4/7 Beziers通過後キャンプ→ペルピニャン(Perpignan) (103km)

 
今日は少し寝坊して7時過ぎに起きる。寝袋に包まっていると暑くも寒くも無く心地よかったが、外に出てみるとテントが凍ってる。せいぜい2~3℃だと思うのだが、意外と凍るものだ。

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日が出てからもなかなかテントが乾かず、時間がかかって出発は10時過ぎ。
 
 
 
「よーし、走るぞぉ!」と意気込んで、来た道を引き返す
 

 
昨夜、地図を見ていたら近くに運河のトンネルがあることに気付いたのだ。昨日の閘門と言い、この起伏のある土地によくぞ運河を通したものだ。

昨日のうちにその存在に気づければよかったのだが、もう4kmほど通り過ぎてしまっている。途中には坂もあるので戻ってまで見る価値があるのかどうか悩むが、でもこんな辺鄙なところ自転車旅でも無ければもう二度と来ないだろうから、折角だから行ってみようということになった。

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出発早々汗だくになって辿り着いた小高い丘の上。

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そこから下を覗き込むと、確かに運河のトンネルになっている。しかもその運河の更に下には鉄道が通っているのだから凄い。

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トンネル内は細い通路があるので、反対側まで歩いてみる。

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入った側はしっかりと石を組んであったが、反対側は素掘り。しかもかなり柔らかい砂岩(というか砂の層?)なので掘りやすそうだけど崩れやすそう。

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ちょっと分かりにくいけれど、下に見える鉄道のトンネルの上を運河のトンネルが通っている。

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珍しいものを見られて満足したところでいよいよ出発。11時ごろにスタート地点に戻ってきてやっと進みだす。

追い風が吹いていて、多少の起伏がある道も快調に進む。

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昼頃にNarbonneという町に到着。

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特に予備知識もなく入ってみた町の中心部には立派な大聖堂があった。フライングバットレスを用いた高さのある構造で見ごたえがある。残念ながら中には入れなかった。

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壁から飛び出した動物の彫刻は、よく見ると口の穴が貫通していて雨どいの役目を果たしているようだ(後日調べてみたら、これは「ガーゴイル」と言って西洋の建築では一般的なものであるらしい)。

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他にも古い建物が。

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図らずもなかなかいいものが見られて満足して町を出る。途中のパン屋で昼食のサンドイッチを購入。

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町を出ると道は幹線道路になって大型トラックが多く走っている。路肩は舗装が悪く走りにくい。起伏のある土地で、ところどころにブドウ畑がある。

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郊外まで走って、適当な農道に分け入って休憩。テント用のグランドシートを敷いて一人ピクニック。

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食後に15分だけ昼寝をする。日差しは強いものの風は少し冷たいが、それでも心地よい。

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午後もアップダウンの続く道。ブドウ畑が広がるが、今までと違って農地以外の乾燥した草地も多い。これならキャンプはしやすそうだ。

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途中で見かけた看板。イタリア以降、キャンピングカーを頻繁に見るようになったのだが、多分そのキャンピングカー用の排水設備の案内なのだろう。

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16時ごろにスーパーに寄って買い物を済ませる。今夜もキャンプ予定なので食料調達。さらにそこから少し進んだところにあったGSで調理用のガソリンも補給した。

それにしても今日は進みが悪い。夕方まで走ってもまだ60km程度。出来るだけ進んでおきたいが、あまり進みすぎるとペルピニャンという大きい町に着いてしまう。その町を過ぎてキャンプ地を探すほどの時間は無いので、町の手前で野宿することになるだろう。しかし地図を見る限り町の手前は平野になっていて農地ばかりでキャンプ適地はなさそうに思える。いっそのこと町まで走って宿を取るというのも手だが、野宿して節約もしたいところ。

悩ましいが、どちらにしろもう少し走って距離を稼ぎたいし、もしそれでキャンプ地が見つからなければ町まで行ってしまおう。
 
 
 
そんなわけで疲れてはいるがペースを落とさないように頑張って漕ぐ。町に近づくと案の定、キャンプ地が見つからない。もう今日は諦めて宿に入ろう。ガイドブックによるとYHホステルがあるようなので、そこに泊まれば出費はいくらか抑えられる。
 
 
 
ペルピニャンはそこそこ大きな町だが、ヨーロッパらしく高層建築が無いので、遠くから見るとあまりパッとしない。

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19時を過ぎて町に入り、YHを目指す。しかしいざ辿り着いてみると営業してなかった。ひょっとしたら連休明けで休業なのかも。

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しかたないので、もう一軒調べておいた比較的安いホテルへ行くことにする。このホテルはチェーン展開していて、今までも何度か見かけている。どこも町の外れに立地して、そのため値段を抑えられてるのだろう。予約サイトで見る限りは26ユーロで泊まれそう。

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20時になってもまだ日が沈まないなか町を抜けてそのホテルへ行く。暗くなってきた頃にホテルに着いたが、しかし実際に値段を聞いてみたら36ユーロだった。やはり早い段階で予約してないとダメなようで、当日に直接行くのでは高くなってしまうようだ。日本も多分同じような感じだと思うが、予定が立てにくい自転車旅ではこういうのは本当にやりづらい。ヨーロッパってやっぱり実は自転車旅に向いていないんじゃないかな。金に糸目をつけないなら別だけど、タイムリミットはあるし何をするにも高いし。

もう暗くなり始めていてこれから動くのは面倒臭いので、諦めてここに泊まる。まあシャワーも浴びられるから良いか。でも折角個室に泊まるのに明日の朝にはさっさと出てしまうのか……。

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夕食は自炊。

ネットでこの先の宿情報を調べる。明日にはスペインに入ってジローナという町に着く。さらにそこから100km程でバルセロナだ。今までの教訓からここは予約を取ってしまいたいが、明日のジローナを通過するだけにするか少し観光するか、それでバルセロナの到着が変わってくるのでなかなか決まらない。しかもバルセロナ到着が週末に重なってしまいそうで既に宿の空きが少なくなっている。最近はどうもタイミングが悪く、もう面倒になってきた。気楽なアジアの旅が懐かしい。

結局今夜は決まらないまま、明日ジローナについてから考えることにする。
 
 
 
【走行データ】
走行距離:103km
総走行距離:15672km
 

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