昨夜、ベッドに入った後から胃に違和感を感じ始め、それは次第に不快感に変わった。最終的にトイレに行ってもどしてしまったのだが、朝になると特に問題は無さそう。なんだったんだろう。ケバブの食べすぎ?
ともかく準備をして、次の目的地・コルドバの宿情報を調べたりしてから11時に出発。
Antares Hostalの主人が見送ってくれた。この宿はこの主人のキャラクターが良いし、部屋は古いが清潔で落ち着けてよかった。3泊目には18ユーロに値引きしてくれた(平日価格?)し。でもネットの速度はイマイチ。それとシャワーの勢いが弱いのと配水管が詰り気味なのが残念なところ。
でも立地が良く利用する価値は高いのでオススメだ。
今日は曇り。天気予報によるとこれから回復するようだが、今はまだ雲が低く垂れ込めていて、気温も低い。
グラナダから西に向かうと下り勾配で、風も追い風で快調に進む。
昼前にスーパーで買い物を済ませてから山地に入っていく。コルドバまで行くにはこの山地を越えなければならない。
登りになると路肩が狭くなり、休憩できるような場所もないので250m位を一気に登らされる。
この時、トイレに行こうと農道に入ってみたが、雨の後の土は非常に粘りがあり、雪だるま式に靴底にくっついてしまう。どうもこの辺一帯はそういう土質のようだ。トルコでも似たようなことがあったけど、これはキャンプの時に厄介だな。
食事を終えて走り始めると向かい風になっていた。なかなかペースが上がらず、しかも眠気が押し寄せてきたので、道端にうずくまって少し仮眠。
丘の上に城があるAlcala la Realという町が見えてきた。ここのスーパーで野宿用の食材を買おうかと思ったが、まだ次の町にも辿り着けそうだったのでここはスルー。
周囲はひたすらオリーブ畑。山の斜面どころかてっぺんまでオリーブ畑で、これは収穫が大変そうだ。
途中、林の近くを通ったときに白く小さな綿毛が雪のように舞っていた。グラナダの手前や、アルハンブラ宮殿を見学しているときもこれが舞っていた。何かの植物の種子で、タンポポなんかよりもっと“綿”という感じで、大きさもまちまち。どうも午後になると飛び始めるらしい。本当に雪がちらちらと舞っているようで不思議な光景だ。
500m台まで下ってから再び少し上る。
18時頃にAlcaudeteという町につく。ここにも丘の上に城がある。さっきの城もここのも教会が建っていて、比較的新しそうに見えた。レコンキスタ後に建てられたものしれないが、こんな小さな町でも色々と歴史はありそうだ。
ここからは近くのダム湖に流れ込む川に向かって下っていく。周囲は相変わらず一面のオリーブ畑だが、その川の周辺まで行けばキャンプ適地があるのではと期待しながら進む。
しかしその谷が近づいてくると、思っていたより急峻な地形で、谷底に行ってしまうとキャンプ適地は無さそうな雰囲気。
なのでその手前でキャンプすることにするが、オリーブ畑でキャンプするのは若干の抵抗がある(ギリシャでは気にせずしていたが)。なので、道路から見えず、かつ農家の人にも見つからないような場所を探してしばらくフラフラと歩き回る。
でも結局、農家の人がキャンプしている間にそこに来るかどうかなんてのは運次第なので、最終的には適当なところにテントを張った。もう19時を過ぎていたし。
なかなか見晴の良い場所で悪くない。
今日は気温が低めだから、夕方に買ったビールを冷えたまま運べたので良かった。夕食は相変わらずのパスタ。でもこれ、夏のキャンプになったら暑くて食べてられないだろうな。
スペインでは良く見る、表面にびっしりとカビの生えたサラミ。なんとも言えない旨みがある。Φ30×300mmくらいのサイズが2.5ユーロ。これを小さく切ってパスタに入れている。
今日は意外に進めて80kmを越えた。明日は問題なくコルドバに到着できそうだ。
【走行データ】
走行距離:84km
総走行距離:16888km