1/5 イスタンブール→イスタンブール ―イスタンブール再訪♪―

ここの朝食は遅いのでいつものロカンタへ出かけてチョルバを食べる。やっぱり朝早くから飲食店が開いている国は良いな。中国の牛肉麺、トルコのチョルバ。

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↓観光地も朝はひっそりとしている
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準備を済ませて、自転車屋が確実に開いているであろう10時ごろに出発。

店は開いていたのだが、目当てのプーリーはどこも取り扱っていない。シマノ純正でも歯数が合わなかったり、メーカーが違うものだったり。

数軒回っているうちに別の店を紹介されてそこに行ってみたら、パーツはなかったのだがそこの英語が堪能な店員いわく「ノー・プロブレム!歯数が違うプーリーでも大丈夫だよ」ということだったので、ホンマかいなと思いつつもまた元の店に戻ってそのプーリーを購入。20リラなり。

ただ、この紹介された店「ペダル・スポルティフ」は細かいパーツも色々扱っているようなので、頼りになりそう。

場所はトラムのスィルケジ駅近くにあるマクドナルドの裏の通り。この辺は自転車屋が集まっている。

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なんだかんだで11時近くなってしまった。今日は天気もよく観光日和で、とても去りがたい。観光地の人混みやうるささに少し疲れて出発することを決めたが、それでも後ろ髪を引かれる思いで走り出す。

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ここはまた来たい。また来よう。

そう強く思える町は初めてかもしれない。ここは1ヶ月ぐらい滞在してブラブラ街を散策し、気が向いたら名所を見学する、という過ごし方が向いている気がする。短い滞在の間に駆け足で名所だけ見るのはもったいない。いや、それを言えばどの街も長期滞在したほうがより雰囲気を味わえるのだが。

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アップダウンを避けて海沿いの道を行くが、道幅が狭い上に交通量が多く非常に走りにくい。しばらくは城壁が続いて悪くない道ではあるのだけど。

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走っていると問題に気付く。停車からの漕ぎ出し等で力を入れて漕ぐとギア飛びが起こる。しばらくは様子を見ながら漕いでみるが、症状は最もよく使うギア(リア側)でのみ起きていて、このまま騙し騙し乗り続ける事は出来るが、走りづらいことこの上ない。

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仕方ないので公園に止めて問題を探ってみる。最初は昨日自分で交換したチェーンの連結部分の動きが渋いのが原因かと思ったが、バッグの底からわざわざチェーンカッターを取り出して連結用のピンの押し具合を調整してスムーズに動くようにしても改善しない。

ギア飛びとは関係無さそうだが、念のため今朝買ったプーリーを取り付けてみる。しかし今度はこれが取り付けられない。歯数だけでなく軸穴の径も違うようで、シャフトが入らない。これが「ノー・プロブレム!」?

まあそれはそれとして、特定のギアで症状が出ることからも、これは原因はスプロケットの側にあるようだ。最もよく使うギアなので磨耗が進んでしまったのだろう。古いチェーンのときは問題なくて、新しいチェーンにしたら症状が出るというのがよくわからないが、どちらにしろこれは部品交換しないと解決しそうにない。

これは面倒なことになった。現在地は既に25kmほど進んでアタテュルク国際空港を過ぎたところ。ここから引き返すのはあまりにも面倒臭い。どこかこの近くのホテルを探して、そこからバスでイスタンブールまで部品を買いに行くこともできる。それに運が良ければこの近くにも自転車屋があるかもしれない。

しかし万全を期すならやはりイスタンブールに自転車ごと戻ったほうが良いだろう。原因はなんとなくはわかったものの、やはり出来ればプロに現状を見てもらって判断してもらうほうが確実だ。

そうは思うのだが、来た道を引き返すというのは何にも増して面倒なことだ。しかも天気予報によると明日、明後日と天気が崩れる(しかも雪!)ようである。つまり一度戻ってしまうとまた数日はイスタンブールに閉じ込められてしまうことになる。
 
 
散々悩んだ挙句、やはり無難に引き返すことにした。この辺で宿を探すにしても空港周辺で安宿がある望みは薄い気がするし、考えてみれば悪天候の中ここからイスタンブールまで移動するのもそれはそれで面倒だ。それにもし部品交換で問題が解決しなかったら、結局自転車で引き返す必要が出てくるかもしれない。

しかたない、戻ろう……。チェーン交換の後に試運転をしなかった自分のせいだ。
 
 
一度通り過ぎた空港を横目に見ながら来た道を戻る。あぁ、このまま飛行機で日本に帰ってしまいたいくらい面倒だ。
 
 
 
1時間半ほどかけてイスタンブールまで戻る。こんなに早く再訪するとは思わなかった。

荷物を積んだまま店へ向かうが、その前に宿の確認をしておこう。店までの道中に日本人に評判の良い宿、アゴラ・ゲストハウスがあるので寄ってみた。ここはあまり安いとは言えないのだが、ちょっともう快適に過ごしたい。ハーモニー・ホステルは立地が素晴らしく悪く無いのだが、部屋でネットが使えないし朝食があまりに質素すぎる。

幸いアゴラには空きがあり、8人男女混合ドミトリーで15ユーロ/泊=約40リラだ。40リラも出せば地方都市ならトイレシャワー付のそこそこ綺麗な個室に泊まれるが、ここはオン・シーズンのイスタンブールだ、仕方あるまい。
 
 
 
とりあえず空きがある事は確認したので、チェックインする前に急いで自転車屋へ。「ノー・プロブレム!」と言っていた店に行ったが今朝いた人は不在で、しかもこの店では修理は行っていないらしい。イスタンブールのアジア側にある別の店を紹介されたが、それも面倒臭いな。

今日はもうどうにもなら無さそうだったので宿に戻ろうとするが、今朝は見つけられなかった路地の奥にある別の自転車屋を発見したので入ってみる。ここでも修理は出来なかったが、すぐ近くのビルの地下にある店を紹介してくれた。そこは修理をやっているということだが、荷物満載状態でビルの地下に行くのは無理なのでまた明日来ることにする。
 
 
 
夜は同宿の日本人旅行者と話しながらビールを飲む。(いや、飲んでいたのは僕だけなのだが)

ふぅ、イスタンブール再訪してしまった。もう動く気しねぇなぁ……。

とにかく戻ってきてしまったものは仕方ない。ヨーロッパに入ってしまったらシェンゲン協定や予算の関係で急ぎ足にならざるをえないし、まあ今のうちにのんびりやろうか。
 
 
 
【走行データ】
走行距離:49km
総走行距離:11707km
 

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