12/14 キャンプ→カイセリ (95km)

朝露と結露が酷く、地面もドロドロ。テントの撤収が面倒でやる気が出ないが、他に誰がやってくれるわけでもないので重い腰を上げる。

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そんな感じでダラダラと準備していたら出発は9時前。
 
 
 
今日もイモ山。

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車の犠牲になった狐。

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しばらくすると晴れてきた。気持ちの良い天気。

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爽快な高原地帯を走っていると、前方の道路わきになにやらうずくまっている。と思ったら、パンク修理中のサイクリストだった。

台湾から来たGuanto。「Guanto」はあだ名のようなもので「光頭」と書くそうで、バンダナを取ってツルッと禿げ上がった頭を見せてくれた。なかなか愉快な人だ。

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彼もこれからカッパドキアへ向かうらしいのでパンク修理を終えてから一緒に走ることになったが、彼はゆっくりとしたペースで走るらしいので、こちらが先行して行ける所まで一緒に行き、もし離れてしまったら「まあそれはそれで、またいつかどこかで」という感じで進むことになった。
 
といっても、なんだかんだGuantoも同じようなペースで走っている。
 
 
 
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丘をいくつか越えて、14時ごろにGSのロカンタで昼食。

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日本の漫画が好きだという彼とジブリの話をする。「ジブリ映画で描かれる雲が綺麗」と言っている彼とは旨い酒が飲めそうだ。とりあえず「風の谷のナウシカ」のコミックスを勧めておいてから午後の走行をスタート。

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いやぁ、それにしてもさすが世界のジブリだな。
 
 
 
夕方頃に今日の目的地・カイセリの郊外に到着。そこで地元のサイクリストに話しかけられた。彼は「ぜひ話がしたいから」と、知り合いがやっているという自転車屋へ誘われた。今夜泊まる予定の宿もその近くらしいので一緒に行くことに。

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広い郊外を走り中心地へ行き、その自転車屋へ。そこで改めて自己紹介。デニスという名の彼は、英語教師だそうだ。しばらく3人で話すが、自分の英語力では会話についていけなかった。

デニスが友達を紹介してくれてそこに泊まれば良いと誘ってくれた。Guantoはその誘いにのることにしたが、こちらは用事があったので予定通り宿へ向かうことにする。

Guantoと自分は明日は休息日にして、明後日また一緒に走ることを約束し、そこで別れる。デニスが案内してくれて調べておいた宿へ向かう。
 
 
 
夜になっても賑わっているカイセリの中心地を抜けて「地球の歩き方」に載っていたHunat Hotelへ。宿に着いてからデニスが通訳や荷物運びを手伝ってくれて無事チェックイン。ありがとうデニス!

しかしここまでなんとなくタイミングを逃し続けて、結局写真を撮れなかった。
 
 
 
このHunatホテルの主のおじいさんは日本人大好きでとてもフレンドリーというネットの情報を得ていたが、確かにその通りだった。言葉はほぼ通じないが、ニコニコと笑いながら情報ノートを引っ張り出し、かつてここに泊まった多くの日本人旅行者が記していった情報や感想を嬉しそうに見せてくる。それらは日本語で書かれているのでこのおじいさんには読めないのだが、とにかく書いてくれるだけで嬉しいらしい。情報ノートはそのまま僕に手渡され、「部屋で書いてね」とペンも一緒に渡された。なかなか良いホテルである。

が、設備はそれなりだ。20リラでトイレ・シャワー付きの部屋(情報だと共同のはずだが、自転車だからこちらにしてくれたのか?)に泊まれるのだから安くて良いのだが、お湯が出ず、そしてネットがない。これは迂闊だった。アゼルバイジャン以降、泊まる宿にはほぼ必ずネットがあったから、ここも大丈夫だろうと確認せずに泊まってしまった。

まあ部屋は古いものの汚くは無いので、その辺を我慢できれば悪い宿ではない。

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しかし、今回は用事があるのだ。

キルギスのビシュケクで会ったヤスコさん。主婦バックパッカーである彼女はイラン経由のルートでトルコまでやってきていて、ちょうどここカイセリで合流できそうなのだった。ここ最近、連絡を取り合っていて、明日にはバスで到着するらしかった。なので今夜中にはネットを確認して連絡を取っておきたい。

近くのWifiがあるレストランで夕食を食べつつ連絡。どうやら今夜にはカイセリに着くらしいが、まあ合流は明日かな。Hunatホテルの情報だけ伝えておいて外に出る。

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しばし町を散策。カイセリは内陸の都市だが、なぜか魚屋数軒並んだ通りが賑わっている。

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ビールと、マスのフライのサンドウィッチを買って宿でダラダラ。トラブゾンを出てからは山脈を越えて休みなく走ってきたのでさすがに疲れてきた。しかしここからカッパドキアまではもう1日の距離。とりあえず明日は休んで、明後日にはカッパドキアだ。

なんて考えているとドアがノックされた。ドアを開けると、まさかのヤスコさん登場!

宿のチェックインをする前にわざわざこっちに来てくれたのだ。ヤスコさんとはビシュケクのサクラGHで会って以来だから、2ヵ月半ぶりの再会。同じユーラシア横断を目指す仲間とこうして再会できるのはとても嬉しい。それにしても、こうやってやろうと思えば再会できてしまうのだから、ネットの力は偉大だ。

しばらく再会を喜んで部屋で話していると、ヤスコさんが「ホテルを移ろう!」と言ってきた。ここに来る前にヤスコさんが見てきたホテルが良かったらしく、「温かいシャワーもないここよりも、ちゃんとしたところに泊まって疲れを取ったほうが良い」と。しかしそこは一泊55リラと高めなので渋っていると、「ここまで頑張ってきたんだから、私が少し出してあげる!」と言う!

いやいや、さすがにそれは!と断るのだが、「甘えられるのも20代のうちだけだよ」とか「ヨーロッパに向けてお金は温存しといたほうが良いよ」と見事に説得されてしまい、旅の大先輩に甘えることになった。

しかも移るなら早いほうが良いと、もう22時を過ぎていたが今から宿を移動することに。もう荷物を完全に広げてしまっていたので明日移ろうと思っていたが、「やるべき事は早めに片付けたほうが良い」という実にもっともな(しかしいつもだらけてしまって実現できない)意見に押され、旅のベテランの行動力にフラフラと流されながら急いで荷物をまとめる。流石だ……。

先払いした明日の分の宿泊代金だけ返してもらい、Hunatホテルを出る。去り際の宿のおじいさんの残念そうな顔に少し心が痛んだが、まあ仕方ない。
 
 
 
移った先は綺麗なホテル。こんなにちゃんとしたホテルに泊まったのはいつ以来だろう。ここは普段の感覚からすれば高い宿だが、日本のビジネスホテルにも見劣りしない設備に3000円程度で泊まれるのだから、まあ安いと言えば安い。

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部屋に落ち着いたのは日付が変わる頃。とりあえずまた朝食の時に、とヤスコさんと別れる。なんだか今日の終盤は怒涛の展開だったな。

「やるべき事は早めに」の助言に従い、シャワーと洗濯を済ませてから就寝。
 
 
 
【走行データ】
走行距離:95km
総走行距離:10770km
 

カテゴリー: トルコ(Turkey) タグ: , , パーマリンク

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