7/3 陇西→定西 (84km)

夜中に目が覚めて、一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなった。こういうのは久しぶりだ。よっぽど深い眠りだったんだろうか。
仕事をしているときは、休日の朝に目が覚めて曜日がわからなくて「寝坊した!?」と焦ることが時々あった。

昨日の出来事でまだ若干気分が重いが、なんにしろ先に進まないと。夜中に雨が降ったらしく空にはまだ暗い雲が残っているものの、ところどころ晴れ間も見える。回復すると信じて準備を進める。
結局、今朝もネットはつながらなかった。何のために高い宿を選んだのかわからん。
 

9時過ぎに出発。気温は低くて、半そでのTシャツだと肌寒い。しかし街を出てすぐに小さな峠を越えるので、登り始めれば身体も温まるだろう。

s-IMGP5131

 
峠を越えた後は広い谷間の道を進み、じわじわと標高をあげる。事前にGoogle mapの地形図で確認したところ、今日は2000m超えの道になるはずだ。
高速道路と並走しながら、日本では見慣れない新鮮な風景の中を走る。

s-IMGP5136

s-IMGP5141

↓太陽熱湯沸かし器。写真では無いけど、中央の棒にヤカンを乗っけて、それに太陽光を反射させて温める。
s-IMGP5140

 
今日のルート上には大きな街は無い。時々ある小さな集落にも、商店はあるものの飲食店は見当たらない。昼頃に飲食店がありそうな規模の街が見えたけれど、わき道にそれないと街に入れず、通り過ぎてしまった。なので昼食は手持ちのお菓子でごまかす。

昼過ぎに高速と離れて山を登り始める。登り始めは1900m程度。
休み明けなのにあまり快調には登れない。しかし景色は綺麗なので、休憩しつつチマチマと登る。気温があまり高くなくて汗もかかないため水分補給がおろそかになってしまいがちなので、意識して水を飲む。

s-IMGP5149

s-IMGP5152

 
因みに、普段飲んでる水分は水。中国の水道水はそのままでは飲めない(沸騰させれば一応飲める)ので、水は毎回買っている。500ccで1元、1.5Lで2.5元位かな。時々、粉末のスポーツドリンクを溶かして飲むこともあるけれど、容器に匂いが付いてしまうので、よっぽど汗をかく暑い日に限って飲むようにしている。
休憩のときは商店で冷たいジュースを買ったりする。炭酸がベター。走った後に飲む冷たいスプライトの美味しさは異常。

自転車本体には3L程度の水を積むことができる。積もうと思えば荷物にくくりつけてもっと積むこともできるけど、今のところはこれで足りている。あまり積みすぎても重いだけだ。今後、砂漠地帯を走るときはもっと積む必要があるだろう。

s-CIMG0379

 

閑話休題。

こんなところにも人が住んでいるんだなと思いながら登る。周りは小麦やトウモロコシの畑。峠のピークは2200mだった。

s-IMGP5153

ピークを越えた後も爽快な尾根道を進む。
s-IMGP5159

 
しばらくしてから谷底へ下り、平地を走って定西の街へ。時間は16時位。少し早いけど、蘭州まではあと一日で着けるだろう。
宿を探すも、シャワー無しのところが多い。部屋に無いのではなくて、その建物自体に無いのだ。近くのシャワー屋を使えということなのだろうが、それはちょっと面倒臭い。しかもそれで50元とかだから割高感がある。

4軒目に入った招待所でやっとトイレ・シャワー共同で50元の部屋がある。値切っても安くはしてくれず、部屋もなんだか便所臭かったけれど、まあ良いか。大通りから外れて静かだし、自転車も部屋まで持ち込める。

この宿は集合住宅の内の一戸。3部屋あるうちの1部屋に管理人の夫婦が住んでいて、残りを宿泊用に貸し出してるようだ。でもこれ、完全に不正規の宿な気が。パスポートのチェックもないし、宿泊費もデポジットが無く50元を手渡して終わり。危険な感じは無いから別に良いんだけど。

 
夕食は番瓜肉片麺。
s-CIMG0439

ウリ科の何かと豚肉。味はとても美味しいのだが、ここにも冷えたビールは無い。そのあともスーパー等を覗いてみるも、冷えたビールは売ってない! ああ、なんてことだ……。

これからムスリムが多い地域に入ったらビール自体を手に入れるのが難しくなってしまうのだろうか。不安だ。

 
【走行データ】
走行距離:84km
総走行距離:3161km

カテゴリー: 中国(China) パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です