湿度が高く、妙に寝苦しい夜だった。朝起きたらテントの結露も酷い。乾燥してそうだったから快適だろうと思っていたが、誤算だった。
テントを乾かすのに時間がかかって10時半出発。
昨日様子を見た未舗装路を進む。持っている地図には載っていない道だが、この先でメインルートに合流しそうなので問題ないだろう。
今日も相変わらず農地が続く。地図を見ると川の南側を行くルートの方が距離が短くアップダウンも少なさそう。どうせどちらを走ったって単調な風景だから、楽な方を行こう。
昼頃に町に着いたのでスーパーで買い物をと思ったら、まだ13時前なのに閉まっていた。えぇ~、もうちょっと働かない?
次の町に行ってみてもスーパーは閉まっている。しかもヨーロッパに入ってから良く見る大型チェーン店がだ。ひょっとしてなにか特別な週なのかな。
セビリヤでは有名な春祭りというカーニバルがあって、その時期は大変な混雑になるらしい。でもそれは先週末で終わったはずなのだが、ひょっとして今週はお休みモードなのか? セビリヤの宿もHostelworldで調べたら全滅、Booking.comでも高級ホテルしか残っていなかった。週末に重なるとはいえちょっと混みすぎだと思う。
とにかく何か食べないと、というわけで近くのGSで昼食を購入。こういうときのGSは本当にありがたいのだけれど、なにしろ割高。飲み物を2本買ってそのうちの一つはエナジードリンクだったので(エナジードリンクは高い)、計7.8ユーロもしてしまった。これならケバブ屋とかでセットメニューを買ったほうが安い。
しかもそこから少し進んだら開いているスーパーがあったという。ショックだ。スーパーでの節約食(パンとハムと飲み物)なら下手したら2ユーロ位で済んでしまうというのに。
買ってしまったものは仕方ないので、諦めて公園のベンチで昼食。
バレンティーノ・ロッシ仕様のモンスター。バイクレース好きには喜ばれそうだ。
そこからセビリヤまではもう大した距離ではなかった。15時ごろには郊外に差し掛かったが、ここでパンク。またフロントで、植物の棘が刺さっていた。
シュワルベェ……。
街中の気温表示。暑いわけだ。
40分ほどロスして町の中心部へ。ここも例に漏れず城壁がある。
ヨーロッパを走ってると価値観が変わる。もう城壁とか見飽きてさして感動しないもの。
路地に入る。道路の隅にある三角形の構造物は何だろう?
宿が多いサンタ・クルス地区まで行って宿探し。ドミトリーのある宿に行けば案外空きはありそうだけれど、まずは普通のオスタルを当たる。この町でもドミは下手したら20ユーロ位するので、それなら予約サイトに載っていないような安宿を探せば同じくらいの価格で個室に泊まれそう。
しかし、5軒くらいまわって全部満室。これは本当に混雑しているようだ。
やっぱりダメかなと諦めかけたが、次に行った宿には空きがあった。トイレシャワー共同のシングルが25ユーロ、2泊なら45ユーロ。迷っているとさらに40ユーロまで下げてくれた。
部屋は一階で荷物の運び入れは楽だが、レセプションの近くで少々うるさい。また設備は古く、あまり清潔ともいえない感じ。でもこれを逃したら他にないかもと、とっさにここに決めてしまった。Pension Orenseというところ。
経営する初老の夫婦はそれほど愛想良くはなく、設備も古びているが、それはそれで趣がある。
立地は良く、周囲にレストランやバルは多い。でも商店はあまり見つからなかったので、とりあえずバルでビールを一杯。ここは今までと違って無料のタパスは付かなかった。しかし値段はその分安く、1.2ユーロ。
これは相場をチェックせねば、という理由をつけて2軒目へ。ここもタパスは付かず、ビールは1ユーロ。悪くない。
商店を見つけて買い物を済ませ、宿に戻ってからシャワー。
夜の街も見てみたかったので、夕食は少し遅めの21時過ぎに。
プラプラと歩いて適当な店でPlato Combinado(メインやポテトが一つのプレートに盛られたお手軽メニュー)を注文。10ユーロ。メニューにPinkFishと書かれていたよくわからない魚のフライ。美味しかったけれど。
コルドバとは雰囲気が違うが、ここも良い路地がたくさんある。
宿に戻ってからはネットをしながらダラダラと過ごしてしまった。ブログや今後の移動のことで調べる事は山ほどあるのだが……。
【走行データ】
走行距離:65km
総走行距離:17129km