道路に近いところでキャンプしたからうるさいんじゃないかと思ったが、夜中になると車もほとんど通らなくて落ち着いて眠ることが出来た。
朝起きると綺麗な朝焼け。
でも結露と朝露が酷くてテントを乾かすのに苦労する。一昨日の雨で地表の水分が多くて湿度も高いのだろう。
テントを乾かしていると、昨日テントを張るかどうか悩んでいたもう一つのオリーブ畑にトラクターが走っているのが見えた。こっちにして良かった……。
テントがしっかり乾くのを待ってから10時半に出発。
出発してすぐに谷底まで下り、またすぐに登る。なんだかこの辺でもキャンプできそうだったが、まあ昨夜の場所も問題なかったし別にいいか。
今日もひたすらアップダウン。緩やかで長い良い感じの下り坂もあるし、コルドバは100m台の平野にあるのでトータルでは標高を下げているはずなのだが、それでも丘陵地帯を走っていると登りもそれなりにあるので疲れる。
この辺の町は街路樹にオレンジが植えられている。
休憩できそうなところがなかなか見つからず、しばらく走ってからオリーブ畑の中を通る農道に入って昼食。
巡礼中のピクトさんと帆立貝と思われるシンボル。Camino de Santiagoの文字も見かけた。こんなところにもサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路があるとは。
なだらかな丘一面に広がる麦畑はとても美しい。昔からもっていたヨーロッパの農地に対するイメージはこういう風景だった。見渡す限り続く丘陵地帯。大地の穏やかな起伏、ささやかな水の流れの侵食でできた谷、風になびく麦畑、青い空と白い雲と鮮やかな緑。
GSでアイス休憩。今日は日差しが強くて暑い!
コルドバ手前の丘陵地帯を越えるとグアダルキビール川沿いの平野まで下る。
南側から入るとコルドバはそれほど大きな街では無いように感じる。市街地に入ってまもなく、コルドバ観光の中心地メスキータが見えてくる。
コルドバに着いたところでまずは宿探し。コルドバはどうも宿が高めなようで、ドミトリーでも20ユーロくらいする(もっと安いところもあるが、予約サイトを見ている限り条件はあまり良くなさそう)。それならば、ガイドブックに載っている25ユーロくらいのシングルに泊まった方が良いかなと思い、個室狙いで何軒か宿を当たってみる。
しかし結局、どこも満室だったり高い部屋しか残っていなかった。やはりコストパフォーマンスの良い宿は事前に予約しないとなかなか取れない(グラナダはラッキーだった)。平日だって言うのに、これだからヨーロッパは困る。
諦めて、調べておいたホステルへ行く。予約サイトに出ていたAl Katreというホステルはドミが朝食込みで20ユーロ。他の宿は混んでいたのにここはなぜか空いていて、でも条件は悪く無さそうだったのでここに決める。受付にいたおばちゃんが、若者受けしそうなホステルにいるようなスタッフとは違う普通の雰囲気の人で、そこがむしろ落ち着けそうで好感を持てた。それにいまなら6人部屋を一人で使えるようだったし。
適当な店でまずはビール。この辺はグラナダにあったような気軽に入りやすいバルはあまりなく、どちらかというと普通のレストランのような店が多い。それでも別にビール一杯だけ飲みに行くような使い方でも問題なく受け入れてくれるようではあった。
夕食はどこか別の場所でテイクアウトしようかと思ったが、面倒になったのでその店でサンドイッチを注文して食べる。メニューに“スパニッシュ・オムレツ”とあったので期待したのだが、なんのことはない、スーパーでよく売っているジャガイモが大量に入ったオムレツが挟まっているだけだった。
帰りに商店でビールを買って宿へ戻る。
シャワーを浴び、ビールを飲みながらブログを書いて就寝。明日はメスキータ観光だ。
【走行データ】
走行距離:86km
総走行距離:16974km