同室の団体客は昨夜遅くに帰ってきてガヤガヤとうるさかった。そして朝になっても起きないので、今度はこちらがうるさくしないように気を遣うという不公平感。
ここは7時半から朝食だが、今日は時間になっても準備がされていない。というか準備をしてくれるおばちゃんがまだ来ていなくて、結局始まったのは8時過ぎだった。
余談だけどこのYHはWifiはあるものの、食堂までは電波が来ていないので注意（部屋は使用可）。
そんなこんなで出発は10時前。その頃になってもまだ同室の人たちは寝ていた。
このまますぐに町を出ても良かったのだが、最後に近くにあるLes Alyscampsというローマ時代の墓地に行ってみる。入場料は3.5ユーロ。ここは古代から中世にかけて有名な墓所であったらしい。クロアチアで見た中世の墓碑と何か共通点でも見られるかなと思ったが、結局よくわからなかった。すくなくともクロアチアのそれの方がもっと原始的なデザインだったな。
しかし、参道の奥にある廃墟となった教会といい、雰囲気はなかなか好みだ。打ち捨てられてしまったような哀愁と神秘性、不気味さがあって良い。
ここはゴッホとゴーギャンが絵に描いている。
スーパーで買い物をしてから11時ごろに町を出る。今日は日曜で午後には店が閉まるし、明日も祝日でどこも閉まってる可能性が高いので、飲み物と食料を多めにもっておく。
今日はまた北西の風が強く吹いている。マルセイユの手前ではこの風に苦しめられたが、今日はやや南よりに進路を取るので、追い風の恩恵を受けられた。進行方向が南西方向なので追い風というよりは横風のときも多いが、それでも時々条件が合うと平坦な道を25km/h以上で走れる。この風はどうやら「ミストラル」と呼ばれる地方風のようだ。
ローヌ川河口の西側は広大な平地が広がっている。
手持ちの食料で簡単に昼食を済ませる。午後になると進路が西向きに変わって今度は向かい風。一気に15km/h以下まで落ちる。
センターピボットと呼ばれる大型散水期。デカイ！
14時ごろにAigues-Mortesという町に着く。ここは中世の頃に重要な港町として機能したが、後に川の堆積作用で港が埋まってしまい、衰退していったそうだ。
立派な城壁に囲まれた町。中は普通の観光地といった感じで観光客で溢れている。レストランや土産物屋が並び何が見所なのかはよくわからないが、少し路地に入ると可愛らしい建物が続く落ち着いた雰囲気。オフシーズンに来るといいのかもしれない。
町を出ると湿地帯。塩田があるのか、塩の山らしきものがある。
しばらくして海に出ると、ビーチリゾートが続く。それほど面白みも無いので黙々と漕ぐ。
ところどころに牧場があって馬がいる。
ウシ柄のウマ（ややこしい）。
小さな町をいくつか通り過ぎ、18時ごろになってキャンプ地を探す。この先10km程度で町になってしまうので、その手前で見つけておきたい。道が海側と山側に分かれていてどちらに進むか悩むが、とりあえず海側へ。しかしあまりいい場所が無い。海岸の公園のようなところでキャンプは出来そうだが、人が来そうであまり落ち着けない。ここは最後の選択肢としてとっておいて、一旦山側へ行ってみることにする。
途中の道でもキャンプ地を探しつつ、山（というか丘）の麓までついてしまった。そこから林道のような道が伸びていたのでそこへ入ってみる。しばらくすると何とかキャンプできそうな場所がある。林道に車が入ってくる可能性も無くは無いが、さっきの公園よりはよっぽど安全そうなのでここにテントを張ることにした。
なんだかんだで時間は19時過ぎ。明るいからってついつい遅くまで走ってしまうが、これだと疲れが溜まってしまう。
夕食は買っておいた缶詰。
食後にゴロゴロしていたらそのまま寝てしまい、夜中に起きてブログの下書きを書いてから就寝。
【走行データ】
走行距離：102km
総走行距離：15492km
