昨日はブログを書いていたら寝るのが遅くなってしまったので、今朝は7時過ぎに起きて準備開始。その準備を終えてからネットで調べ事をしていたら出発が遅れ、11時近くなって宿を出る。
出発の時に気付いたが、自転車のミラーが割れていた。昨日買い物をして自転車を止めたときに強風で倒されてしまったので、その時に割れたのだろう。
まあそもそも後ろの荷物が邪魔で大して後方確認できていなかったので、無くても同じといえば同じである。
シュコドラはそれなりに大きな規模の町だが、それでも10分も走れば郊外に出る。
今日は北からの向かい風が吹いているが、それほど強くは無い。気温も低すぎず高すぎずで、まずまずのペースで進む。
国境に近いからか、防衛線を張るようにトーチカの跡がいくつも残っている。
小さな町をいくつか通り過ぎて、国境へ向けて黙々と進む。国境が近づくにつれ農地が減り、石がゴロゴロとしている荒野が目立ってくる。
モンテネグロの通貨はユーロなので、手前のGSの商店でお菓子や飲み物を買ってアルバニア・レクの小銭を消費する。まだ紙幣が残っているので両替しようと思ったが、近くにいた人に聞いたら両替商は無いらしい。なのでその人と直接両替。3200レクを20ユーロに。為替レートと比べ3ユーロほど損しているが、まあ仕方ない。
アルバニア出国は特に問題なく終了。なぜか出国スタンプは押されなかったが、まあモンテネグロ入国で問題があれば引き返せば良い。それにしても適当である。
↓アルバニア内走行距離:389km
モンテネグロのイミグレは少し混んでいて車が数台並んでいる。大人しくその車列に並んだら、後ろのトラックの運転手が「すり抜けて行っちゃって大丈夫だよ」と教えてくれた。なのでこちらも大して待つことなく、入国審査の質問すらされずにスタンプを押される。
あっけなく国境越えを済ませたところで時計の針を修正。モンテネグロからはUST+1(日本との時差8時間)に変わる。
モンテネグロの道は今のところ綺麗な舗装。まあどの国も国境前後だけは大抵良い舗装だから(カザフは違ったけど)、期待しないでおこう。
山を越えて平野にでる。湖の形成と共に土砂の堆積で出来た平野だろう。「モンテネグロ」はイタリア語で“黒い山”を意味する言葉らしく、つまり山岳国家であろうから、この平野は貴重な農地であると思われる。
ここから北へ向かえば首都ポドゴリツァに着くが、そちらへは向かわず、シュコダル湖に沿ってアドリア海へ抜ける。今夜はどこかで野宿して、明日にはコトルという町に着くつもり。
相変わらず羊はよく見る。ひょっとして羊を飼っているのはムスリムの農家なのだろうか。そこまで分かりやすくはないか。
ムスリムの墓地。モンテネグロは正教会の信徒が多数を占めるが、ムスリムも多少なりともいるようだ。
どの国でも見る「子供の飛び出し注意」の看板だが、なんだか角ばっている。
自転車で走っているとすれ違う子供が「ハロー」と声をかけてくれる。家々は今のところそれほど大きな変化は見られないが、それでも雑然とした感じは少し和らいだ印象がある。
夕方が近づいてきた風が強くなってきた。最初は横風だったが、進路を南に変えてからは強烈な追い風になる。
15時ごろに小さな町で買出しを済ませ、町を出てからキャンプ地探しを始める。まだ日が高いので先に進むことも出来たが、これ以上進むと湖岸の湿地帯と山でキャンプ適地が見つかるか怪しかったので、今日は早めに切り上げる。
走行距離が70kmに近づいてきたところで良さそうな脇道を発見。その道を進むと牧草地があった。風上で野焼きをやっていて少し煙たいが、こちらに火がやってくることは無さそうだったのでここに決定。
明るいうちにテントを張ってゆっくり出来ると、心に余裕が出来る。アルバニアの平地はキャンプ適地があまり無かったから不安だったが、今日は良い場所が見つかって助かった。
考えてみれば前回キャンプしたのはギリシャのメテオラの手前だろうか? 久しぶりのキャンプだ。
今夜は寒くならないといいが。
【アルバニア滞在での支出まとめ】
支出:18063レク
滞在日数:7日間
平均支出:約2580レク/日(≒2580円/日)
アルバニアはギリシャに比べると物価は安かった。トルコと大して変わらないくらいかもしれない。しかしその分、あまり必死に節約しなかったので出費はそこそこ。でもここから先、これ以上安くなる事はあまり無さそうだ。
【走行データ】
走行距離:70km
総走行距離:13240km
アルバニア内走行距離:389km