天気は曇り。走れそうではあるが、予報を見ると昼頃に雨になりそうだ。しかし明日の予報はいくらか回復していて、明日出発でも問題なさそう。
よし、延泊しよう。昨日は城壁に登らなかったし、情報収集もまだだ。その辺を片付けてから、やっぱりモスタルに行くことにしよう。ボスニア行きに関する助言をメールでもらったりしていたので、気持ちはモスタルに傾いた。ほんの少しだけれど、ボスニア・ヘルツェゴビナという国を見てみよう。
とりあえず少しだけ情報収集をしてから昼頃に旧市街に観光へ。この頃になると晴れてきた。まあ延泊を決めると天気が回復するというのは、間々あることです。
今日は店が開いており、観光客もぼちぼちいる。昨日はやはり日曜だから閑散としていたのだろう。
聖イグナチオ教会。カトリックの教会だと思うのだけど、やはり正教会とは色々と異なり、絵(平面)だけでなく立体的な像が多い。旅に出る前は教会には特に興味もなかったけれど、こうして比較してみると面白いものだ。キリスト教も本来は偶像崇拝を禁止していて、恐らくはそれゆえに正教会は立体像が少なくて、でもカトリックでも「神の像を崇拝する事は禁じるが、イエス・キリスト自身は神では無いから問題ない」的な理論があるらしく、色々とややこしくも面白い。(この記述は不確かな情報によるものなので、鵜呑みにしないでください)
今日こそどこかのレストランに入ろうと思ったが、昼時で混んでいるので少し時間をずらすためにもまずは城壁に登ることに。
入場料は100クーナ(学生は30クーナだったかな)で、旧市街を取り囲む城壁の上を歩いて一周できる。
一周するのに1時間ほどかかっただろうか。14時を過ぎて流石にレストランも空いているだろう。
昨日チラッと見かけた比較的安そうなレストランへ行ってみる。イタリアンぽい店なので「クロアチアなのにイタリア料理食べるのもな」と最初は避けたのだが、そもそもアドリア海沿岸は歴史的にイタリアとつながりが深いようだから別に問題ないだろうという言い訳で自分を納得させる。
小汚いレインジャケットとしばらく洗濯していないジーパンという格好で一人で小洒落た店に入るのは抵抗があるが、他に客のいなくて暇そうな店員は笑顔で迎えてくれた。まあ小洒落たとは言っても、料理人が客席でジャージ姿で暇を潰していたあたり、いまいち垢抜けない感じではあるのだが。
注文の仕方もよくわからないが、とりあえず前菜に生牡蠣(近郊のストンという町の牡蠣が有名なので食べてみたかった。1個12クーナ)と、エビのリゾット。予算の都合でメインはパス。あ、それとビールね。
特に問題もなく無事に注文を終え、ビールと牡蠣が運ばれてきた。それとサービスのお通しみたいなやつ。生牡蠣なんて久しぶりだ。
小振りな身で、臭みは無いが味もあっさり。メチャクチャ美味いというほどでもないが、レモンを絞ってチュルッと口に入れると、ついつい顔がほころぶ。それにしても、これはビールじゃなくて白ワインが正解だったな。
リゾットが運ばれてくると、やはり我慢が出来ずに白ワインを追加。リゾットは美味しかったけれど海老の殻が残っていたりして、そのアバウトさが笑えて来る。
それよりもワインが美味しかった。なんとも上品なお味、としか形容できない自分の貧相な味覚とボキャブラリーにはガッカリだが、とにかく香りも良く料理と良く合う。
食後はエスプレッソで締めてシアワセな食事を終える。計200クーナ(チップ込み)という、罪悪感さえ覚える値段をはじき出しはしましたが。
ま、まあ、たまには贅沢したっていいよね。動揺が抑えられないが、食べてしまったものは仕方ない。
今後の財政に対する不安で酔いも醒めたところで宿へ戻る。
仕事から戻っていたおばちゃんに今夜の分の宿泊費を払って、そのあとにスーパーで買い物を済ませる。
夕食は自炊。ブログを書いたりしていたら結局時間が遅くなってしまい、情報収集が終わっていない。明日には出発なので早く寝たかったが、今夜もネット作業になりそうだ。