5/8 エヴォラ→Pegoes通過後キャンプ (83km)

 
自分だけのために準備された朝食を食べ(他に宿泊客がいないので)、ネット作業をしてから10時半に出発。

入り口が狭くて自転車を運び入れるのが面倒な宿だったけれど、居心地はなかなか良かった。(Hostel Santantaoという場所です)

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ここからあと2日間の予定でユーラシア大陸最西端のロカ岬を目指すが、今日はまず寄り道。宿のスタッフが教えてくれた、先史時代の遺跡がある場所を目指す。
 
 
街を出て南西へ向かう道を進む。遺跡は本来のルートから南に10km程度離れたところにある。

雲行きが怪しくて雨粒がパラパラと落ちてきたが、その後はすぐに晴れてきた。

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交通量が少なくなってきたところで、忘れないうちにスピードメーターのタイヤ周長の設定をしなおす。GPSとメーターの速度表示を見比べて周長を少しずつ調整して、最終的に誤差は0.5km/h以内になった。まあそもそもGPSの速度計がどの程度正確なのかわからないけれど。

一応データとして:
シュワルベ マラソン・プラス 26×1.75 = 2026mm(タイヤ磨耗時)
パナレーサー FDパセラ 26×1.75 = 2015mm(新品)
 
 
 
道の両側には牧草地が広がる。

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遺跡の近くにあるValverdeという村に着く。ここにも小さな水道橋らしきものがあった。

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ここからは未舗装の農道に入っていく。道には申し訳程度の小さな案内板が出ている。

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遺跡への最後の数百mは自動車が入れないほどの細い道。

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ここがAnta Grande do Zambujeiroという巨石群。墓なのだろうか?

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見学している間に他に2人の観光客が来ただけで、ひっそりとした場所だ。周りは農地のようだが、家畜がいるわけでもなく静か。考古学的には貴重な遺跡なのではないかと思うが、人々から忘れ去られてしまったような雰囲気がある。「夏草や、兵どもが夢のあと」というやつだ。

しかし一方で、人々の記憶など関係なく厳然としてここにあるこの巨石は、そんな諺など意に介さないだろう。この石はきっと1000年後もここに存在し続けているに違いない。
 
 
 
見学を終えて、メインルートへ向けて走り始める。この近くには他にも遺跡があるのだが、それらを自転車で回っていたらあっという間に夜になってしまいそうなので、今日はもう先へ進む。

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近くにあったローマ時代のマイルストーン。

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この辺はコルクの産地として有名らしい。このコルク樫の樹皮がコルクとして使われる。

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メインルートに戻るまでの細い道には、小さな村がぽつぽつと点在している。

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12時半頃にようやくもとのルートへ戻った。でもここはまだエヴォラから10kmの地点なので、まだまだ走らねば。

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今日も今日とてアップダウンの続く道。途中の街のスーパーで昼食を買うが、その後しばらく休憩場所が見つからず、結局15時ごろになって昼食。

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ここでこの先のルートを少し変更することにした。

リスボンの町はテージョ川という大河の河口に位置している。リスボン近郊にあるテージョ川を渡る橋はどれも自動車専用道で、自転車で渡るにはかなり遠回りしてリスボンから離れたところにある橋までいく必要がある。当初はその橋を使って川を渡り、リスボン中心地を迂回してロカ岬に行こうと思っていた。しかし今日の進み具合から考えるとロカ岬到着のタイミングが微妙になってしまいそうで、また中心地を迂回するためにリスボン近郊をずっと走り続けるのも面白くなさそうだし大変そうだ。

そういうわけでその案は変更してリスボンへはフェリーで渡ることにした。昨日、宿のスタッフが教えてくれたのだが、Montijoという町まで行けばフェリーに乗れるらしい。

旅の最後だからがむしゃらに自転車を漕ぐのも悪くは無かったが、でもフェリーのほうが面白そう。船の上から見るリスボンも見てみたい。

考えてみれば、この旅は節目ごとに船に乗ってきた。旅の始まりの上海への船旅、中央アジアを終えてカスピ海を渡る時、アジアの西の果てでありヨーロッパの始まりの地のイスタンブール。だから、この旅の最後に船に乗るのも悪くないと思った。

フェリーについての下調べは全くしていなかったが、まあきっと大丈夫だろう。
 
 
 
フェリー案が決定したが、まだしばらくは同じ道を進む。

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嫌なものを発見。道路わきに立っているポールに無数のカタツムリが張り付いている。なんでこんな状態になっているのだろう。

【閲覧注意】(クリックで拡大)

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17時頃にスーパーで買い物。ここまで来ると周囲はキャンプできそうな森が増えてきた。

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途中にあった軍事博物館。

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今日も暑い。GSで休憩する。

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この飲み物、ビールをライムジュースで割ったような味。さわやかで美味しい。

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さらにその少し先のPegoesという町のGSで冷えたビールを調達。キャンプに備える。

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この町が「橋」と「フェリー」の分かれ道だ。先ほど決めたとおり、Montijoへ向かう道を進む。

町を出たところで良さそうなわき道を発見。地図を見るとこの先は家もなさそうだから、キャンプ適地が見つかるかも。

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わき道を少し進むと貯水池にぶつかった。綺麗な緑の草が生い茂っていて気持ちのいい場所だ。

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近くに林があり、そこだったら道から隠れられるので、今夜はここでキャンプだ。良い場所が見つかった。

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昨日買ってあまったチップスを使って夕食。ジャンキーだけど悪くない味。

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素敵なキャンプ。明日にはロカ岬に着くだろうから、もうこういう生活も終わりか。きっと日本で新しい生活を取り戻したら、この日々のことを恋しく思うのかもしれない。
 
 
 
日が暮れてカエルがにぎやかに鳴いていた。

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【走行データ】
走行距離:83km
総走行距離:17495km
 

カテゴリー: ポルトガル(Portugal) タグ: , , パーマリンク

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