11/21
この日はほぼひきこもり。
断水が発生して、トイレにも行けない状況に。なんてこった。
夕方になって散歩へ。
このパンが安く(確か0.7ラリ)て美味しくてボリュームがあって良い。少し塩気があって、焼き立てだとそのままバクバクと食べてしまう。
夜は飲み会。ここでバクーで会った3人組のBPの一人と再会。今は単独行動だそうだ。やっぱりこの辺はルートが重なるな。
この宿はワインは飲み放題だし、道を挟んだ店ですぐにビールも買えて素晴らしいのだが、この辺は治安があまりよくないらしい。確かに昼間歩いていてもどことなく暗い雰囲気だ。この宿の入り口のドアにも鉄格子が付いていて、出入りの度に南京錠を開錠する必要がある。夜は出歩かないほうが無難だろう。
11/22
今日は雨だが、バザールへ。
昼食はヒンカリ。「グルジア版水餃子(もしくは小龍包)」とあちこちで紹介されているが、この手のものはシルクロードを旅しているとあちこちで見られるようだ。キルギスやカザフでもマンティという似たような料理があった。
このヒンカリは皮がもっと分厚く、中に肉汁がたっぷりと詰まっている。最初はこれをフォークを使って難儀しながら食べていたのだが、周りを見ていると手づかみで食べるのが正解のようだ。皮をひねって閉じてある部分をつまんでかぶりつく。
香草が効いていて美味しいのだが、ボリュームが多くて途中で飽きてしまった。しかしこれはビールにあう。
宿に戻ってから昨日と同じパン屋へ。今パンを焼いている最中らしく、しばし待つ。
11/23
グルジアに入ってから初めての晴れ。今日は旧市街をぶらぶら。
レストランでハチャプリを注文。ガイドブックに載っていた、卵とバターが乗ったものを想像していたが、来たものはチーズ入りのパン。悪くない味だが、なにせ量が多くて、後半は冷めてくるしチーズばかりでもたれてくるしで、ビールで無理やり流し込むようにして食べた。
旧市街はどこも結構ボロボロで、なんとなく荒んだ雰囲気だ。
一方、河沿いの地域は比較的綺麗に開発されている。
夕方になって同宿の日本人BPのタケくんとハマムへ。「ハマム」はイスラム圏に多く見られる公衆浴場だ。グルジアは現在、グルジア正教徒が多数を占める国だが、かつてイスラムの国に支配を受けた名残としてハマムが残っているのだろう。
肝心の内部は日本の銭湯に近い。シャワー代わりにパイプからお湯が流れ出しており、湯船もある。しかしこの湯船は日本のものより深く、外周部は座っては入れるものの、中心部は立ってはいる必要があるくらいの深さだ。
他にもサウナや垢すりがあるようだが、今回は入浴だけ。久しぶりの湯船は気持ちが良い。値段は3ラリ。
夜になって日本人チャリダーのカズヤさんがHostel Georgiaにやってきた。彼は僕と同じく上海スタートで、イランを通って全陸路でここまで来たそうだ。グルジアの前のアルメニアはかなり寒かったそうで、ここトビリシから黒海までの道で越える山も冷え込む心配が出てきた。
11/24
今日は胃の調子が悪い。昨日食べたハチャプリの影響が残っているのか、胃もたれのような感じ。しかも吐き気がある。
ここしばらく断水が続いていてトイレにも行けず、薬を飲んでひたすら寝て耐える。
夜になっていくらか回復。なんだったんだろうか。
11/25
体調は回復したので、再びバザールへ。
なぜかあまり楽しめない。今までの国よりなんとなく人々が暗い印象を受ける。中央アジアのような素朴で無邪気な感じがあまり感じられず、居心地が悪い。天気のせいでそう感じるのだろうか……。まあここは大都市だし、地方に行ったらまた別の印象を受けるかも。
天気や体調不良のせいで思った以上に長居してしまった。明日には走り出す。
このHostel Georgia、設備はそれなりにぼろいけど、ドミと同じ値段で個室に泊まれて、夕食・ワイン付き、スタッフもフレンドリーと良いところなのだが、今回はなにせ断水に困らされた。そして部屋に暖房がないので冬は寒い。それさえなければ居心地の良い宿なのだが、トビリシには他にも同じような条件の宿があるようなので、この先も生き残っていけるのか心配である。
因みにこの宿には内用の充実した日本語の情報ノートがある。作者はこの人。グルジアに来る前に情報収集していたときにこの人のブログも見ていて、「情報ノートまで作っちゃうなんて凄いな。暇なんかな。」と思っていたのだが、後日この人が同じ小・中学校に通った友達であったことが判明。なんともまあ、こういう偶然もあるんだな。
彼はもう旅を終えてしまったが、できれば旅路のどこかで巡り会ってみたかったものだ。
↓ブログランキングとかやってるようなので、覗いてみてあげてください
「さすらい さまよい さがしもの」 http://yepoggy.blog.fc2.com/