1/6 イスタンブール10日目

ネット上での評判どおり、アゴラの朝食はビュッフェ形式でなかなか良い。やはり人気があるのか、開始時間の8時から満席状態。
 
 
 
ネットで自転車の不調の症状を調べると結構よくあることのようだ。今までは磨耗しつつもそれなりに噛み合っていたチェーンとスプロケットだが、チェーンだけ新品に換えることによって噛み合わせがずれて歯飛びが起こるということらしい。ということはやはりここでスプロケットを交換する必要がありそうだ。

少しのんびりしてからエミノニュ地区にある自転車屋街へ。昨日紹介してもらったビルの地下にある自転車屋へ行き症状を説明すると、そこのおじさんはすぐに理解してくれた。これは大丈夫そうだ。

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部品の在庫を確認してもらうと、今ついているスプロケットの上位モデルと下位モデルがあった。上位モデルは「精度が高く、丈夫」という話で、最も軽いギアの歯数が現在付いているT32より一つ多い33なので坂道に強そうだが、多少重く高い。確か$80くらい。

一方、下位モデルは現在付いているものと形状の違いは見られず、色が黒に変わるくらい。値段は$39。

旅の残り距離は5000kmもないはずで、それを考えると下位モデルでも問題なさそう。5000kmも走ったらチェーンの交換時期だし、それに伴って(今回の反省から)スプロケットも交換する必要があるだろう。どうせ日本に帰ったら総点検・整備をするつもりだから、ここは安い方に頑張ってもらおう。
 
 
スプロケットの他に、プーリーとチェーンオイルがあるかも聞いてみた。オイルはあったが、プーリーは無いらしく、プーリーを加工して取り付けることは出来ると言われた。

安易に加工して取り付けても後々問題が出たら嫌だが、まあ今まで付いていた部品を予備として持っていれば最悪は何とかなるだろう。

スプロケット交換をするとその他の部品代と工賃込みで140リラだが、ここは節約してスプロケット交換は自分ですることにする。そのためにわざわざ工具を日本から持ってきたわけだし。

プーリーの加工は自分の道具ではできないのでやってもらうことに。それで総額110リラ。意外に高いな。

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このプーリー加工、はっきりいって結構いい加減なものだった。プーリーはギア、カラー、カバーの3つの部品で構成されていて、カバーの穴を少し広げれば取り付けられると思ったのだが、実際にやってもらうとギアとカラーの幅がもともと付いていたものより広く、そのままだと取り付けられないことがわかった。

じゃあダメじゃん、と諦めかけていたら、今度はグラインダーでギアの側面を削り始めた。なっ!

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個人的には安易に加工して解決しようとする整備士はあまり信用できないような気がする(一度加工してしまうと取り返しが付かないから)が、とにかくもう加工してしまったので黙って見ている。カラーは元々付いていた物をそのまま使っていたが、ギアの側面を削ったせいでカバーが入る溝が浅くなってしまい、今度はカバーが取り付かなくなってしまった。

ほらね?

そのおじさんも「ヤバイ」と思ったのかしばらく悩んだ挙句、カバー無しで取り付けることになった。それでも一応機能は果たすだろうが、ゴミがもろに入りそうだ。

「えぇ~?」と不服の声を上げるが、またしても「ノー・プロブレム!」だ。ノー・プロブレムは信用できないということを学びつつある最近であるが、もういいや。何とかなるだろう。

おじさんは決して「失敗した」とは言わないのだが、さすがに少し申し訳なくなったのか、「これはサービスだよ」とホイールの振れ取りをやってくれた。この辺は非常にわかりやすくて可愛いなと思うのだが。

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誇らしげなおじさん。「後でメールで写真を送ってくれ」と言われた。憎めないおじさんだ。
 
 
店はこんな感じ↓の電気店がいくつも入ったビルの地下にある。スィルケジ駅のマクドナルドの近く。

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宿に帰る途中でロカンタで昼食、の前に、通りかかった小さなモスクの扉が目に付いた。とても綺麗な細工の木の扉。中に入ってみて少しだけ見学。

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昼時の時間に重なったロカンタは大盛況で行列が出来ている。

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↓足元では猫がおこぼれを狙っている
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宿に戻ってからスプロケットの交換。ちゃんと専用工具を持ってきたので問題なく取り付け完了。それにしても恐らくはこの1回のためだけに1万km以上も重い工具を持ってきたとは、馬鹿らしいといえばそれまでである。まあ不意にスポーク折れて交換する際にも必要になる工具だが、少なくとも今後のEU圏では自転車屋も増えるだろうから持ち歩かなくても良さそうな工具だ。

相変わらず雪が降っているので軽く試乗しただけだが、どうやら問題は解決したようだ。良かった。
 
 
 
宿の共同スペースでネットをしたりして過ごす。ここからはボスポラス海峡を挟んで対岸が見えるのだが、今は雪で見えない。

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途中で「ドーン!」という大きな音がして、風で何か倒れたのかと思っていたが、夜になってニュースが入り、すぐ近くのツーリスト・ポリスで爆弾テロがあったらしい。クルド人問題に関わる何かかと思ったが、まだ詳細は不明だ。

なんということだ。あの音は爆発だったのか。あの瞬間に人が2人死んでいたのか。

観光客という立場でいるとなかなか見えてこないが、トルコも様々な問題を抱えている。
 

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