4/19 Albaida近辺でキャンプ→Yecla通過後キャンプ (84km)

 
7時に起きると綺麗な朝焼け。気温は少し肌寒い程度で、風は昨日の夜から変わらず西風。

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サマータイムって悪くないな。こんな普通の時間に起きても日の出が拝めて、仕事に行っても(残業が無ければ)明るいうちに帰宅、日没は20時過ぎだから夕焼けを眺めながらビールを飲める。

明るい時間帯を最大限に利用すれば、仕事の効率もプライベートでの休息の質も上がりそうだ。日本での導入を考えても良さそうな気がする。
 
 
 
出発は10時前。昇った太陽は雲に隠れてしまって気温はあまり上がっていない。

出発してすぐにAlbaidaの町に着く。ここのスーパーで買出しが出来ればと思ったが、今日は日曜日、やはり閉まっている。フランスまでは日曜であっても午前中は開いていることが多かったが、スペインは日曜は完全に閉まってしまうようだ。やっぱり温かい土地ほど人は働かなくなる。

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小さなアップダウンを繰り返しながら隣町のOntinyentへ。ここでもスーパーは閉まっていたのでGSで水を補充。GSに関しては日曜でも開いているところが多そうなので、日曜の走行はGS頼りになりそうだ。

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Ontinyentの町から登りが始まる。険しい谷に沿った道で、谷の入り口には湧き水がでる泉があった。綺麗な湧水なんていくつも見てきたが、この乾燥したスペイン南部では珍しい場所なのかもしれない。観光客もそこそこいる。

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水が出る箇所は限られているようで、そのすぐ上流側では水は淀んで濁っていた。でもそういうところの方が魚は多かったりする。釣りしたい。

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そのさらに上流側は水が枯れている。本来ならこの谷には一続きの川があってもおかしくないが、今は乾季なのか枯れていて、谷の最下流に湧き水が出るという面白い状況。谷の最下流=山の裾野で、いわゆる“ハケ”のような地形だから水が出るのかもしれない。
 
 
 
谷底に沿って緩やかに登る道。

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左右は険しい岩の斜面で、時々クライミングをしている人がいる。この写真のどこかにもいます。

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また別の場所で。

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しばらく登るといつの間にか川が出来ていた。その川は谷の入り口に辿り着く前にどこかで地下にもぐってしまうらしい。その場所を見たかったなぁ。

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この谷の道は峠になるのではなく、登りきると谷は開けて高原のようになる。出発時から300mほど登って標高約600m。

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丘に作られた町。

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GSでジュースとノンアルコールビールを買って、少し進んだところで昨日買っておいたパンで昼食。

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食後もジワジワと登って700mほどになり、そこからは緩やかな下り。風は朝から変わらずの向かい風。バレンシア手前で会ったスコットランドのサイクリストはこの区間はずっと向かい風と言っていたので、逆にこちらにとってはずっと追い風じゃん!と期待していたのだが、おかしいな。普段の行いは良いはずなんだが。ナンデカナ。

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高架の橋げたに付けられたこの地域のエンブレムと思われるもの。カッコいい。

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昨日の夕方辺りから野ウサギをよく見る。道路わきには巣穴も多い。彼らは自転車が近づくと勝手に驚いて勝手に走り出して勝手に姿を見せてくれるのですぐに見つかる。

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ウサギの走る速度は結構速く、下り坂を30km/h弱で走る自転車よりも速かった。しかも瞬発力がすごく、自転車が近づくと瞬時にトップスピードに加速して逃げていく。「脱兎のごとく」とはよく表現したもので、そこに擬音をつけるならば「バビューン!」という感じだ。
 
 
 
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Villenaという町に着くが、特に買い物もせずに通り過ぎる。

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時間は15時頃で、この時間帯のスペインの街はとても静かだ。バルやカフェにでも行けば人はいるのだが、通りの個人商店は軒並み昼休みでシャッターを下ろしている。
 
 
 
Villenaを出ると良い感じで何もなくなってきた。相変わらず農地が広がるが、家の数はかなり減ってきた。この頃にはもう晴れてきて、日差しが暑い。

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ヨーロッパでよく見るこの道路の矢印表示。何を意味するのだろう?

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一度は500mくらいまで標高を下げたが、また徐々に登っていく。向かい風も相変わらず強いので、結構辛い走行。

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17時頃にYeclaという町へ。ここのGSのトイレで顔を洗い、キャンプに備えて冷たいジュースとビールを買う。GSでビールを売っているという不思議な状況にももう慣れてきた。

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ここも街中を観光するでもなくスルー。スペインの普通の街は建物も結構普通だ。イタリアなんかはどうってことない小さな町でも古びて味のある街並みが多かったけれど、スペインは再開発されたのか新しい町なのか、建物はそれほど古くないものが多いように感じる。
 
 
 
町をでると再び登りが始まる。この先に800mほどの緩やかな峠があるはずで、今日はその前後のあたりを目標地点にしてきた。走行距離は80kmに近づいてきたので、もうそろそろテントを張っても良い頃合だ。

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しかし峠の付近は谷が狭まってきて、以外にキャンプ適地が見つからない。

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昨日と同様、ぬるくなっていくビールに気を焦らせながら走っていたら峠を越えてしまった。

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自転車から降りてキャンプ地を探したりしながら先に進む。

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少し進んだところに草に埋もれた脇道があって、その先にはオリーブ畑があった。そこはキャンプできそうだったが、自転車を押し入れるのが大変そう。

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ここにテントを張ってしまおうか悩むが、少し進むと見晴らしが良くなって先の状況がわかりそうだったので、とりあえずそこまで行ってみることに。もしこの先もあまり状況がよくなさそうならば、ここに戻ってテントを張ろう。
 
 
そう思って自転車を漕ぎ出すと別の脇道があった。そこに入ってみたら良さそうなところがあったので、もう時間も19時近くになっていたのでそこにテントを張ってしまうことにした。

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石だらけの地面はペグが刺さらない。風が少し強いのでしっかりとペグダウンしたいところだったが、仕方ないので張り綱を自転車にくくりつけ、それをウエイトにしてテントを支える。
 
 
 
19時半になってようやく落ち着く。日没は20時半ごろなのでこの時間でもまだ日差しが強く、テントの中は暑い。サマータイムで遅くまで明るいのはいいけれど、人目を避けてキャンプをするとなると結構厄介に感じることも多い。まあそんな状況はレアケースだと思うけれど。
 
 
 
まだギリギリ許容できる冷たさを保ったビールで一息ついて、先に日記をつけてしまう。

日が傾いて気温が下がり始めてから調理開始。夜になれば気温は下がってくれるから、まだ快適といえる季節だ。
 
 
 
ここまでぼちぼち順調に進んでいる。そろそろもっと荒野が増えてくれると走っていて面白いのだが、この先の環境はどうなることやら。

でもこう暑いとシャワーを浴びたくなってきて困る。

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【走行データ】
走行距離:84km
総走行距離:16458km
 

カテゴリー: スペイン(Spain) タグ: , , パーマリンク

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