4/8 ペルピニャン→ジローナ(Girona) (94km) ―スペイン入国―

 
36ユーロも出したのにこの宿はネットが遅い。フランスはどうもネットがイマイチな印象を受けるが、たまたまだろうか。

朝食を食べつつ引き続き今後の予定を考える。とりあえず今日はジローナまで行くとして、その後の行動のパターンを考えておく。ジローナの宿はホステルのドミトリーに泊まれば予約はしなくても大丈夫そう。バルセロナの宿に関しては、やはりジローナについてから決めよう。
 
 
 
とりあえずなんとなく決まったところで出発。10時。

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出発時は追い風。緩やかなアップダウンが続く道を進む。

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1時間ほどで小さな町に着く。ここを過ぎると国境までは恐らく町が無いので昼食用のパンを買いたかったが、パン屋を見つけられないまま通り過ぎてしまった。「フランスといえばクロワッサンじゃん!」と突如思いついたので買いたかったのだが、無念。

町を出て川を渡ると登りが始まる。谷に沿って登っていく道で、斜度はそこそこだが、ここにきて向かい風が吹きはじめてペースは遅い。昼頃になると風向きが南寄りになるというのが最近のパターンのようだ。

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300m程の峠を上りきった所が国境なのだが、ここには町があった。しかもフランス側とスペイン側の両方に広がっている。

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地図を見る限り、道路とその右側がフランス、道路より左側がスペインのようだ。ここは近くにある城の観光拠点であると共に、どうやら免税エリアになっているみたいだ。
 
 
道の向こう側のスーパーはスペイン。このスーパーで昼食の食料を購入。

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フランス内の走行距離は714km。

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ここでスピードメーター(サイクルコンピューター)の電池交換をする。使っているメーターはCATEYEのCC-RD200(有線式)。昨日になって表示が薄くなっていて、そろそろ電池交換かなと思っていた。もう少しもちそうではあるが、「気付かないうちに電池が切れて走行距離がわからなくなる」のが怖いので早めに交換しておく。まあ15000km、10ヶ月はもったからぼちぼちというところか。
 
 
 
国境を過ぎて峠を少し下ったところで昼食。バゲットとタコのオイル漬け。そしてスペイン到着の祝杯としてビール!

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何かと理由をつけて飲むから困ったものである。

【この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件等とは一切関係ありません】

(いろいろ気を遣うことが多くて困るよホント……。自転車でも飲酒運転にはかわりないのでやめましょう。)
 
 
 
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昨日から気になっていたのだが、時々、農道の入り口なんかに若い女性が立っている。最初は「タクシーでも待ってるのかな」と思ったが、どうも雰囲気が変だ。中には妙にセクシーな服装の女性も多い。状況から察するに、どうやら娼婦の方々のようで、道端で客引きをしているようだ。

昨日の段階(つまりフランス)ではせいぜいミニスカートというところだったが、スペインに入って最初に見かけた女性は2人組みで水着姿だった。ずいぶんと露骨だ。

娼婦といえば“大都市の夜の繁華街の、ジメっとして薄暗い路地に立っている”というイメージだったが、こんなスッキリと晴れ渡りカラッとした大地にエロティックなお姉様がた(といっても中にはオバさんもいる)が立っているとなんとも不思議だ。あまりジロジロ見るわけにもいかないし、おかげで自転車をこぎながら視線を泳がす羽目になる。

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(写真は昨日のもの)
 
 
 
Figueresという町に着く。ここは画家サルバドール・ダリが生まれた町であり、また最期を迎えた町でもある、らしい。ダリといえば溶けたチーズ記憶の固執」でお馴染みの画家だ。

ここにはダリの美術館もあるので少し興味を引かれたが、入ってみるほどのモチベーションは無かったので、外観だけ眺めて終了。

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町の丘の上には城もある。

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町外れにあったオブジェ。

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向かい風が強い。道もアップダウンが続いてなかなかペースが上がらない。

GSに寄ってトイレを借り、ついでにドーピングをする。

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エナジードリンクのモンスター、禁断の500ml。こんなに大量に飲んじゃって大丈夫なんだろうか。欧米人の体格に合わせたものなのか、それとも500mlの大容量でも内容成分は薄めなのか。
 
 
モンスターの効果かはわからないが、疲れはしつつも着々と進む。エナジードリンクの最大の効用はプラシーボ。

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19時ごろになってエネルギー切れギリギリの状態でジローナに到着。

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すぐに調べておいたホステルへ向かう。Room In Gironaのドミトリーはやたらベッドが大きい。なかなか快適そうだったのですぐにここに決める。19ユーロで、朝食込み、キッチン付き。

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ホステルが入っている建物の階段は綺麗なタイル張り。

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着替えてから外出。スーパーで買い物をしてから、夕食がてら街を散策。

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もう暗くなっていたが、旧市街の雰囲気は良い。観光地っぽい浮ついた雰囲気ではなく落ち着いていて、地元の人たちで適度に賑わっている感じだ。

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レストランは相変わらず一人では入りにくい小洒落た雰囲気のところが多いが、それでも安くて気軽な店も見つけられた。

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スペイン料理なんてよくわからないので、とりあえずステーキとサラダとポテトを注文。若者向けのカジュアルで安い感じの店だったが、肉は美味い。これにビールとワインで計16.7ユーロ。高いといえば高いが、多分フランスよりは安い。

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町を歩いてみた感じだとジローナは悪くない。このまま明日の朝に出発してしまうのは惜しい気もする。明日は宿に荷物を置かせてもらって午前中に観光、午後から走り出して明後日にバルセロナ入りでもいい気がしてきた。

うーん、どうしよっかなー。
 
 
 

【フランス滞在費用】
滞在日数:11日間
総支出:420.59ユーロ=約56780円
一日平均支出:38.24ユーロ=約5162円

イタリアとほぼ同じ。預金残高がどんどん減っていくこのプレッシャー。

物価に関してはやはりイタリアよりも高い印象がある。しかし、「野宿」+「食事はスーパーで」を徹底すればもっと節約は可能。ヨーロッパは物価が高いといいつつも、スーパーで買う基本的な食材(肉、野菜、パン、パスタ類、酒類)は日本と比べれば格段に安い。

まあ僕にはそんなストイックな旅は出来ませんが。
 
 
 
【走行データ】
走行距離:94km
総走行距離:15765km
フランス内走行距離:714km
 

カテゴリー: スペイン(Spain), フランス(France) タグ: , , , パーマリンク

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