランス中どこに行っても混んでいて宿を取るのが大変だそうだ。このYHも今夜は満室という話なので、おじさんは次の町へ向けて出発して行った。
 
 
 
こちらも一応荷物をまとめておく。スタッフがまだ来ていなくて実際の空き情報がわからないが、移動することも考えておく。

チェックアウトの10時近くになって団体客が到着。どうやら楽団のようで、多分この祭りで演奏するために来たのだろう。スタッフもようやく出勤してきたのでダメもとで聞いてみたら、どうにか1ベッドだけ空きがあるそうだ。ちょっと騒々しくはなりそうだが、移動しなくて済むのはありがたい。そのまま延泊。
 
 
 
状況が定まったので、ようやく観光へ。

町にはマーケットが出ていて、日用雑貨や服、それに鶏やウサギなんかも売っている。

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ローマ時代の円形闘技場。今日は中で闘牛のイベントが行われるらしく、大変な混雑。

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街中の通りにフェンスを設置して牛追い祭りのようなことをやっていた。

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失敗した写真しか撮れなかったのでモノクロに加工して誤魔化す。
 
 
町全体がお祭りムードではあるが、一歩路地裏に入ると落ち着いた雰囲気。

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ローヌ川。

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小さな広場にはいくつものレストランが席を出していて、あちこちでパエリヤの大鍋を火にかけていた。良い匂い。

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そしてこの広場にはゴッホの「夜のカフェテラス」のモデルとなった場所がある。

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この絵は色合いや照明の具合から伝わってくる雰囲気が好きなのだが、残念ながらお祭り仕様のためもあり雰囲気はかなり異なる。
 
 
 
次はフィンセント・ファン・ゴッホ財団美術館へ。

アルルはゴッホゆかりの地で、上に書いた「夜のカフェテラス」以外にもここで多くの名作が誕生したのだそうだ。僕は特に絵に詳しいわけでもないが、モネなんかの印象派の絵は光の加減や空気感がなんとなく好きで気に入っていた。ゴッホは特に興味はなかったのだけれど、最近になって良いなと思い始めてきた。調べてみたらゴッホは後期印象派の画家だそうで、なるほど、何か僕が気に入る共通項があるらしい。

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そんなわけでアルルではこの美術館を楽しみにしていたのだが、実際にはゴッホの絵は一つだけで、他は何かの企画展で展示されている別の現代画家のものだった。それはそれで面白かったのだけれど、ちょっと残念。
 
でも美術館の屋上からの風景はなかなか良かった。雲がポコポコと浮かんだ距離感のある空、落ち着いた色合いのオレンジの屋根。

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美術館を出ると路上演奏のギターの音色に合わせて馬がダンスをしていた。

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あちこちに楽団が出ていてにぎやか。

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街を歩く人々のテンションも高い。遺跡の写真を撮っていたら、

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陽気な人たちだ。
 
 
 
サン・トロフィーム教会を見学。ここは宗教画のかわりにタペストリーがかかっていた。

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ビールとサンドイッチを買って公園で昼食。良い天気だ~。

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昼食を終えて一度宿へ戻る。次は自転車に乗って、街から少し離れたところにある「アルルの跳ね橋」へ。ここもゴッホによって描かれた場所だ。

しかし宿に戻ってみると鍵が閉まっている。建物の入り口はナンバーキーなのでは入れたが、さらに部屋の鍵も閉められていて中に入れない。自転車をしまった場所の鍵も閉まっている。どうやら昼間は出入りが出来ないようで、スタッフも休憩中なのか見当たらない。仕方ないので歩いていくことに。

橋までは3~4kmほどの道のり。往復とも同じ道を歩くのはつまらないので、行きは橋の東側から回りこむ道を選んでみた。しかしその行程の半分くらいまで歩いたところで途中から私有地になってしまいたどり着けないことが判明。ここから橋へ行くには、一度宿の近くまで戻って別の橋を渡ってかなり大回りしないとだめそうで、この時点でもう歩く気を無くしてしまった。

夜に飲もうと思って途中で買っておいたビールとワインをあけ、不貞腐れながら草むらの切り株に座って飲む。今日はもういいや。

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少しウトウトしてから、夕方に宿へ戻ると鍵が開いていた。宿でも少し休憩。

その後やはり思い直して、今度こそ自転車に乗って再び橋へ向かう。

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廃線沿いの道を走り、鉄橋を渡ってからは運河沿いの道。残念ながら曇ってきてしまったが、ようやくたどり着いた。

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うむ、やはり昼間の晴れたときに来たかった。

ちなみにこの橋は復元されたもの。元々あった橋は戦争で破壊されてしまったそうだ。

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宿へ戻ってから夕食へ。今夜もにぎやか。出来ればもっと落ち着いたアルルを見たかったが。

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昼間にも見た広場のレストランでパエリヤを食べる。これからスペインに行くというのに、先に食べてしまっていいのか、と思いつつも美味しい。魚介類と鶏肉が入っている。パエリヤとグラスワインで17.5ユーロ。

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浮かれた雰囲気の中に一人で入っていくのは若干気が引けたが、でも席に座って周囲を見てみると他にも一人の客はポツポツといる。若い女性が一人でピザとワインを注文していたり。
 
  
 
夜になってさらに人が増えてきて、広場から抜け出すのも大変。夜のカフェテラスの写真を撮って、屋台でビールとポテトを買って早々に退散した。
 
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