6時に起きて7時には宿を出る。列車は8時2分発。駅はすぐ近くだが、自転車の乗り入れの状況とかが読めないので早めに着いておく。
Lyon駅。
空港のような大きな電光掲示板に出発便が表示される。でも発着ホームはその時の状況によって決まるのか、直前にならないとわからない。早く来てもあまり意味がなかった。
仕方ないので売店でエスプレッソを買って、それを飲みながら待機。周りには同じように電光掲示板の表示が更新されるのを待つ乗客が集まっていた。
やって来た列車はTGV Lyriaというもの。たぶん。車両内は昨日のものと同じような感じ。荷物を外して自転車を積み込む。
発車してからは買っておいたパンを食べて、その後は少し眠る。
スイスに近づくと周囲は山がちの地形になってきた。しかし、「スイス」と聞いてイメージするような雪を頂いたアルプスの山はまだ見えない。
スイスに入って最初の駅で入国管理官が犬(麻薬犬?)と共に乗ってきた。列車はそのまま出発して、その間にパスポートのチェックを受ける。
ローザンヌには20分遅れで到着。自転車を下ろして荷物を取り付けていると、迎えに来てくれたエドガーとジュリーがこちらを見つけてくれた。旅の後で二人の間に生まれた赤ちゃんも一緒。
彼らとは旅の始めの日本走行中に浜名湖で出会って以来の再会。「スイスに来たら家に寄ってくれよ!」とは言われていたけれど、その時はまさか本当にスイスまで辿り着けるとは思わなかった。
駅から少し離れたところにある彼らの家へ。
アパートの最上階の家からはレマン湖と対岸の山脈が見渡せる。
因みに彼らは自分の車は所有しておらず、カー・シェアリングのようなシステムで車を使用しているらしい。あらかじめ予約を入れておけば数種類の車の中から選んで使えるようだ。この日は確かルノー(シトロエンだったかな?)のハッチバックで、ディーゼル仕様でパワフルに坂を登っていく。
チーズフォンデュは美味しいのだけれど、これだけで一食をまかなうとちょっと重い。チーズの塩気とワインの香りが強いので後半になると「ウッ」とくる。スイス人の彼らですら同じようなことを言っていた。
食事を済ませてから風景を眺めたり。
↓これが食事をしたレストラン
街に戻ってカテドラルに案内してくれた。
尖塔にも登ってみる。南欧ではあまり見なかったように思う細く尖った塔の屋根。
ローザンヌの街は斜面に位置するためか、階層状の構造をしているらしい。
ジュリーが教えてくれたのだが、この大聖堂や街の建物はローザンヌ近郊で採れた特徴的な石を使っているそうだ。触ってみると砂岩のような感じで、加工はしやすそうだが磨り減るのも早そう。
その後は街中のバーでビールを飲み、駅でフランクフルト行きのチケットを買ってから帰宅。
(ローザンヌ→フランクフルトのチケット:5/16 8:45発→16:13着 乗り換え2回。もう少し早く着く便もあったが、乗り継ぎ時間がかなりきわどかったので、確実に乗り換えられる方を買った。パスポートを提示したり、ローザンヌで滞在している住所を聞かれたりと案外面倒臭かった)
夕食の前にテラスでワインを飲みながら風景を眺める。優雅な生活だ。
色々と話したのだけれど、なにせこちらの英語力が乏しいのであまり話を掘り下げられない。わざわざ迎えてくれたのに、こちらから話題を提供できないのはちょっと心苦しいところもあった。